筋力D
きんりょくでぃー
概説
パラメータはFateシリーズにおけるサーヴァント自身の能力及び所有スキル、所持する宝具の性能の評価(いわゆるステータス表示)をA・B・C・D・Eの5段階のランクで評価したルールの事。筋力Dはそのルールの中で筋力の値がDランクである事を示す。
彼の代名詞とされる事もある(詳細はおっと…心は硝子だぞを参照)。
注意事項
筋力≠筋肉量
まず大前提に言っておくと、筋力とは本当の筋力の事を指しているわけではない。
これは『Fate/staynight』当初から「サーヴァントの通常攻撃力」(つまり武器や「魔力放出」といった強化などを含めた数値)を指したものであり、よくある「か弱い女の子が筋力AやB」というパターンも「見かけによらず力持ち」というよりかは「総合的な強さでの筋力」として見て取れるものなのではないかとされている。
(ただ筋力を「肉体的な力の強さ」として説明する媒体もあるので、結局の所、どれが正しい情報なのかは依然ハッキリしていないが。)
またこのステータスにおけるランクは、それが強さに直結しているという訳でもない。
このランクには該当サーヴァントにまつわる伝承による補正値も含まれており、例え本人の肉体はどれだけ強さを秘めていたとしても、「それが活かされた」という類の逸話に乏しいと決して高くはならない。
追加補正の存在
さらにこの表記に“+”が存在する場合、一定の条件下で本来のランクより高い力を発揮する事を意味する。
たとえばアルトリア(セイバー)は「魔力放出(A)」も含めて常時Aランクの筋力を発揮するが、彼女の臣下であるガウェインは「日中の午前9時から午後3時までの6時間は本来の3倍の力を発揮する」という伝承を持つためB+ランクとなり、日中3倍のブーストが効いている間はAランクさえ凌駕し得る事を意味している。
逆に“-”の表記が付く場合もあり、「本来ならランク通りの出力だが、召喚時の条件によりランクが低下している」などの原因によって、表記通りの実力を発揮出来ない状態にある事を表している。
なおサーヴァントのクラスによっても補正値は変動し、特に最優と呼ばれるセイバークラスはパラメータ全体がバランスよく補強される。エクストラクラスのルーラーに至っては、特殊な聖杯戦争の審判・仲裁者として不測の事態に対処すべく、通常のサーヴァントよりさらに一段階上の補正が掛かる。
逆にアサシンクラスやキャスタークラスは、生前の逸話に身体能力に関する逸話が無い限り、基本的にはほとんど補正が掛からない傾向にある。
例外としてバーサーカークラスは、クラススキル「狂化」によって理性と知性を対価に肉体のパラメーターを飛躍的に向上させている。これはバーサーカークラスが本来、サーヴァントとしては身体機能が脆弱な英霊を無理矢理に強化し、格闘戦への適性を高めたクラスのため。その分、マスターへの魔力の負担が大きく、魔力回路の貧弱なマスターでは長時間の戦闘に耐えられず消耗する危険性もある。
ちなみにネタ元であるアーチャーの場合、そもそもの出自が神秘の消え失せた時代の出身のため、肉体そのものは現代人の基準に近い補正しか持っていない。
Dでも十分にヤバい
それでもサーヴァントである以上、常人とは比べ物にならないパワーが出せるため、サーヴァント同士の鍔迫り合いにならない限り、そこまで気にする必要はない。
参考として、オリンピック選手やプロの格闘家でEクラス、現代における(現実的な)超人級のパワーを持つ人物でもDが限界というのが、公式からの一応の返答である。アーチャーでも現代に生きる我々と比較すれば、十分に驚異的と言えるレベルなのだ。
それ以上を超えるとなれば、サーヴァントという存在がいくら英霊をランクダウンさせて召喚した存在としても、どれだけ桁違いの能力を秘めているかは、もはや想像の及ぶところではないだろう。