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ことでん1200形

ことでんせんにひゃくがた

高松琴平電気鉄道(ことでん)が琴平線と長尾線で運用している車両で、四国島内唯一の4扉車。
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概要編集

2002年8月8日に新体制による高松琴平電気鉄道(ことでん)の会社再建が始まり、国、地方自治体からの資金援助を受け、利用客からの車両冷房化に対する強い要望にこたえるべく、京浜急行電鉄よりデハ700形を譲り受けたのが、この1200形である。なお、サハ770形はことでん入りしていない。

種車が片側4扉であることから、本形式はことでんはおろか、四国島内でも初の4扉車両となった。

現在、仏生山検車区に琴平線用14両、長尾線用8両(すべて2両編成)、全22両が在籍する。


本形式導入に伴い、元・名鉄モ3700+ク2700形を出自とするモハ1020+クハ1200形の残存編成など、ほとんどの非冷房ツリカケ車が引退した。


改造箇所編集

ことでん入りにあたり、京急ファインテックにて改造が行われた。当初はモハ+クハの2両編成とする計画で、ことでんでの奇数車(琴電琴平長尾向き)に制御関係機器、同偶数車(高松築港向き)に補器が搭載されたが、主電動機付き台車を分散させるため両車連結面側の台車を主電動機付き、運転台側を主電動機なしとするよう変更されたため、オールM編成になった。また、偶数車はパンタグラフが撤去されている。


主幹制御器、制動弁はことでん仕様に交換され、制動装置はHSC-Dから電磁SME-Dに変更された。主制御装置は種車のものが流用されたため、自動進段式のままである。


連結器は、他形式と連結するため種車時代の密着連結器からNCB-II形密着自動連結器に変更、電気連結器および連解制御器は撤去されたほか、琴平線用に導入された1201〜1216は放送回路の電圧を他の車両と揃える改造が行われている。長尾線用に導入された1251〜1256はこの改造が省略されており、営業運転では他車との併結を行わない。なお、2011年にモハ1215-1216が長尾線用に塗り替えられた。


また、ATSの京急1号形からことでん形への変更、過速度検知継電器の80km/hへのセット、電子ホーン撤去なども行われている。


外観では側面の種別表示幕、方向板差し撤去が行われ、内装では偶数車の乗務員室後ろの車掌室側に車椅子スペースを設置。この部分の座席は脚台ごと撤去された。


その他編集

  • 台車は種車時代と同様で、東急車輛(現J-TREC)製のモハ1201・1203〜1208は中空軸平行カルダン駆動方式、川崎車両製のその他15両はWN駆動方式である。ちなみに現在、京急電鉄にWN駆動の車両は存在しない(乗り入れ先の京成電鉄などにはある)。
  • 2023年3月からの長尾線ワンマン運転開始に併せ、モハ1215-1216、モハ1251〜1256について、ワンマン運転用の機器類が増設され、方向幕が英字入りのものに交換された。なお、高松築港駅〜瓦町駅の間は、琴平線と重なるためかワンマン運転は現時点で行われない模様。

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