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僕は……陽気な拳銃王って訳じゃない。薄ら寂しい夜の方が好きな……変わり者さ。


プロフィール編集

真名ビリー・ザ・キッド(ウィリアム・ヘンリー・マッカーティ・ジュニア)
クラスアーチャー
性別男性
身長158cm
体重49kg
出典史実
地域北米
属性混沌・中庸・人
好きなもの明るく楽しいこと
嫌いなもの騒がしいこと
設定担当東出祐一郎
ILLUST縞うどん
CV高乃麗

通常の聖杯戦争ではエクストラクラス「ガンナー」として召喚される可能性が高い。


概要編集

Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスサーヴァント。レアリティは☆3。

メインシナリオでは、第1部5章『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』にて登場。同じアーチャーであるロビンと共に時代修正側であるジェロニモ達に付き、ゲリラ活動を繰り返していた。


第2部1章『永久凍土帝国 アナスタシア』にも予告や伏線無しのまま、突如登場している。カルデアに召喚されたのではなく、人類史の断末魔が呼んだ異聞帯へのカウンターとして顕現した。同じく第1部5章に登場していたベオウルフと共に、荒くれもののヤガたちを力で纏め上げ、主人公達が身を寄せる叛逆軍と同盟を組んだためにそちらへ出向き、以降は叛逆軍と行動を共にすることに。


瞬時の判断を情に流されずに遂行できる冷徹さと、そんな「汚れ役」を自ら買って出られる彼の覚悟がカルデア一行の勝利に少なくない貢献を果たし、同じく共演したアヴィケブロン同様、世界に選出されるに相応しい大立ち回りを披露しており、ビリーファンは大いに驚くと共に歓喜した。


真名編集

西部開拓時代におけるアメリカのガンマン、「ビリー・ザ・キッド」。

同時代の中でも代表的なアウトローであり、現在でも極めて人気は高い。


12歳のとき、母親を侮辱した男を刺殺したことで、彼のアウトロー人生は幕を開ける。以来、物資護衛の仕事などと並行して牛泥棒や強盗殺人を積み重ねる。街にいても他のアウトローにやたらと絡まれるタイプだった彼は、その顔に笑顔を貼り付けて、トラブルを回避しようと試み始める。


如才ない態度で住人からは受け入れられたものの、アウトローとしての宿命か、彼は雇われていた牧場主ジョン・タンストールの組織抗争に巻き込まれてしまう。俗にリンカーン群戦争と呼ばれたこの戦いの結果として、キッドは友人であったパット・ギャレット保安官に逮捕されてしまう。


だが、一年も経たぬ内に脱走する。パット・ギャレット保安官は執念深く追跡を試み、ニューメキシコ州フォートサムナーで彼を発見。正面切っての撃ち合いでは勝てないと思ったのか、それとも別の理由があったのか――ビリーが食べ物を求めて部屋を出たところを、闇討ちしたのだった。


容姿編集

左利きであったという有名な伝説を始め、小柄で青い瞳、黒い服を好んで着ていたなどの伝説にかなり忠実なデザイン。享年は21歳だが、少し若い18歳くらいの外見をイメージしたらしい。


また、残された写真の上着のボタンが左側についているということから、女物の服を着用していたのではないかと言われているが、これは『FGO』ではスナップボタンであるとされている。


また、最終再臨絵のかっこよさはレア度詐欺と言われることも。


当初は軽装だが、再臨を進めるとハットやネッカチーフも着用したいかにもカウボーイらしい格好になる。また、愛用の銃も大きく姿を変えている。銃が何故このように変化するのかについては長い間謎に包まれていた(特にサンダラーは宝具化しているとは言え実在銃のコルトM1877であり、変化するということは実在したサンダラーではなくなるということである)が、なんと第2部1章のストーリー中においてその経緯が詳しく語られることとなる。このような再臨に関わる衣装・装備の変更が、後々になってストーリー上で説明されることは稀であり、驚きを持って迎えられた。


ビリーくん


人物編集

一人称は「僕」

性格は見た目通り陽気で軽薄な優男。少年のように無邪気で、マスターにも友好的。

一方で時折、異名である「少年悪漢王」らしい、悪ガキのような一面も覗かせている。


如何にも「アウトロー」「西部劇のガンマン」らしい少年だが、好きなものを問われ「明るく楽しいのが好き」と答えつつ嫌いなものでは「騒がしいのはあまり好きじゃない」とこぼすことも。

それらの心の闇やありのままの彼の姿は、絆ボイスやその他ボイスにおいて見えてくる。


また、マテリアル本『FGO Material Ⅲ』にて公開された台詞例においては「笑うのは止めた。マスター、我が友。僕に何かできることはあるかい?」「友よ。我が身滅びようとも、この銃弾は君のために……」とあるが未実装な台詞であるため、ゲーム内の台詞として実装が望まれている。また、これらのボイスからもマスターである主人公の期待に応えようとする気持ちが伝わってくる。


正義感の強い善性の人ではないが、本来は物静かで義理堅い人物であることが窺える。心を開いた相手には信頼を預け、自分のベストを尽くす。それは、カルデアのビリー・ザ・キッドだけではなく、特殊な出会いを遂げた異聞帯でも変わらなかった。ギャンブルや酒を楽しみ、馬を乗り回す「いかにも」な姿も、薄ら寂しい夜が好きな変わり者も、どちらも彼の本当の姿なのだ。


前述のアウトローな部分は生前からの部分もあるだろうが、カルデアに来てからは少年悪漢王、ビリー・ザ・キッドとして望まれたのだから「それらしく」振舞おうとしているのかもしれない。


2017年7月5日に幕間の物語「荒野の七騎」が実装。ケルト兵およびそれを召喚した謎の魔術師を相手に、協力してくれるサーヴァントらと共に立ち向かう。低レアサーヴァントとは思えない正に西部劇のような熱い展開に盛り上がること間違いなし。選択肢によって見られる照れ顔は必見


能力編集

比較的近代の人物であり、魔術にも無縁であるため、全体的にステータスは芳しくない。

だが、彼の本質は恵まれたスキルと宝具にある。漫画版『−turas realta−』では神代の英雄の中でもトップクラスのアーチャーアルジュナの矢を全弾撃ち落として見せるなど高い技量を持つ。


モーション中でも、リボルバー拳銃による素早い射撃で戦っている。


ステータス編集

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香DEBEBC

保有スキル編集

対魔力(−)アーチャーのクラススキル。最新の英霊故に、魔力に対する抵抗力は皆無。
単独行動(A)アーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。Aランクならマスター不在でも行動出来る。ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
騎乗(C+)本来はライダーなどのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。C+ランクでは、訓練された動物しか操れないが、騎馬のみ人並み以上に乗りこなせる。
射撃(A++)銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術を表したスキル。特にA++ランクともなると、百年に一人の天才と言うべきレベルである。
クイックドロウ(A+)射撃の中で早撃ちに特化した技術。A+ランクならば、相手が抜いたのを見てから抜いても充分間に合って、お釣りがくるレベルの腕前である。
心眼(偽)(C)直感・第六感による危険回避を示すスキル。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。同時に視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。
少年悪漢王(EX)「心眼(偽)(C)」が変化したスキル。ご存知ビリーの異名となっている。

宝具編集

壊音の霹靂(サンダラー)編集

  • ランク:C++→C+++
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:1〜100
  • 最大補足:1人


「決闘、受けてみる?」

「さぁ、早撃ち勝負だ。先に抜いてもいいよ?僕の方が速いから……ファイア!!」


ビリー・ザ・キッドが愛用していたと言われるコルトM1877ダブルアクションリボルバー(通称「サンダラー」)によるカウンターの三連射撃。全ての弾丸は同じ箇所にヒットする。


彼に纏わる逸話が宝具化したもの。正確に言うと拳銃が宝具という訳ではなく「この拳銃を手にしたビリー・ザ・キッドの射撃」全体を包括して宝具と見なされており、固有のスキルに近い。


この宝具の最も悪辣な点は「技術」という大部分に対して宝具の概念が割かれていることによる、魔力消費の少なさである。具体的には、Eランク宝具を使用するのと同等程度の消費しかない。


宝具化したおかげで、弾丸は魔力で生成するものとなり、射程についても大きく延長された。ただしサンダラーの銃構造に起因するミスショットについては低確率ながら発生しうる可能性がある。また、生前所有していたウィンチェスターライフルの逸話も同様に宝具化していると考えられる。




ゲーム上での性能編集

☆3ランクとしてはバランスのとれたHP/ATKをしている。《Quick:2/Arts2:/Buster:1》と、カード構成もアーチャー然としており、クセが少ない。保有スキルは、1ターンだけクリティカル威力をUPさせる「射撃(A++)」、NPを最大50%チャージする「クイックドロウ(A+)」、1ターン回避と3ターンクリティカル威力UPを付加する「心眼(偽)(C)」との3つと、自己強化で纏まっている。


宝具「壊音の霹靂」のカード種別はQuick。効果は【自身に必中付与(1ターン)+敵単体に超強力な攻撃&クリティカル発生率ダウン(3ターン)】となっている。激戦区の☆3アーチャーの中では凡庸なサーヴァントに見えるが、“クリティカルの鬼”という恐るべき攻撃性を秘めている。そのクリティカル威力アップは全サーヴァント中トップの効果量であり、決まれば宝具不要で自分だけで10万超のダメージを叩き出す。ダメージの伸びしろも高く、攻撃バフやQuickバフを乗せればダメージがもりもり伸びる。また、高い効果のNPチャージを持っているため、宝具即撃ちも非常に簡単で、星があるならクリティカルを狙ってよし、ないなら宝具で仕留めてよし、と臨機応変な攻撃が可能。


ただ、欠点としてクリティカルスター生産力が全く無いため、単独ではクリティカルを出せず真価を発揮しないという扱いにくさを抱えている。具体的な相棒候補としては、アンデルセン呪腕のハサンアマデウスなどの低レアサーヴァント達が挙げられ、これらはスキルでスターを生産する事から、ビリーの攻撃を邪魔せずに安定してスターを供給してくれる。後に開催された、9周年の強化クエスト・第17弾では「心眼(偽)(C)」が「少年悪漢王(EX)」に変化し、3ターンQuick性能UP、1ターンスター集中度UP、スターの大量獲得が追加されたため改善された。


Q特化サポーターのスカディとも相性が抜群で、強力なバフとNP50チャージでビリーに足りない部分を補ってくれる。特に、自身のMPを50チャージするスキルを自前で持っているため、スカディと組み合わせれば開幕宝具を打つことが可能となる。ただし、前述の通り通常クイックと宝具の性能は高くないため、クイック主体で戦うよりもクリティカルアーツでMPを貯める→宝具を使う→そしてアーツでMPを貯めつつ隙を見てバスタークリティカルで大火力を狙う、という運用が実用的。


他の☆3アーチャーに比べ環境を整える必要があり、☆3ゆえに基礎ステータスの伸びは☆4以降に譲るが、環境さえ整えばメインアタッカーさえ張れる高い素質を持つサーヴァントといえる。

彼への愛が本物なら「聖杯転臨」によるLv限界の突破も視野に入れていいかもしれない。

ビリーはその分だけ、より鋭い銃撃でマスターを支援してくれるに違いないだろう。


アップデートに伴い、スター配分(フェイズ)がカード選択前に行われるようになった事で、射撃の使い所が見極めやすくなった。第2部での活躍もあるので、この機会に是非育ててみては?


関連人物編集

生前編集

パット・ギャレット

ビリーの友人であり、彼を殺害した保安官。

現時点で『FGO』には未登場ではあるが、ビリーの幕間において人間でありながらも強烈な魔力にも似た殺気を放つ人物として語られていた。ファンの一説によると上記の『セイバーウォーズ2』のエンディングに登場していた、赤毛の女性サーヴァントがギャレットではないかと言われている。


キャサリーン・アントリム

実の母親。彼女を侮辱されたことが彼のアウトロー人生のキッカケとなった。

なお、史実の記録においてはビリーがアウトローになる2年前に死去している。


Fate/Grand Order編集

藤丸立香

契約したマスター。第1部5章においては、レジスタンス側として共闘している。

アウトローな自分と対等に接してくれる彼/彼女を友と認め、守ると誓っている。


ジェロニモ

第1部5章で共闘した、先住民族・アパッチ族のシャーマン。

かつて勝利者だった側の国民として、少々複雑な感情を抱いている。

とはいえ、同じ大地で生きてきた者としての共感のほうが強い模様。


トーマス・エジソン

第1部5章において一時的に敵対した発明家。実は同郷にしてほぼ同世代の人間である。

自分達の時代が終わり、代わりにやって来た彼の様な人間が羨ましくもあり、嬉しくもあり。


ロビンフッド

第1部5章にて共闘した、森の狩人。根っからのレジスタンス、アウトローとして妙にウマが合うので、ちょくちょくカルデアでも一緒に行動している。性能面ではロビンにはスター獲得スキルがあるものの、アーチャークラス同士故に星を取り合ってしまうため、コンビでの相性は正直微妙。


ディルムッド・オディナ(槍)

第1部5章において敵対したケルトの戦士。CMでも対決の様子が映されていた(何故か当時未実装のセイバークラスの姿で描かれていた)。後にビリーの幕間にて、同じアメリカの地にて共闘する。


ベオウルフ

第2部1章で共に戦った狂戦士。3か月前に召喚されてから行動を共にしており「ベオ」と呼ぶ気安い仲。彼が人を治めた王であったことを頼みにヤガたちの統率を彼に任せ、主人公達に合流する。


宮本武蔵

第2部1章で共に戦った剣士。容姿顔つき共に彼好みらしく、初対面早々「アリ!」と断言されたため若干引き気味な対応をしていた。それでもアウトローな放浪者同士なのか後に仲良くなった。


アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ

第2部1章で戦った氷の皇女。因みに彼女は水着になると、アーチャー仲間になる。

激闘の末に敗北したクリプターを撃つも彼女が庇い、図らずも史実通り銃殺の最期を迎えた

そんな意図は無かったが「真名判明により伝承・史実通りの死因を突いて勝利する」という聖杯戦争の戦略を鑑みるに、彼が異聞帯に召喚されたのは彼女にトドメを刺すためと推測できる。


スペース・イシュタルカラミティ・ジェーン

イベント『セイバーウォーズ2』にて対決した賞金稼ぎのコンビ。

当イベントではビリーはサーヴァント・ユニヴァースの設定であるため、敵側のセイバークラスとなって戦った(クラスが一時的に変更されただけで戦法は普段通り)。史実ではジェーンとは同じ時代を生きたガンマン同士であるが、汎人類史での関わりは不明。マイルームでは仲が良い模様。


元ネタの同士で考えると「とある作品で共に肩を並べて戦った戦友達」との共演が多い。


関連イラスト編集

ビリー最終再臨記念

FGOまとめ「真実の生涯、かあ」


関連タグ編集

Fate/GrandOrder サーヴァント アーチャー(Fate)

二丁拳銃 早撃ち ガンマン 西部劇 カウボーイ

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