運営会社や路線 ⇒ 高松琴平電気鉄道
概要
高松琴平電気鉄道の旧略称。
特に公式上では戦前(会社設立から第二次世界大戦時にかけて)においてよく使われていた略称。第二次世界大戦終結後は戦時体制を否定するために公式上では使用が控えられ、カタカナである「コトデン」や英略称の「TKR」が、それに取って代わる略称として用いられるようになった。
そのため通常の香川県下では戦前体制および戦後すぐの高松琴平電気鉄道を指す象徴的な略称として用いられることが多かった。
現在(平成期以降。琴電会社更生法適用後)においても、現行の高松琴平電気鉄道の執行体制を指す用語としては「第二次大戦時を象徴する略称」として使用を控えられ、ひらがな表記の「ことでん」を用いるようにアナウンスされている。
ただし、駅名に関しては法上の関連から旧体制より引き続き「琴電」が用いられている。
ただし、そんな会社の事情など知ったこっちゃない鉄道ファンや地元民は、駅名に使われている事もあり、よく使う略称でもある。また戦時世代が次々と鬼籍に入っていく現代の事情もあいまって「琴電」の字面に「戦争」(火垂るの墓的な、戦時下および戦後混乱期の悲惨な有り様)を結びつける者も少数派へと移行している事もあり、そうした見方は死語的なものになりつつある。
その他の略称
- ことでん(現在の公式略称)
- コトデン(琴電と同じく旧略称。昭和期の旧体制を指す象徴的な略称として捉えられている)
- TKR(英略称。琴電と同じく現在では使用を控えられている)