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サンタナ(ジョジョの奇妙な冒険)の編集履歴

2021-10-12 13:50:02 バージョン

サンタナ(ジョジョの奇妙な冒険)

さんたな

荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第2部「戦闘潮流」に登場するキャラクターである。

※Pixiv内では「サンタナ」タグでの使用が多い。


概要

第2部戦闘潮流の敵陣営柱の男たちの中で、ジョセフ・ジョースターたちが出会った最初の一人である。

推定年齢は1万2千歳であり、ワムウとは同年代に当たる。

ただし、カーズいわく「(自分たちの)十分の一しか生きていない若僧」「青っちろいガキ」。


スピードワゴン財団によってメキシコのリオダダ川流域の遺跡から発見される。

発見時は装飾品を身に着けていたが、復活時にそれらが柱の断片とともに剥がれたためほぼ全裸であった。

ゆるく癖のついた長髪に、生え際近くから生えた鬼のような二本の小さなが特徴。

アニメ版では左目の下に入れ墨化粧による紋様がある。


劇中でシュトロハイムが『そうだな……「メキシコに吹く熱風!」という意味の「サンタナ!」というのはどうかな』と名前を付けたが、サンタナはカリフォルニアに吹く南風。

ジョジョ・シリーズのキャラ名は有名ミュージシャンから採る事が多いので、実際の元ネタはラテン・ロック・バンドのサンタナと思われる。


正体

1万数千年以上前に存在していた「闇の種族」の一人。当時は幼子だったが、カーズが一族を粛正したことでワムウ、エシディシと共に連れられ、当てのない旅に出る。なおワムウはカーズが家族を殺したことは知らず、サンタナも同様に何も知らなかった可能性がある。


劇中での行動

はじめは柱に眠っている状態でSPW財団で研究されていたが、ある人物の裏切りからスピードワゴンを含めた現地研究員たちが全滅。その隙を突いてシュトロハイムらナチス軍はこれを奪取し、遺跡の柱ごとナチスのメキシコ基地に収容され、引き続き研究対象とされる。

そしてシュトロハイムによって捕虜のを糧に復活し、彼らの実験で石仮面吸血鬼と化した捕虜を捕食し、その脅威の能力の片鱗をみせるける。


そして監視の隙をついて脱走し、体をゴムのように変形させ、空気供給管を通って実験室から脱出。空気供給管の傍にいたドイツ兵の体を乗っ取り、実験に立ち会っていたシュトロハイムたちに襲いかかる。ドイツ兵たちの一斉射撃を食らうも、乗っ取った肉体を捨てて受けた弾丸を指から撃ち返し、その場にいたほとんどの人間を虐殺した。


だが、スピードワゴン救出のために基地に潜入していたジョセフが乱入。シュトロハイムの髪を引き抜き、「波紋ヘアーアタック」で弾丸を防御する。そして「サンタナは被害者で悪いのはナチス」と考えたジョセフは、「ハッピー・うれピー・よろピくねー♪(酒井法子)」……と、渾身のギャグで平和的に接触を図る。が、サンタナはこれを無視。「うるさいんだな、この原始人が」と一蹴し、スピードワゴンにまで手を出したことでジョセフの怒りを買い対決となる。

波紋が通じない肉体から繰り出される凄まじい戦闘能力でジョセフを一方的に叩きのめしてダウンさせ、捕食したかに見えたが、このタイミングを待っていたジョセフの波紋を内側から食らって肉体を上下に断たれ、鎖で縛られて真昼の地上に引きずり出されそうになる。


そのため、白日の下に曝されまいと抵抗しながら肉体を再生させ、途中から協力に出たシュトロハイムの足を自分の肉片で絡め取って拘束。しかしシュトロハイムはジョセフに足を断たせ、実験場の扉をあけることに成功する。これに対してサンタナは、今度はシュトロハイムの切られた足から彼の体内に侵入し、逃走を謀るもシュトロハイムは自爆。ダメージこそ受けなかったが、隠れ場所を失い、基地内の井戸を逃走経路にしようと画策。それを阻むジョセフと再度対峙する。

ジョセフと最後の戦いを繰り広げ、これに打ち勝ちどうにか井戸に飛び込んだものの、運悪く空高く昇った太陽と井戸の水に反射した陽光にさらされる。前後を照らされた上にジョセフが身を挺して井戸に落ちるスピードを抑えたため、サンタナは水面に逃れられず完全に石化。敗北する。


石化したサンタナはSPW財団によって再び回収され、紫外線ライトの付いた安置室で保管されることとなった。まだ死んではおらず、近づく生物を捕食する休眠状態になっていた。その後の消息は語られておらず、最終的にどうなったのかは不明。

ファンからはシュトロハイムが後に言ったセリフから、彼(またはドイツ軍やSPW財団)によって再生できなくなるまで粉々にされた。という説が有力視されている。


能力

吸血鬼をも圧倒する身体能力と、ものの数時間で現代の言語を吸収し、修得に数時間の訓練は必要なはずのマシンガンの解体を難なくこなしてみせるなど、驚異の学習能力を秘めている。

他の「柱の男」のような特定の流法(モード)を見せなかった(習得していなかった?)ため、単純に「闇の種族」としての能力のみを使って戦っていたようである。


復活直後こそシュトロハイムに「原始人」呼ばわりされるほど愚鈍な振る舞いを見せるが、短い時間のうちに人間を凌駕する知能を発揮し、ナチス基地を全滅に追い込んだ力は「驚異的」の一言に尽きる。


なお、これでも「柱の男」の中では最弱であり、身分も最下層とのこと。カーズもサンタナを「奴」呼ばわりした挙句、「青っちろいガキ」「番犬のような存在」等と述べ、完全に見下していた。また、4人のなかでただ一人彼だけが波紋の存在を知らず、眠っていた場所も別だった。その理由は明確ではないが、カーズらが波紋使いと出会うより以前の段階で既に見限られていたか、もしくは彼らが波紋の存在を知った時点で、サンタナの能力では強い波紋使いと戦うことはできないと判断されて別行動を取らされたのではないかと思われる。サイボーグ化でサンタナを上回る身体能力を得たシュトロハイムでさえカーズに勝てなかったことから、サンタナと他の3人との間には相当な実力差があったと考えられる。

どっかで聞いたような話の流れだが、ジョジョの場合はこれが本当にシャレで済まない展開へと発展していく。


必殺技

露骨な肋骨【リブス・ブレード】

肋骨を体外から飛び出させ、相手を引き裂く。

しかも肋骨自体が自在に回転するため、全方位攻撃としても機能する。

ジョセフには波紋で防がれたが、それでも純粋な打撃の衝撃だけでもかなりの威力を誇る。


憎き肉片【ミート・インベイド】

バラバラに吹き飛んだ自分の肉片を相手の肉体に付着させて体力を奪う。

サンタナを地上に引きずり出そうとしたジョセフは、この技に体力を削られピンチに陥った。


余談

名前の由来は、カルロス・サンタナ率いるアメリカバンドサンタナだと思われる。

そのサンタナという名前だが、それはあくまでシュトロハイムが付けた仮称であり、彼自身の本名は不明である。


ジョジョリオンでは、「最初に戦った敵対勢力・岩人間の刺客」「水の底に沈められて石化」「遺体の一部が調べられる」というサンタナを想起させる敵・八木山夜露が登場している。


担当声優

乃村健次 (テレビアニメ版)


関連イラスト

サンタナ


関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険 戦闘潮流 柱の男 人外

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