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嘉挧の編集履歴

2021-11-09 08:35:40 バージョン

嘉挧

かく

『五星戦隊ダイレンジャー』の登場人物である。

演:中康次

概要

ゴーマ族の人類侵略を予期し、天火星・亮ら優れた気力を有する若者を集め、五星戦隊を結成した指導者。ダイレンジャーの司令にして、彼らを戦士として鍛え上げた師匠でもある。「道士・嘉挧」と名乗っており、亮たちからは単に「道士」とも呼ばれる。


気力やダイ族とゴーマ族の歴史などの知識を豊富に持ち、自身も拳法と気力の達人である。戦闘力も非常に高く、ダイレンジャーを軽々と退けた鉄面臂張遼とほぼ互角に渡り合い、自身が戦ってもダイレンジャー5人が束になっても圧倒されるほどである。その一方、自身の義父にして師匠である老道士・虞翻が20歳の京劇の女優・小喬と婚約していることを聞かされた際には思わずのけぞったり、姪のリンがアイドルデビューした際にはその写真集を購入していたりとコミカルな描写も見られた。


6000年前にダイ族を裏切った張遼とも面識があるなど、その素性は謎に包まれていた。シリーズ中盤で自ら敵の本拠地であるゴーマ宮にも出入りでき、気力ばかりか妖力まで使いこなし、ゴーマ十五世とも旧知の間柄であることを匂わせていたことからいよいよ謎は深まっていたが……。
























その正体(ネタバレ注意)

特撮お絵描きその11:導師カク

妖力を使えることからも示唆されていたが、元はゴーマ族出身。人類侵略に異を唱える穏健派のリーダーだったが、その主張が容れられなかったため離反してダイ族に味方していたのだった。参謀長という高位にあり、皇族の血筋にあって、皇位継承者の資格も持っていた。

シリーズ終盤、大神龍の襲来を機にゴーマ族に復帰し、自ら次期皇帝となってゴーマの侵略活動を止めさせようと動き、ダイレンジャーに解散を命じたうえで皇位継承者の座を賭けたシャダム中佐との決闘に臨む。しかしダイレンジャーたちに対してあまりにも秘密主義で接したために彼らの疑惑を招き、自身の協力者である子竜中尉との潰し合いを引き起こしてしまう。


子竜に建てさせた妖力・気力の塔によって自身のパワーを強化して試合に勝つ算段だったが、その塔をシャダムが差し向けたザイドス少佐らに破壊されたために塔の力を発動できなくなって弱体化。その隙を突いたシャダムの猛攻を受けて敗死する。事情を知ってゴーマの本拠地に乗り込んだダイレンジャーはその死に立ち会い、悲しみを胸に最終決戦に臨むのだった。

死して後も魂として(?)亮たちの前に幻影で現れ、警告を発したこともあった。


余談

「ダイレンジャー5人を圧倒できる嘉挧が、(真の力を隠していた可能性もあるが)彼らの個人技でダメージを受けるシャダム(最終的には生身の亮一人に敗れた)ごときに勝つために塔など必要だったのか?」(事実、見物していたゴーマ族は嘉挧が勝つだろうと話していた)「余計な心配をかけないためといって、あれほどの秘密主義に徹する意味はあったのか?」「なぜ子竜に一般人に危害を加えないよう厳命しておかなかったのか?」「シャダム一味が立てた塔を壊しに来ることは容易に予想できるのに、なぜ何も対策を考えておかなかったのか?」「シャダムから剣を奪って勝利目前だったのに、何故そのままとどめを刺さなかったのか?」など、終盤の行動にはいくらか疑問が残ったのも事実である。これらが少しでも違っていれば確実にシャダムに勝っていたのだから……。あくまで推測の域だが、強いて言えばシャダムら一部のゴーマ族が既に死亡し泥人形だったという事実に気づいてしまいこのまま勝ってゴーマをまとめても意味がないと悟りわざと負けたとも考えられる(実際、シャダムがゴーマ十五世を調整しているところを見てしまった田豊将軍を口封じで殺害した事に不信感を抱いていた)。


また、亮たちからオーラチェンジャーを没収した真意は恐らく、(ゴーマへの抑止力としてダイレンジャーを結成したとはいえ)「本来ならばダイ族とゴーマ族の戦いとは無関係に青春を送っていたであろう亮たちを、戦いに巻き込んでしまったことへの罪悪感」から来ていたと思われる。


演じた中康次は10年後の『仮面ライダー555』にて花形/ゴートオルフェノク役で出演している。キャラの立ち位置も嘉挧に通じるものがあった。

中は更に12年後の2015年12月に死去したが、その死に際してダイレンジャーの5人を演じた役者たちがみな哀悼のツイートを寄せ、後日劇中でダイレンジャー基地のあった東京駅近くで集合し追悼の会を開くなど、劇中の師弟関係そのもののような絆を感じさせた。同年の5か月前には555での共演者である木場勇治/ホースオルフェノク役の泉政行も他界しており、後を追う形となった。

その二年後に共演者の天幻星・大五/シシレンジャー役の能見達也も亡くなっている。


注意点

名前の「嘉挧」の字が非常に難しい(「挧」に漢字変換するのは大変である)ため、「カク」と片仮名表記されることも多い。また東洋武術系の作品の師匠キャラということで紛らわしいが、「道士」でなく「導師」と誤記されることも少なくないので注意が必要である。


関連項目

賢神トリン:20年後の作品で敵組織の大幹部から戦隊司令官に寝返った繋がり。物語終盤に死亡したのも共通点だが、こちらは作戦のうちであった。

バスコ・タ・ジョロキア百面神官カオス:こちらも最後の戦いの時まで負け無しだった悪役。特に前者は一騎打ちで最期を遂げた点も一致。

賈詡:モチーフとなった軍師


スーパー戦隊の指導者、サポートキャラの系譜

不思議仙人バーザ嘉挧/虞翻百地三太夫

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