概要
明確な基準はないが、生前・没後にわたって大きな影響をもった近代の小説家を呼ぶことが多い。
そのため、現代作家、または近世以前の作家、あるいは生前・没後いずれかで有名でない作家、小説での功績が少ない作家は、あまり「文豪」と呼ばれない。ただ、考え方には差が大きく、特に卓越した数人しか認めない人もいれば、著名な文学者に対する一種の敬称のように用いられている場合もある。
おおよそ文豪と呼ばれている人たち(国内)
日本の近代文学の黎明期に活躍し、紅露時代と並び称された尾崎紅葉・幸田露伴、
文壇の主流となった自然主義では島崎藤村・田山花袋・徳田秋声、
反自然主義文学では「高踏派」の森鴎外、「余裕派」の夏目漱石、
同様に反自然主義的スタンスをとった「耽美派」の谷崎潤一郎、永井荷風、
江戸文芸の伝統を継いで独特の物語世界を築き上げた泉鏡花、
昭和の戦前・戦後にまたがって活躍した川端康成、井伏鱒二、太宰治、坂口安吾あたりまでを含めることが多いようである。
戦後デビューした作家としては三島由紀夫のみ文豪と称されることが多い。
タイトルに「文豪」を含む作品
- 文豪ストレイドッグス:朝霧カフカ原作の漫画。著名な文学者の名前とその作品名を借りた超能力バトルもの。実在した文豪とはほぼ無関係。略称「文スト」。
- 文豪とアルケミスト:DMM.comのブラウザゲーム。錬金術によって転生した著名な文学者が文学を守る為に戦うゲーム。略称「文アル」。
- 文豪シリーズ:ドラマCD。天国にいる文豪たちを描いたコメディ。
- 文豪失格:「文豪シリーズ」を原作とした漫画。
検索のヒント
上記のように「文豪」を冠した作品が多いので、それらを除外したい場合は完全一致検索やマイナス検索を活用するとよい。
また、上記四作品には実在した文豪と同名のキャラクターが登場するため、実在した文豪について検索する場合も同様。
逆に、作品を投稿する方々には、作品タグや棲み分けタグを適切につけるよう、お願いします。
余談
文豪そして芸術関連で名を残した人間は、DVや自殺癖など、人間的には非常に問題有な場合が多い。また、幼少期に親からの虐待やネグレクト、捨てられるなど、不遇な幼少期を過ごした者も。
近年の研究では、文豪たちは「愛着障害」だったのではないか、と考えられている。
関連タグ
ラヴヘブン:タイトルに文豪が含まれない作品だが、文豪と同姓同名の人物が登場する。こちらにも作品名が追加されているタグで投稿するのが望ましい。
仮面ライダーセイバー:『文豪にして剣豪』がコンセプトの作品。