ネタバレ注意!
当記事は『SSSS.DYNAZENON』の結末に深い関わりを持つ記事です。
シズム『怪獣はどこまでも自由であるべきだ』
概要
第11回『果たせぬ願いって、なに?』より登場。
怪獣優生思想のメンバーであり、今作の黒幕と思わしいシズムの体内で育てられていた、SSSS.DYNAZENONのラスボス怪獣である。
白と紺の外骨格に黄色いとさかや爪を持つ、怪獣優生思想のコスチュームとよく似たカラーリングの二足歩行の怪獣。背中には緑色のアンテナ状の器官が突き出している。とさかの中にはシズムのヘアスタイルと同じ、長く伸びた三つ編みのようなものもある。
光の粒子を撒き散らして爆発や衝撃波を発生させ、周囲の物体を吹き飛ばす能力を持つ。この他にも口からビームを放つ。
また、シズムの体内から光の粒子が撒かれてバリアが展開された場面もあり、これもガギュラの能力である可能性が高い。
低い声で笑っているような鳴き声を上げる。
ジュウガたち残りの怪獣優生思想のメンバーを取り込むことで第2形態に姿を変え、パワーアップする。胸の外骨格が開いてバロックパールが露出し、顔のとさかが増えるのが特徴。これらのパーツは虹色に発光し、外骨格の隙間から緑色の光が漏れるようになる。
実は今作のオープニングにも、胸の外骨格が解放されてバロックパールが露出するカットで登場している。これまでこの怪獣の詳細は不明だったが、本編での登場により正体が判明した。
活躍
第11回『果たせぬ願いって、なに?』
河川敷で告白した麻中蓬と、それを受けた南夢芽の前にシズムが現れる。このとき既に彼の体内に仕込まれており、能力を使って2人に攻撃するが、前々から目をつけていた2人に、シズムが接触してくるはずと踏んで監視していたガウマが乱入し、こちらが吹き飛ばされる。その後、シズムは駆けつけてきたナイトとも交戦するが、こちらもバリアと衝撃波で圧倒する。
そして、自身の体内に向かってインスタンス・ドミネーションをかけたシズムの上記の台詞と共に巨大化して登場。
怪獣と繋がっていないことで体に大きなダメージを負っているガウマをはじめガウマ隊の面々をかばい、ナイトが単身で変身したカイゼルグリッドナイトと戦うが、能力やビームを駆使してこちらも圧倒した。
第12回『託されたものって、なに?』
二度と現れないと思っていた怪獣の出現に驚いて集まった怪獣優生思想メンバーが、自ら望んだ事で彼らを喰らいその情動をも取り込み、第2形態へとパワーアップする。
4人分の力を振るいカイゼルグリッドナイトを分離状態に追い込むが、駆けつけたガウマ隊と満身創痍の身体を二代目に補助してもらったガウマが乗り込み復活した全力のカイゼルグリッドナイトと再び激突する。
剥き出しの情動を力として叩きつける荒々しい攻撃で攻め立てるが、挫折や鬱屈を既に乗り越えた力を真正面からぶつけてくるガウマ隊に押され、途中からシズムが沈黙した事もあり、分離合体したダイナゼノンのダイナゼノンフルバーストで空高く打ち上げられ、さらにダイナレックスに再合体されゴルドバーンとグリッドナイトが合体したグリッドバーンナイトと力を合わせ全力で放った光線技「必焼灼熱大火炎バーニンググリッドレックスロアー」の押し合いに負けて消滅する。
それでも完全に消滅する前に首だけになって喰らいつこうとしたものの、グリッドナイトの鉄拳とダイナレックスの頭突きを受けて消し飛ぶように形状崩壊して消滅。
皮肉にもシズム以外の三人が自ら望んでガギュラに喰われる時が「怪獣優生思想」が最もまとまっていた時であり、戦い半ばで既に勝負を捨てていたシズムの態度は5000年前の再現となった。そしてこれによって怪獣優生思想は壊滅することとなった。
余談
デザイナーはグリッドマンやグリッドナイトのデザインも手掛けた後藤正行。
そのためか、一部視聴者からはグルジオ達に似ていると話題になった。また、色味や体表がスネークダークネスにも似ているとの声もある。
名前の由来はカリギュラ効果だと思われる。情報の閲覧を禁止されることで、かえってその情報にアクセスしたいという欲求が生まれる心理現象のこと。ただし、学術的な用語ではない上に日本でしか通用しないバズワードである。
ちなみにカリギュラ効果の元になった映画の題材になったカリグラは、「小さい軍靴」を意味するローマ帝国第3代目皇帝のニックネームである。同人物は気まぐれで快楽に溺れた暴君であり、軍服を着て、見た目が子供で自由を追求するシズムを彷彿させる部分がある。
関連タグ
SSSS.DYNAZENON 怪獣(SSSS.DYNAZENON) シズム