概要
《対未確認現象統制組織》の否定者のみで構成された円卓のメンバー、円卓での席はⅡ。
アンディの捕獲と風子の処分に派遣されたが、2人を気に入り条件付きで組織に推薦した。
プロフィール
年齢 | 秘密 |
---|---|
身長 | 185㎝位だと思う |
体重 | 量ってないからわかんないや |
趣味 | 修行 |
特技 | 他人のクセをすぐ見つける |
好物 | ムイちゃんの手料理(特に小籠包) |
能力 | 不真実 -UNTRUTH- |
容姿
水色の髪をした童顔で、好青年で筋肉質な体格。組織構成員の共通装備であるスーツはノースリーブの中華風のものとなっている。証(エンブレム)は左襟に付属する。接触できない敵を想定する際は二の腕まで伸びたグローブを着用する。
人物
おしゃべり好きで人当たりが良く、感情をストレートに顔に出すフレンドリーな好青年。しかしその本質は戦闘狂(バトルマニア)。敵が強ければ強いほど喜び、相手の戦い方の巧さには「精彩(すばらしい)!」と称賛する。
笑顔一つとっても、強者が関わった途端普段の爽やかな笑みからは一転。邪悪で不気味な笑みを浮かべるようになる。
組織の任務や同僚の命よりも自分の都合や好みを優先しがちで、やらかしてトラブルを起こすことも度々ある。私生活もズボラになりやすいようだ。
夢は天下無双であり、アンディのかつての姿である『戦勝の神(ヴィクトール)』と戦うことを心から望んでいる。
通常は自由人として周囲を振り回す側だが、アンディと風子の独断専行に振り回される側に回ってしまうなど、面倒見が良くて良心的な部分も目立つ。
部下
円卓のメンバーは各自調査員軍や戦闘部隊を持っているが、シェンに関してはムイのみを直属に置き、自身のやらかしたトラブルの処理やズボラになりがちな私生活のカバーをしてもらっている。同僚にも仲間意識の希薄な彼にしては珍しく、非常に好意を持って接している。
「謝謝(ありがとう) 強い強いキミのおかげで」
「ようやく彼に 会えそうだ」
能力
「可哀相に… 避けたかったんだね 真実(ほんとう)は」
他対象 強制発動型
視界に入れた対象に、発動時点にとろうとした行動の真逆の行動をとらせる。対象が刹那に抱く偽りの無い意識を否定している。ただし発動には条件があり、それは対象を好きになること。
強制発動型なので、ウインクを継続し片目で対象を見続けることで能力の付与を途切れさせない、意識的にムイや組織加入後の風子やアンディなど好意を抱いている人物には視線を向けないようにするなどの工夫がみられる。
また、シェン本人が述べた理屈のうち「ある程度の距離」という条件は全くの不真実(ウソ)であり、視界に入りさえすれば発動できる。最高難易度とされるUMAからも「こんな能力があってたまるか」と評されるほど強力な性能を持つ。
その分発動条件が厳しいのだが、本人の戦闘狂気質により「強い相手のことは好きになるので発動できる」「弱い相手ならそもそも格闘技で制圧出来る」ため、そこまで大きな弱点になっていない。
とはいえ、相手の人格なり能力なりを良く知らないと発動できない他、「自分を好きになった相手を乗っ取る」と言う能力を持つUMAクローゼスに対しては全く対処ができなかった。
その他の弱点としては「煙幕などで視界から逃れれば解除される」「単純に強力な攻撃に対しては来る方向のみを真逆にしたところでモロに食らってしまう」などが描写されている。
使用技
捌廻山靠
鉄山靠を発展させた必殺技。
高速で空中回転した後、その勢いのまま相手に背中からぶつかることで8連続の衝撃を1度に与える。
技が決まると『ド』の擬音が8回入り体が浮き上がるほどの威力を発揮する。
相手に背中を向けて用いる技の為不真実との併用は不可能だが、裏を返せば視界に頼らない戦闘をすることが可能といえる。
専用武器
古代遺物のひとつである中国から出土した伸縮自在の棒。
中国語による命令で最短で金箍のみの手のひらサイズ~描写されている限りの最長で宇宙まで伸縮する。また、命令ひとつで使用者の手元に戻る。先端の金箍(かなたが)はニコ製の金属「ヒヒイロカネ」を一心が加工したもので、古代遺物特有の変幻自在さを備えながらも不壊特性の付与がなされている。元である如意棒部分は一心の制作物ではないため不壊ではない。
pixivでは
『シェン』だけならば他作品に登場するキャラも指す。
そのためpixivにイラストを投稿・タグ付けするならば、本記事の『シェン(アンデラ)』を使用したり、関連タグとして『アンデッドアンラック』や『アンデラ』など合わせて使うことが絞り込み検索を助ける。
関連タグ
街雄鳴造:顔と身体のバランスがなってないキャラ繋がり。
他作品の似た能力者
相澤消太・・・彼が視た者の超能力「個性」を一時的に消し去る能力(とされているが「抑制」に近い)で肉弾戦を主にしている。
※以下、7巻以降の重大なネタバレを含みます。閲覧注意。
過去
彼は治安の悪い地域で妹のメイと共に暮らしていた。貧しく荒れた生活の中でも妹を懸命に守り、彼女を学校に通わせることを目標に置いていた。
そんな中とある懸賞金目当ての武道大会を通じてのちの師匠となるファンに見込まれ、兄妹の生活や妹の通学の保証を交換条件に彼の武術の門下生として鍛錬を重ねていた。
だがファンは狂気的なほどの戦闘狂(バトルジャンキー)であり、シェンのみならず妹にも戦闘の才能があると知るや否や兄妹で命懸けの戦闘を強制させた挙句、それに敗れた妹を崖から突き落とす。
すんでのところで妹の手を掴んだシェンだが、ちょうどそのタイミングで不真実の否定者として覚醒し、対象条件を満たした妹は自ら手を放してしまった。
以降は間接的な妹の仇であるファンの殺害を目標に、各地の強者たちとの戦闘を通じて強さを求める修羅の道を行くことになる。
※以下、7巻以降のさらに重大なネタバレを含みます。閲覧注意。
「……不思議だね」
「死んでよみがえっただけなのに」
「きっと今のボクが 今までで一番強い!」
否定能力 なし
ファンとの交戦中、彼のアーティファクトによる一撃からムイをかばうべく、シェンは身を挺してムイを守り致命傷を負ってしまう。
腹を巨大な鉄柱で貫かれ、瀕死のシェンは死んだはずの妹との対話(おそらくUMAゴースト追加による物)である事に気づく。
ファンの持っているアーティファクト、死亡遊戯(自身が殺害した相手をキョンシーとして蘇らせ使役することができる)であれば再びシェンを蘇らせることができる。
シェンは自身の殺害をムイに依頼し、ムイは改めて忠誠を誓いながらシェンを剣で貫き、命を奪う。
こうしてシェンは命を落とし、死亡遊戯によってキョンシーと化して蘇ることに成功した。
が、シェンは一度死んでいる以上格闘能力はそのままだが否定能力を失う。
否定能力は所持者が死ぬと別の者に移る。不真実の次なる対象は、ムイであった。
キョンシー化こそしたが、シェン生前の記憶や意識はしっかりしており、本人としては肌がやや青くなったくらいでいつもと変わらず過ごせる模様。死しても筋肉は鍛えれば強くなれるらしい。
ただ否定者ではなくなってしまったため、普通の人間と同じく理の増減による改変は受ける様になってしまっている。