CV:子安武人
概要
スレイン法国の特殊工作部隊『六色聖典』の一つである、『陽光聖典』の隊長。
顔に走る大きな傷痕が特徴的だが、これはかつて行った亜人集落の掃討の際に遭遇した『蒼の薔薇』のリーダー、ラキュースに付けられたものである。
治癒魔法で治す事なく、敗北への戒めとして敢えて残している模様。
人物像
人類統一を掲げるスレイン法国の邪魔となるものは容赦なく排除するなど、その忠誠は確かなもの。更に部下の統率力にも優れ、状況に応じた冷静な判断が取れる経験豊富で優秀な隊長である事が伺える。
しかしそれは所詮上っ面だけのものであり、自身の命が危うくなると部下を見捨てて命乞いをするなど、隊長として情けない小物感を見せてしまった。
強さ
漆黒聖典には及ばないが、第四位階までの信仰系魔法を使いこなす優秀な魔法詠唱者。
召喚したモンスターが強化されるという『生まれながらの異能(タレント)』を所持しており、自身の主力である第四位階の召喚天使『監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)』の能力で部下達を強化し、魔法攻撃や召喚天使の前衛による物量戦で畳み掛けさせていた。
しかし、アインズには上述の戦力はまるで歯が立たず、切り札である『魔封じの水晶』に込められた魔法で『威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)』を召喚し、相手のカルマ値が悪に偏っているほど威力が増す第七位階魔法『善なる極撃(ホーリースマイト)』を直撃させるも、ほんの極僅かなカスダメージを与えただけで、部下共々なす術なく捕えられてしまった。
ちなみに、作者のTwitterに来た「ニグンさんって結局のとこどれ位の強さなんでしょうか?」という質問に対し、作者は「かなり強いです。ですが英雄にはなれません」と答えている。
そもそも予備役も入れて百人程度のエリート部隊の隊長を務めているニグンは、人類では最高位に近い強さがあり、WEB版ではギガントバジリスクと単独で戦う事が可能だと言われている。
- 炎の上位天使(アーク・エンジェル・フレイム)
部下の陽光聖典隊員らが召喚する『上位天使』クラスの召喚天使。物理耐性、炎の翼や光の剣による近接攻撃、飛行能力などを併せ持った前衛戦士タイプ。
複数体召喚され、魔法詠唱者ばかりで構成された陽光聖典の前衛・壁役として機能していた。
- 監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)
ニグンが自身の主力としている『権天使』クラスの召喚天使。
権天使クラスの中で最も守りに秀でた防御特化の個体で、自身が戦闘行動を取らない限り視界内に収めた全ての味方の防御力を強化するスキルを有しており、陽光聖典の強さを支える要となっていた。
- 威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)
法国から出立前に授かった『魔封じの水晶』から呼び出した『主天使』クラスの召喚天使。転移後の世界では最高位の天使として扱われており、人類では到達不可能な第七位階の信仰系魔法を行使する。武器である杖を破壊する事で、一度だけ自身の魔力を大幅にブーストすることが可能。魔神を単騎で滅ぼすなどの伝説を残していたが、アインズにとっては単なる雑魚だった。
実は何気に転移後の世界において、シャルティア以外でアインズの上位無効スキルを突破し、更にはダメージまで与えた初の存在だったりする。
作中の動向
リ・エスティーゼ王国戦士長ガゼフ・ストロノーフ殺害の命令を受け、ガゼフをおびき寄せるためにカルネ村を蹂躙していた所を、異世界へ転移して来たばかりのアインズが乱入した事により捕縛された。
その後はナザリックに身柄を移され、拷問の末に陽光聖典の所属者ら全員にかけられていた『特定の状況下で質問に三度答えると死亡する呪い』によって死亡した。
だが、アインズがアンデッドの媒介として使用したため、戦闘実験などで消滅していなければ、今なおナザリックや魔導国のどこかにいるの可能性がある。
WEB版
WEB版ではガゼフ抹殺の命を受けていないため、アインズとの遭遇を免れている。
そもそも登場したのは『大虐殺』以降の『学院編』からとかなり後の方であり、大量に増えたゴブリンの村を襲撃するために漆黒聖典隊員の『一人師団』、クアイエッセと協力していた。
余談
メタ的に言えば、彼はアインズの魅力を引き出すためのかませ犬でしかなかった訳だが、アニメにおける担当声優の子安武人氏の怪演が見事にハマった事から、チョイ役にも関わらず人気がある。