概要
2021年6月15日に配信されたニンテンドーダイレクトE32021で発表された、2サイドビュー型メトロイドの最新作で
メトロイドフュージョン以来実に19年ぶりとなる。
公開されたPVでは「METROID 5」の文字も登場し、シリーズのプロデューサーである坂本賀勇氏によると
シリーズ全体の物語の最新エピソード、即ちフュージョンの後日談であると語られている。
そして、今までのシリーズで描かれた、メトロイドとサムスの奇妙な宿命の一区切りになると、公式動画『Development History』にて坂本賀勇プロデューサーが語っている。
また、今作が初めてのメトロイドシリーズであるプレイヤーのために、オープニングにて過去の2Dメトロイドシリーズについての簡単な説明があり、公式ホームページにも過去シリーズの簡単な説明がされている。
題名のドレッドとは『恐怖』という意味で、サムスを見つけると高速で追いかけるロボット『E.M.M.I.』の存在を始め、題名通り、様々な絶望的な恐怖がサムスに襲いかかるとのこと。
また、時系列的にスーパーメトロイド以降、久々に鳥人像が登場し(フュージョンにも登場したが、そちらはXが擬態した偽物)、壁画や巨大な像など、鳥人族の関与を匂わせており、PVにて遂に鳥人族が姿を現す。
何気にゲーム作品にて、過去の回想を除けば生きている鳥人族が登場するのは今作が初めてである。
サムスにも新たなアビリティや機能が与えられ、E.M.M.I.の追跡を振り切るのに使われる光学迷彩『ファントムクローク』や、特定の壁や天井に張り付いて移動できる『スパイダーマグネット』などがある。
メトロイドサムスリターンズにて追加されたフリーエイムやメレーカウンターも使える他、新たなアクションとしてスライディングが追加される。
特にフリーエイムやメレーカウンターは走りながら繰り出す事ができるようになるなど、サムスリターンズより使いやすくなっているとの事。
後述するが、この作品は過去に二度計画を断念した逸話がある。
あらすじ
生物に寄生して殺し、DNA情報を元に擬態する寄生生命体X。
銀河連邦の依頼で赴いた惑星SR388で不覚にも寄生されたサムスだったが、Xの天敵であるメトロイドから作られたワクチンにより一命を取り留め、それだけでなく銀河で唯一Xに対抗できる存在へと生まれ変わった。
BIOLOGIC宇宙生物研究所にて、ベストコンディション状態の自分に擬態したSA-Xとの死闘を経て、ついにXを惑星SR388諸共に絶滅させる事に成功した。
……ところがある日、あろう事かXの存在を示す映像が、何者かによって銀河連邦に届いた。銀河連邦は情報の発信元である未探の惑星『ZDR』に、7体の調査ロボット『E.M.M.I.』で構成された調査部隊を送りつけるが、ZDR到着後ほどなくして原因不明のまま消息を断ってしまう。
果たしてXが本当に存在しているのか。惑星ZDRに一体何が起こっているのか。
現地に赴けるのは、唯一Xに対抗できるサムスだけであった。
しかし、サムスが目覚めると、そこは惑星ZDRの深部であり、しかもパワードスーツの機能が初期化された状態であった。意識が朦朧とする中、あるモニュメントを見た事でここまでの記憶を取り戻す。
深層部に辿り着いたサムスの前に現れたのは、ただならぬ威圧感を出す謎の鳥人族。その圧倒的な戦闘力と謎の能力によりサムスは手も足も出ず、易易と捕らえられてしまった。銃口を向けてエネルギーを貯める謎の鳥人族は「HADAR SEN OLMEN(ハダール セン オルメン)」と発言し、サムスは薄れゆく意識の中で自分の体に異変が生じるのを感じた。その感覚がピークに達した時、そこでサムスの意識が途切れた。
しかし、サムスは生きている。何故、謎の鳥人族はサムスを放置したのか?そして、気を失う直前に感じた、何かが沸き起こる感覚を覚える異変は?
左手に残る違和感を感じつつ、サムスは考えるのを後にして先に進む事にした。
登場人物
ご存知、本シリーズの主人公であるバウンティハンター。
フュージョンの一件で投与されたメトロイドのワクチンによって、Xに対抗できる唯一の人物である事から、Xの存在が示された惑星『ZDR』に向かうことになる。
本作で使うスターシップは、フュージョンのものと同じ。
ZDR到着当初はバリアスーツを彷彿させるオレンジ色のスーツだったが、甲冑を纏った謎の鳥人族の襲撃に会って敗北。その衝撃により、スーツの能力の大半を失う事になる。
気を失う直前に感じた謎の感覚が湧き上がる異変と、左腕の違和感を感じつつ、惑星ZDRを探索する。
フュージョンにも登場した、サムスのスターシップに搭載されたコンピュータAI。口調がサムスが銀河連邦軍に所属していた時の上官を彷彿していたため、サムスから皮肉を込めて、その上官と同じ名前で呼ばれている。
今作でもサムスをサポートするが、舞台が未探の惑星である事と妨害電波の影響で、詳しくナビゲートできない。ZDR内のアクセスステーションにて現在の探索状況を話し合うことができる。
ZDR突入前に、今回の報酬が依頼内容に対して少なく、不釣り合いと愚痴っていたが、サムスに無視されている。
ZDRを調査するため、銀河連邦軍が派遣させた調査ロボット。ZDR到着直後に音信不通になり、何故かサムスを捕獲しようと襲いかかってくる。まず、通常の装備では破壊不可能かつ捕まったらほぼ最後。振りほどくにはほとんど運に任せるしかない恐るべき存在。
本作の『恐怖』を象徴する敵の1つである。
鳥人族(チョウゾ)
惑星ZDRにて、サムスを待ち受ける甲冑を纏った鳥人族。
その姿はメトロイドサムスリターンズのチョウゾメモリーの隠しイラストの人物に似ており、自身の威光を示すような石像や、他の鳥人族を襲撃する武装した鳥人族の兵士が描かれた壁画など、不穏な要素を見せている。銀河連邦軍のアーカイブでは『戦士型鳥人族』として記録されている。
ZDR最下層アルタリアにて、銀色の甲冑を身に纏った赤い目をした鳥人族の兵士が登場し、右腕のアームキャノンでサムスと対峙した。圧倒的な戦闘力でサムスを倒し、彼女の能力の大半を失わせるが、何故かトドメを刺さず彼女をZRD深部へ置き去りにする。
E.M.M.I.同様、本作の『恐怖』を象徴する敵の1つである。
他にも、槍を携えた鳥人兵士や、研究者と思わしき鳥人族がおり、これらもチョウゾメモリーで姿を確認できる(研究者の方は開拓員のリーダーらしき人物に似ている)。また、ロボット鳥人兵士などの鳥人族製のロボットも出現する。
第2弾PVにて姿が確認された、スペースパイレーツの幹部の1体。何故か拘束されており、その状態のままサムスに襲いかかろうとする。
スペースパイレーツはスーパーメトロイドの時点で壊滅しているはずであり、公式でも『ZDRの原生生物』と称しており、サムスが以前に戦ったクレイド本人では無いようである。
惑星ZDR
本作の舞台である未開の惑星。この星から、何者かによって銀河連邦軍に、Xの存在を示唆する映像が送られてきた(一応、映像解析によってフェイクではないと判断されている)ため、銀河連邦軍とサムスが調査のため乗り出す事になる。
狂暴な原生生物の他、鳥人族のロボットが徘徊している。
しかし、未開の惑星にしては内部には施設が設けられており、現在も稼働している様子が見られる。ZDRは複数のエリアに分かれており、エレベータやシャトルなどで行き来する。エリアごとに特性や生息する原生生物は異なり、惑星内の環境はメトロイドⅡの舞台である惑星SR388に似ているとの事。
また、惑星内では妨害電波が発生しているため無線通信が使えず、外部との連絡はアクセスステーションからでないとできなくなっている。
謎の鳥人族に襲われたサムスは、この未開の惑星の深層部から、能力の大半を失った状態で探索しなければならない。
アルタリア
ZDRの最下層。謎の鳥人族に襲われたサムスが目覚めた場所。
低温環境が多い洞窟のようなエリアで、上層部には惑星のエネルギー源であるマグマを有している。低温地帯では、冷気に弱いメトロイド細胞のせいでダメージを受け続けるため、ノーマルスーツではまともに探索できない。
最下層が最初のエリアである訳は、妨害電波を解除するために地下直通のエレベータで真っ先にここへ来たためであり、到着して早々に謎の鳥人族の襲撃を受けた。
強酸性のブレスを吐き、透明化能力を持つ、長い尻尾を持つ生物コルピウスがボスとして立ち塞がる。
カタリス
アルタリアのマグマを利用した『サーマルエネルギー』を、惑星内の各所に循環させる中央システムが存在する溶岩エリア。このサーマルエネルギーを供給・循環させる事で、各所の施設を稼働している。
至るところから高熱のマグマ水蒸気が吹き出しており、ノーマルスーツでは入る事ができないほどの高熱地帯も存在するため、バリアスーツがないとまともに探索できない。
奥にはあのクレイドが拘束されており、ボスとして襲いかかってくる。
ダイロン
様々な研究がされていた生体研究所エリア。全体的にメカメカしく、鳥人族が開発したロボットが巡回している。
また、停電している区画もあり、敵が見えにくいので危険である。
バルエニア
下半層の半分が水没している海洋研究所エリア。
水中では他のエリアでは見られない水棲生物が多数生息している。
水中ではサムスの動きが制限されるため、グラップリングビームとマグネットサーフィスを利用する事で一時的に素早く移動できる事を念頭に置くように。
無数の触手を持つ巨大生物ドロギーガが、各所に触手を伸ばしており、ボスとして立ち塞がる。
ガヴォラン
地表にかなり近く、天井から差し込んだ太陽光によって照らされた地下森林エリア。他のエリアと比べて、文明的な部分が少ない。
自然が多く、植物系クリーチャーや、ZDRに太古から土着している古代生物などが生息している。
大型生物ムズビの最終形態、ゴッヅーナがボスとして立ちはだかる。
フェーレニア
かつて鳥人族達が儀式などを行っていた聖域のようなエリア。
現在では完全に廃虚と化している。
電撃のバリアを纏った巨大昆虫エスキューが、ボスとして待ち構えている。
ZDRには他にもエリアが存在し、サムスはこれらを行き来しながら探索する。
また、PVでは氷に覆われた寒冷エリアの存在も確認できる。
用語
生物を寄生して殺し、その生物に擬態する事ができる生命体。鳥人族によって作られたメトロイドが天敵である。
フュージョンにて、サムスにより惑星SR388ごと絶滅されたはずだが、何者かの情報により惑星ZDRにて存在が示唆された事から、本作の物語が始まる。
……果たして、映像のXが本当にあのXなのか、それとも……。
アクセスステーション
ZDR内で唯一、外部への連絡が可能な部屋。
フュージョンにおけるセーブルームとナビゲーションルームが合体したものであり、この部屋でアダムと会話でき、セーブする事ができる。
E.M.M.I.ゾーン
ステージ内に設けられたE.M.M.I.が徘徊する区域。通常ゾーンとは、サムスのみ通過できる『E.M.M.I.ゾーンゲート』で隔てている。
E.M.M.I.に見つかると、追跡を振り切るまでゾーンゲートが閉鎖されてしまう危険区域だが、ゾーンに入ると同時にE.M.M.I.ゾーンの全体がマップに表示されるため、落ち着いて探索するべし。
ゾーンを管理するセントラルユニットを倒すことでオメガキャノンを一時的に入手し、それでE.M.M.I.を倒すとゾーン内にクリーチャーが出現するようになる。
HADAR SEN OLMEN
謎の鳥人族が発した言葉。サムスはこの意味を知っているようである。
能力&アビリティ
基本機能
ノーマルスーツ
今作のパワードスーツは、シルエットはバリアスーツに酷似しているものの、頭部と胸部、背中以外は青と白の装甲で覆われており、所々に有機的な部分がある。また、背中にはフュージョンスーツにもあるメトロイドのコアを表した装飾がある。
これはメトロイドフュージョンにおけるフュージョンスーツが、少しずつ以前のメカニカルなスーツに戻りつつある事を表している。
ZDR突入時にはバリアスーツだったが、銀色の甲冑の鳥人族戦士に敗れ、サムスに何らかの異常が起こったことで能力の大半を失う事になり、このノーマルスーツになってしまう(アダムはこれを能力の記憶喪失と称している)。
バリアスーツも初期化された事でノーマルスーツのまま寒冷地帯に入るとダメージを受けるという、メトロイドの弱点が再発してしまっている。
バリアスーツ
青い部分がオレンジ色になり、装甲が追加され、従来のサムスに近くなったスーツ。高温によるダメージがなくなったが、フュージョンと異なり低温によるダメージは防げない。
ダッシュメレーの攻撃力も上がる。
上述の通り、ZDRに突入して謎の鳥人族と接触するまで、この姿であった。
グラビティスーツ
水中でも地上と同じように動く事ができる紫色のスーツ。
マグマや低温環境によるダメージもなくなる。
ダッシュメレーの威力が、バリアスーツ時より更に上がる。
アームキャノン
サムスの右腕と一体化した武装。お馴染みのビームやミサイル、グラップリングビームも今作で使用できる。
初期状態ではパワービームとミサイルを装備している。
ビームはチャージすることができるチャージビーム、同時に3本のビームを発射するワイドビーム、ビームの着弾を拡散するディフュージョンビーム、機械系の敵の装甲を貫通するプラズマビーム、壁を貫通するウェイブビームとなり、
ミサイルは更に強力なスーパーミサイルの他、下記のアイスミサイルやストームミサイルとなる。
モーフボール
お馴染み、ボール状に丸まって狭い場所を移動できるアビリティ。今作ではメタリックな形状になっている。
今作ではスプリングボールが無くても、最初からボール状態でジャンプできる。
ボム
お馴染み、モーフボール状態で使用できる小型爆弾。今作ではモーフボール習得からかなり遅い時期に入手となる。
ボムジャンプはもちろん可能であり、パワーボムも実装されている。
なお、シーケンスブレイクすれば早い時期に習得も不可能ではなく、ある使い方をすればあるボスを瞬殺する事もできる。
スピードブースター
お馴染み、高速移動による体当たり。シャインスパークも実装されている。
なんと今作では、キッククライムやスライディングとの併用も可能であり、これを前提とした攻略もあるとの事。
スペースジャンプ
お馴染み、回転ジャンプ中に連続ジャンプができる。ただし水中では、グラビティスーツ入手するまではジャンプした高さにしか飛べない。
回転体当たりスクリューアタックも今作で実装されており、サムスリターンズよりかは強化された。
アイスミサイル
フュージョンにて登場した、アイスビーム能力が付与されたミサイル。BLSに出現した最大の脅威に対抗するために製作されたものでメトロイドのDNAを得た現在のサムスは冷気に弱いというメトロイドの弱点も受け継いでいるため、アイスビームの代用として作られた。
そのため、今作ではアイスビームは実装されていない。
パルスレーダー
エイオンを使用する事で使用できるエイオンアビリティの1つ。サムスリターンズにて『スキャンパルス』という名で登場している。
破壊可能なブロックを検知できる。
メレーカウンター
サムスリターンズにて登場。突進してきた相手にカウンターを繰り出して怯ませ、反撃のチャンスを得るアクション。
今作ではダッシュ状態から繰り出す『ダッシュメレー』と呼ばれるアクションが追加され、序盤ではこれで倒せる敵が多いのでダッシュしながらでの探索がしやすくなった。
フリーエイム
アームキャノンを構えることで、360度自在に銃口を向けることができる。
今作ではダッシュしながらある程度のエイムが可能になった。
新機能
スライディング
立ち止まってモーフボールにならずとも、走った勢いのまま、狭い場所をくぐり抜ける事ができる。また、大型の敵や二足歩行時のE.M.M.I.の股下を潜り抜けることが可能。
スライディングからモーフボール変形の移行も可能の他、スピードブースターのダッシュの維持も可能。
ファントムクローク
エイオンアビリティの1つ。発動中はサムスの姿が透明化し、音を立てずに移動することができる。これによりE.M.M.I.の追跡をやり過ごすことができる。
発動中に移動したり攻撃などしたりするとエイオンを大きく消耗してしまう。エイオンが無くても使用できるが、その代わりライフエネルギーを消費してしまう。なお、ライフが残り1になると自動的に解除される。
E.M.M.I.だけでなく、他の敵に対しても効果がある他、人体を感知して作動する仕掛けを無効化できる。
ただし、見えなくなっただけで当たり判定があるため、敵に当たれば強制的に解除されてしまう。そのため、ファントムクローク起動中でもE.M.M.I.に接触すると捕まってしまう。また、E.M.M.I.がチェイスモードの時は完全にロックオンされているのでファントムクロークが通用しないため、追跡を振り切ってチェイスモードを解除しなければならない。
フラッシュシフト
エイオンアビリティの1つ。瞬時に前方、もしくは後方に一定距離高速移動する。地上でも空中でも使える。
フラッシュシフト後、再度前方、もしくは後方へフラッシュシフトする事ができ、最大3回可能。
ストームミサイル
最大5ヶ所をロックオンし、複数の小型ミサイルを発射する。1ヶ所につき発射されるミサイルは3発。
otherMのシーカーミサイルを彷彿させる。
1つの標的に最大3回ロックオンする事もでき、ボス戦においても活躍できる。
クロスボム
上下左右に十字に貫通する爆風を広げる強力なボム。
スパイダーマグネット
マグネットサーフィスと呼ばれる、磁力を帯びた特殊な壁や天井に張り付いて移動できる機能。
スパイダーボールに似ているが、こちらはモーフボール状態でなくても使用できる上に、そのまま攻撃などを行える。なお、このスパイダーマグネットで移動できるマグネットサーフィスは実はグラップリングビームの移動手段でも使える。
スピンブースト
回転ジャンプ中にもう一度ジャンプする事ができる。いわば二段ジャンプ。プライムシリーズにおけるスペースジャンプのようなもの。
オメガキャノン
E.M.M.I.が徘徊するE.M.M.I.ゾーンのどこかにあるマザーコンピューター『セントラルユニット』からエネルギーを取り込む事でアームキャノンが変化した武装。
銀河一の強度を誇るE.M.M.I.の装甲に対抗できる武器であり、Lボタンをホールドする事で構えて使用できる。速射性が高いオメガストリームをE.M.M.I.の頭部に当て続ける事でプロテクターが赤熱化し、破壊することができる。 エネルギーをチャージすることでオメガブラスターを撃つことができ、これを露出したコアにぶつける事でE.M.M.I.を撃破する事ができる。
欠点は、オメガキャノンを構えている間は移動できない事と、エネルギーチャージに時間がかかる事、E.M.M.I.を倒すとオメガキャノンが消失してしまうことである。
アイコンハイライト
マップ画面の機能の1つ。
同種類のアイコンを全てのマップにハイライトさせて見ることができる。これにより、新たに手に入れたアビリティで通れる場所を把握しやすくなった。
マーカー
マップ画面の機能の1つ。
マップの気になる場所にマーカーを最大6つ付けられる。ゲームプレイ中のミニマップにも反映される。
隠しアイテムヒント
マップ画面の機能の1つ。
マップの光っている場所の範囲に隠しアイテムがあることを示す。
他にもマップの拡大・縮小の他、ミニマップの大きさの変更も可能。
余談
元々は15年前にニンテンドーDS用ソフトとして構想されたものであったが、当時の技術ではコンセプトを表現できないため開発を断念された経緯がある。再度開発の機会が得られたものの、それでも上手く表現できないという理由で再び断念したが、メトロイドサムスリターンズの開発に関わった『MercurySteam』の協力を経て、完成に至ったと坂本プロデューサーは語っている。
また、坂本氏曰く「MercurySteamはメトロイドの世界観やゲーム性に至るまで(特に2Dの)メトロイドという作品を一番理解している」との事。
また、あくまで2Dメトロイドシリーズの最新作であるため、オープニングや公式ホームページで触れる過去作にプライムシリーズやotherMはあえて含まれていない。
背景の作りこみも細かく、「サムスリターンズ」では人工物が少なかったが、「ドレッド」では人工物が多く背景なのに極めて丁寧な作り込みを行っており、「サムスリターンズ」ではカメラワークで少々2D基準な作りが見えてしまった甘さはあったが、「ドレッド」ではカメラワークが向上しておりボス戦でのメレーカウンターによる反撃の際は違和感なく仕上がっている。
なお、「サムスリターンズ」のギャラリーモード「チョウゾメモリー」にはこの「ドレッド」に纏わる伏線ともとれる謎の隠しイラストが存在し、更にはYoutubeに限定公開された『恐怖の片鱗』に関係性を仄めかされている。
先述した『ドレッド(恐怖)』といえばメトロイドサムスリターンズの原作メトロイドⅡが暗所感とメトロイドとの唐突な遭遇が上手くマッチしていた為、かつてはメトロイドシリーズで最も恐怖感を煽る作品とされていた。
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初報
2nd
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外部リンク
ネタバレ注意⚠
ここから下は終盤のネタバレを含みます。
アイテムは正式名称ではないのでご注意ください。
鳥人族の正体
クワイエットローブ
鳥人族の民族の1つ、ソウハ族の科学者。SR388を開拓し、Xの対策のためにメトロイドを作り出した者達の生き残り。
暴走したメトロイドをレイヴンビークらマオキン族と協力して封じ込め、SR388ごと絶滅させようとした。しかし、メトロイドの軍事利用を目論んだレイヴンビークの裏切りにあい、ソウハ族はクワイエットローブのみ残して皆殺しにされてしまった。
彼だけ生かされたのは、メトロイドをコントロールするためにソウハ族が必要だったからである。
E.M.M.I.-06WBに襲われるサムスを助け、事情を説明するが、ロボット鳥人兵士に背後から攻撃を受け絶命してしまうが……。
なお、彼がサムスを助けた際に全てのE.M.M.I.が機能停止したため、しばらくの間はE.M.M.I.に追われずに済む。
レイヴンビーク
アルタリアにてサムスを襲った銀色のパワードスーツを纏った鳥人族。卓越した頭脳と身体能力を持つ、武闘民族マオキン族の長。
ソウハ族と共にSR388を開拓し、暴走したメトロイドの封印に協力したが、力を盲信するあまり、メトロイドを生物兵器として利用しようと考え、メトロイドをSR388ごと絶滅させようとしたソウハ族を皆殺しにし、メトロイドを操る術を持つクワイエットローブのみを生かしてフェーレニアに軟禁した。
一旦ZDRに帰還し、後はSR388のメトロイドをZDRに移送する準備をするだけだが、なんとSR388から帰ってきた兵士の1人が擬態したXであり、兵士全員がXに感染されるという不足の事態が発生する。
辛くも兵士全員を封じ込める事に成功するが、計画の一時中断を余儀なくされた。何とか計画の再開の目処が建つも、運悪くサムスによってSR388のメトロイドが絶滅してしまう。
その後もスーパーメトロイドやother Mなどの事件でメトロイドが宇宙から完全に絶滅し、レイヴンビークの野望は潰えたと思われた……フュージョンの一件でサムスにメトロイドの細胞が移植されなければ。
サムスの中のメトロイドのDNAを奪うために、Xの映像を銀河連邦軍に送ってサムスがZDRにやってくるように仕向けた。
ロボット鳥人兵士
フェーレニアのボス。右腕がアームキャノン、左腕がブレードになっており、これらから強烈な攻撃を繰り出してくる。
フェーレニア以降、様々な場所に待ち受けている。
なお、E.M.M.I.ゾーンの背景にて、このロボット鳥人兵士を製造している光景が見られる。
惑星ZDR
レイヴンビークらマオキン族の故郷。
各所に戦闘型鳥人族の装飾が多かったのも、そのためである。
新エリア
エルン
重圧な壁で厳重に封印された、重々しい空気を漂わせる隔離されたエリア。
このエリアこそ、レイヴンビークによってXが封印された場所である。床や天井にタールのようなものが付着しており、ここにXが付着して様々な生物に擬態する。エルン内のXが擬態したクリーチャーはタール色をしているため見分けがつく上、フュージョン同様、倒して擬態が解けたXに触れる事でエネルギー等が回復できる。
Xが擬態したマオキン族の鳥人兵士がボスとして立ち塞がる。
さらなる終盤のネタバレ
解き放たれたX
エルンで鳥人兵士を倒したサムスは信じられないものを見てしまう。それはエルンの外壁が開きっぱなしになり、大量のXがZDR内に蔓延してしまっていた。
これ以降、一部を除いたZDR内のクリーチャーが全て擬態したXに置き換わり、場合によっては強化される。
アダムはXを解き放ったのはレイヴンビークの仕業だと推測したが、もしそうだとすれば、何の意図があってXを解放したのだろうか?
クワイエットローブ
エルンから逃げ出した大量のXの内、赤いXがクワイエットローブの死体に寄生し、擬態してしまう。クワイエットローブに擬態したXによってE.M.M.I.が再び動き出してしまう。
鳥人兵士
ロボット鳥人兵士同様、鳥人兵士も各エリアに突然現れて襲ってくるようになる。
アルタリアとカタリス
X解放からしばらくして、ZDR内が急激に低温化する事件が起き、特にアルタリアとカタリスはエリア内が氷漬けになって一部機能が文字通り凍結化してしまう。
原因がカタリスにあるというアダムの推測に従い、サムスは氷漬けになったエリアを進み、巨大な怪物実験体Z-57号と対決する(なお、実験体Z-57号は序盤のダイロンの背景で目撃できる)。
さらなる真相
サムスの異変の正体
ハヌビアに到着したサムスは、敵との遭遇で左手で何かをしようとした感覚に戸惑っていた。
その後、E.M.M.I.-07PBと赤い鳥人兵士の襲来で、サムスは左手で触れたものからエネルギーを吸収する力に目覚める。アダムによると、この能力はメトロイドのエネルギー吸収能力と同じであり、長い戦いを経てメトロイド細胞が成長した事であると発覚した。
そしてこの能力こそ、レイヴンビークに勝利する為の鍵となるとアダムは結論付けた。
しかし、それはサムスの体質がメトロイドそのものに変化しつつある事を示していた……。
ハヌビア
ZDRの表面を位置するエリア。ここにサムスのスターシップがある。
イトラシュ
ハヌビア上空に浮かぶく宇宙要塞。
レイヴンビークが待ち受けており、ラストバトルの決戦の場でもある。
この後、ラストバトルとエンディングのネタバレにつき、注意!
鳥人族のDNA
サムスのメトロイド化は、本来ならばDNA移植時にすぐにでもそうなるはずだった。
そうならなかったのは、サムスの中の鳥人族のDNA……ソウハ族のDNAにより抑制されていたからであった。
……そう、サムスが幼い頃、惑星ゼーベスの環境に適応するために、彼女に移植された鳥人族のDNAの持ち主……グレイヴォイスはソウハ族だったのである。
しかしソウハ族のDNAを持ちながらメトロイド化の進行が進んだのは、サムスに移植された鳥人族のDNAがもう1つ存在していたからである。これは、サムスも知らない事実である。
それはマオキン族のDNAであり、生身状態の高い身体能力はそれが由来であった。しかし、その代わりメトロイドをコントロールするソウハ族の力が弱く受け継がれてしまい、メトロイド化が進行されてしまったのだ。
レイヴンビーク
サムスに移植されたマオキン族のDNAの持ち主。すなわち、サムスにとってソウハ族の父親がグレイヴォイスならば、マオキン族の父親が彼となる。(回想では、サムスに鳥人族のDNAを移植する時に立ち会っていた事が示唆されている)
アクセスステーションに偽造した部屋で、アダムに扮してサムスの現状を説明し、サムスがメトロイド化した事でサムスの存在が銀河社会にとって極めて危険な存在になったことを告げた。そして、その力を正しく使う手段として、銀河の秩序のため自分の指揮に従い、服従し、自分の計画のためにその力を提供する様に迫った。
レイヴンビークがあえてサムスを見逃し、封印したXを解き放ったのは、初めての遭遇時にサムスが一時的にメトロイドの力を覚醒させたのを見て計画を変更し、四等を繰り返させることで、サムスのメトロイド化を進行させる事が狙いだった。
しかし、すでに相手がアダムではないと気付いたサムスの一撃によってまやかしが消え、「お前には失望した。我が娘よ」と言い、サムスとレイヴンビークの最終決戦が幕を切った。
ちなみに「HADAR SEN OLMEN」は、鳥人族の言葉で「力こそが全てだ」という意味。
力に盲信し、自分に逆らう者や、自分の計画の邪魔になる者を殺す事も厭わないレイヴンビークを象徴する言葉である。
激闘を経てレイヴンビークを追い詰めるサムスだが、あと一歩及ばず、初遭遇と同じように、首を掴まれて捕まってしまう。もはやサムス本人を用済みと見なし、メトロイド化したサムスのクローンで銀河社会の支配を目論むレイヴンビーク。サムスの意識が途絶え、もはや打つ手なし……。
と思われたその時、サムスは雄叫びと共にメトロイドの力を覚醒し、レイヴンビークの頭を鷲掴みにし、イトラシュ諸共エネルギーを吸い上げる。そして、それに伴ってサムスのパワードスーツに変化が起こった。
メトロイドスーツ
サムスの体内にあるメトロイドDNAが覚醒し作られたスーツ。有機的で非常におぞましい形をしている。
このスーツの状態だとスーパーメトロイドと同じくハイパービームを使用でき、左腕からはメトロイドのようにエネルギーを吸い取れる。
エンディング
サムスにエネルギーを吸い取られたレイヴンビークはまだ生きていたが、不運にも紫色のXに寄生され、巨大で醜悪な怪物と化してしまった。それでも、レイヴンビークの執念と、天敵メトロイドのDNAを持つサムスを殺そうとするXの本能で、怪物はサムスに迫る。
ハイパービームでレイヴンビークと、彼に寄生していた紫色のXを倒したサムスは、自爆装置が働いたZDRから脱出するためにスターシップの元へ急ぐ。
何とか時間内にスターシップに戻る事ができ、あとは脱出するのみとスターシップを動かそうとするサムスに、アダムが突然「触れるな」と叫んだ。
今のサムスは、自分の意志とは関係なく、左手で触れた物のエネルギーを奪う体質になっており、このままスターシップを操縦しようとするとスターシップのエネルギーを全て吸い尽くしてしまう。途方に暮れるサムスの背後に、クワイエットローブに擬態したXが現れる。
アームキャノンを向けて臨戦態勢に入るサムスだが、クワイエットローブは一礼するとXの姿に戻り、自らサムスに吸収された。すると、ソウハ族の『メトロイドをコントロールする力』が完全なものとなってサムスに備わり、メトロイドスーツが解除された。
自らの種の生存のためなら自己犠牲をまったく厭わないXがサムスに生存の可能性を見出したのか、進化しつつある天敵に一矢報いようとしたXの捨て身の行動か、あるいはサムスを救おうとしたクワイエットローブの意識が奇跡を起こしたのか、今となっては定かではない。
しかし、メトロイドスーツが解除されるや否や、サムスはスターシップを起動し、ZDRから脱出することに成功した。
こうして、レイヴンビークの野望、そして復活しつつあったXの脅威は、ZDRの自爆と共に銀河から消滅するのであった。