概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場するシェンとムイのNLカップリング名。
2人が所属する組織(ユニオン)で上司・シェンと部下・ムイとして任務や修行を共にしている。
2人の関係
シェンは組織内で円卓のメンバーであり、調査員や戦闘部隊を持てる権限がある。彼に関してはムイのみを直属に置いている。ムイは過去にシェンから大恩を受けており、それもあって彼女は献身的にシェンのサポートを行っている。因みに組織はその過去について詳細を把握していない。
シェンとムイの関係は良好で、
- 互いの呼び名でシェンは「ムイちゃん」、ムイは「シェン様」と呼ぶ。
- 年齢でシェンは「秘密」、ムイは「17か18」と歳の差があるかもしれない。
- 身長に差があり、シェンは「180㎝ぐらい」、ムイは「155㎝ぐらい」と頭一つ分ぐらいの差がある。
- シェンのやらかしたトラブルの後始末やズボラな私生活のカバーをムイは一身に担う。
- 互いに功夫(クンフー)の修行でトレーニング相手も務める。
- 一緒に小籠包を作ったりする。因みにシェンはムイちゃんの手料理(特に小籠包)が大好物であり、ムイはシェンと一緒に作った小籠包が大好物。
- 服装は一部意匠が異なる揃いの中華風スーツと袴。
- シェンはある事情で好意的に見ている相手には視線を外す仕草をしており、そういった人物達にムイも含まれている。
ん?これはもう……。
言語統一の後
(単行本3巻の)第19話【No.019 Result(リザルト)】からは、劇中で世界改変「全世界言語統一」が起こり、否定者以外の記憶と文明が改変され、言語は「英語」へ統一された。その結果、否定者(ひていしゃ:世界の理(ルール)を否定する超能力者)でないムイは、中国語を話せなくなってしまう。その事実を確認したシェンは、寂しそうな表情を浮かべていた。
そんなシェンの想いを知ってか知らずか、ムイはニコが作っていた資料を頼りに一から中国語を勉強している。
ムイのセリフは第19話より前では中国語表記だったが、これ以後は片仮名表記で言葉を発する描写がある(例・謝謝→シェイシェイ)。拙いながらも中国語を覚え、二人だけが理解できる会話を続けているようである。
これに起因して、ファンアート・二次創作ではムイがシェンから語学(チャイニーズ)を教わるなどの題材(ネタ)も見受けられる。
二人の出会い
63話にて二人の出会いが描写された。
シェンが組織(ユニオン)加入した後、UMA討伐ミッションにて出会う。
ムイの両親は故人であり、シェンと出会って間もなく唯一の肉親であった弟も死亡。
天涯孤独の身となった彼女を引き取った。
当時のシェンはファンによって妹を殺され、復讐のために荒んだ生活を送っていた。しかしムイに出会い、共に生活するうちに、少しずつその心は癒やされていった。
シェンの否定能力・不真実は「好意を持った相手に真逆の行動を取らせる」ものであったが、この発動条件に気付いたのは彼女がきっかけである。
シェンがぼんやりと見ている横で小籠包を食べようとしていたムイは、その小籠包を当然シェンの口に向けるよう行動を変えた。慌てるムイを見て、「その人を好きになること」が能力の発動条件だと確信したシェン。同時に彼女への好意も自覚することになる。
死を乗り越えて
シェンは妹の仇・ファン=クーロンと対決するが、古代遺物・随心鉄桿の攻撃からムイをかばい、腹に大穴を穿たれてしまう。
死期が近いことを悟ったシェンは、泣きじゃくるムイに古代遺物・死亡遊戯を使用することで彼女のキョンシーになることを願い出る。シェンをキョンシーにするには一度殺さねばならないこと、自我のない戦闘兵になってしまうことから拒絶するムイ。しかしシェンは、彼女がきっかけで不真実の発動条件に気付いた過去を語る。
「初めて好きになったキミを もう少し守らせて欲しいんだ」
シェンの想いを受け取ったムイは、ファンの攻撃が迫る中、涙ながらにシェンに刀を突き立てた。
「姿が変わり あなたがあなたでなくなっても」
「この命尽きるまで お慕い申しております」
こうしてシェンは、ムイのキョンシーとして復活を果たす。
キョンシーとなった後もシェンの自我は消えることなく、これ以後彼女の忠実な僕として付き従っている。
ラグナロクにより地球が破壊される際も、風子のループまでの時間を稼ぐため、最期まで共に戦い抜くのだった。
ループ後
ループ後のシェンは、最強の武道家を決める大会・天擂祭への参加者という形で再登場する。
ムイとは空腹の際に食べ物を恵んでもらったことをきっかけに知り合い、お礼代わりに護身術を教えていた。
ムイの弟が病に苦しんでいると知り、優勝賞品の丸薬を得ようとしていたが、手だれの武闘家となっていたムイも彼が勝ち上がるのを助けるために武闘大会に参加していた。二人は互いの強さを確かめ合うため、学んできた武術の力をぶつけ合う。
ムイと拳を交える中で、「誰かのために強くなること」こそが最強になるための真実だと気付く。
自分はムイの為に、ムイは自分のために。
「ムイちゃん!」
「ずっと一緒に強くなろう!!ジジイとババアになっても!!」
「きっと…最高に楽しいよ!!」
拳を撃ち合いながら、ムイも最高の笑顔で、それに答えるのだった。
「望むところ!!」
Twitterのシェンムイ
公式Twitterでは本誌連載・関連情報の他、登場人物たちが低頭身(ミニキャラ)になったおまけ漫画(ラフイラスト)などの配信(ツイート)もあり―
- JC1巻の重版告知の片隅で、ご満悦のシェンムイ(シュバッ)。
- Cカラー大増告知の片隅で、いつもの陰日向らしいシェンムイ(ふわ~)。
- 2020年次にくるマンガ大賞コミックス部門にノミネート告知にて、シェンムイは普段マンガを読まないらしい。
- 連載1周年の描き下ろしにて、シェンムイからも謝謝(シェイシェイ)×2!!。
- 描き下ろし漫画の後ろで何やらフルフルしているシェンムイ。