演 - 羽村英
登場作品
海賊戦隊ゴーカイジャー第51話(最終話)
概要
テンマレンジャーの変身者にして、世界チャンピオンを夢見る19歳の駆け出しボクサー。ヤンキー風の出で立ちが特徴で、後述する過去の名残か作中ではバイクを乗り回す事も多い。
ボクサーとしての腕前はまだまだだが、むしろ5人中最強であるキック力を生かし、キック技を主体とする。天馬拳(基になった拳法は太極拳釋名)にボクシングで得た俊敏な動きを織り交ぜ、重力を操る技を駆使して戦う。
母子家庭で育ち、一時期は暴走族だった過去を持つ「落ちこぼれ」であったようだが、ボクシングや自身を信じてくれたというジムのトレーナーとの出会いを経て更生した、という過去が作中にて言及されている。
性格はお人好しかつ一本気であり、そうした性分をゴーマ3ちゃんズを始め敵に利用されて罠に落ちる事もしばしばである。また、同じ熱血漢ながらもリーダー然とした態度が目立つ亮や、自身とは正反対なシティボーイの知を始めメンバーとも時にぶつかり合う事もある一方、仲間として決して悪しからずも思っているようで、平時には行動を共にする事もある。涙もろい一面もあり、道士・嘉挧が息絶えた時は人目も憚らず号泣していた(第48話)。
弱点として、おばけに弱い事(第17話)、それにかなづちであるという事が語られており、プールに遊びに行った際もうきわをつけていた(第25話)。自身の拳法が司る属性とはまるで対照的である。
最終回で描かれた50年後の世界では、同窓会にて久方ぶりに顔を合わせた知から「元世界チャンピオンのなり損ない」と言われており、どうやらボクシングで世界チャンピオンになるという夢は果たせなかったようである。また耳が遠くなった上に腰痛持ちである事にも触れられている。
また直後のゴーマの復活に際しては、これを迎え撃つ次世代のダイレンジャーも登場しており、その一人である孫の将平は、若き日の祖父同様に不良気質の若者だった。
他作品への登場
『海賊戦隊ゴーカイジャー』最終話では、全ての戦いが終わった後に自身のレンジャーキーを受け取り、地球を去るゴーカイガレオンを知と共に見送るという形で登場している。
備考
前述の通り暴走族であった過去を持つ将児であるが、演者の羽村も学生時代に暴走族だった経験を持ち、第40話「さらば! 3バカ」で着用した白い特攻服も彼の私物であるという。特攻服については白だけでなく黒いものも持っており、当初そちらを持ち込んだところ「リアルすぎる」とスタッフから却下された、という逸話もある。
ボクサー志望の若者でありながら、変身後の戦闘スタイルがキック(と、重力操作)主体、という点はファンからもしばしばツッコミの対象とされている。後年発売されたトレーディングカードゲーム「レンジャーズストライク」においてはこれを意識してか、テンマレンジャーのカードに以下のようなフレーバーテキストが附されていたりもする。
「俺の拳は世界を獲るために鍛えてんだ。てめぇら相手じゃ勿体なくて使えねぇよ」
別名・表記ゆれ
関連タグ
天火星・亮 天幻星・大五 天時星・知 天風星・リン 吼新星・コウ 嘉挧
東竜 - スーパー戦隊にのプロボクサー繋がり。元ジュニアウェルター級(現:スーパーライト級)世界ランキング第2位だったが八百長試合を強制させられ、試合放棄してコーチと共に国外に逃亡。
赤城一平・・・スーパー戦隊のボクシング繋がり。空手の達人だがボクシングも得意。
緑川達也・・・スーパー戦隊のボクシング繋がり。アスレチッククラブでボクシングを指導している。因みに前作の第16話でよく似た人物がボクシング・フライ級チャンピオンを演じている。
小津翼・・・スーパー戦隊のプロボクサー繋がり。こちらはオリジナルビデオ『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』の時点でスーパーバンタム級の日本王者にして世界ランキング10位。