曖昧さ回避
クズ鉄とは
例えば以下のような行為を行う輩のことである。
- 鉄道車両の撮影で罵声を飛ばす→罵声大会、撮り鉄
- 保存車両の部品や駅舎の駅名標などを盗む→盗り鉄
- 廃線や鉄道車両の引退の際に集まる輩→葬式鉄
- 乗客がいても我が物顔でホームを占拠
- ホームでの三脚の使用
- 走行中の車両にフラッシュを焚く(これは車で例えると対向車にハイビームを照射するのと同じであり、運転手を眩惑させ事故の原因となる)
- 線路内に侵入
- 撮影のため植え込みを勝手に切ったり、フェンスを破壊したりする
- これらの行為を駅員や利用客から注意されると逆ギレ
それ以外の例
京阪100年号事故
1976年大阪府茨木市で線路内に不法侵入した小学生が、臨時運行していたC62型蒸気機関車牽引の列車に撥ねられ死亡した。
この「京阪100年号事故」によって、蒸気機関車がマスコミから謂れのないバッシングを受け、大都市圏での保存運転が不可能になった。
現在に至るまで、地方の田舎でしか蒸気機関車が走行しないのは、この事件の影響である。
ただし、それでも撮り鉄による線路内侵入や路上駐車などの不法行為が横行し、自治体や鉄道会社を悩ませている実情から、この事故がなくてもいずれは蒸気機関車が都市部を走行できない状況に陥っていたであろうことは想像に難くない。
保存会
第三者に鉄道車両の保存の要求するだけの集団。有名なのが、JR貨物のEF65 535号機を解体から守るという名目で結成された「EF65 535保存会」なる団体である。
この団体は同機の鉄道博物館への収蔵を要求していたが、そのために起こした行動は署名を集め、それを鉄道博物館に送り付けるという一方的かつ具体性のないものであった。
鉄道車両は大きく複雑なだけに、収蔵に至る過程は元より、収蔵後も保守が欠かせず、当然ながらそれらには多額の費用が伴うが、このような現実的問題の解決には一切の言及すらしていない。
結局、同機は製造元の東芝府中事業所が自主的に保存に名乗りを上げることで解体を免れた。
当然ながら保存会の意志が動かした決定ではなく、鉄道博物館やその母体であるJR東日本からは無視されていた(鉄道博物館は明確に嫌悪していたとも言われている)。
尚、保存会はこの決定の後に解散している。
同様の団体は後にも現れているが、いずれも活動実態が判然とせず、仲間割れや迷走の果てに自然消滅の結末を辿っている。
(高崎線から115系が引退する際に現れた「115系保存会」など)
また、愛知機関区で長らく保管されていたEF64 77号機が解体される際、同機がかつてお召し列車を牽引したことを理由に、Twitterでは「不敬罪だ」などと(普段は微塵も抱いていないであろう)皇室崇拝的な理屈を並べてJR貨物を誹謗中傷するユーザーが多数現れた。
大前提として、鉄道車両は鉄道会社の所有物であるため、どのように扱うかの意志決定に外野が口をはさむ権利はない。
どうしても保存したければ、資金と土地を用意して自ら購入するのが確実かつ唯一の方法なのである。
理不尽なクレーム
マナー違反の撮り鉄を注意したり、理不尽な要求を断ったら鉄道会社にクレームを入れられるというもので、カスハラの一種。
鉄道職員は基本的に名札を着用しているため名前が分かりやすく、それをもって会社に悪人と認知させ、人事考課に悪影響を与えるための嫌がらせである。
2021年、これを取り上げたニュースが話題となった。
その他の例として、財務事情から中古車を継続的に導入している地方私鉄に「自分の好きな形式を購入して導入しろ」という要求する者が後を絶たない(雑多な中古車を寄せ集めてきた大井川鐵道など)。
同様の理由で、導入した車両が自分の好みではない場合に「なんでそんな車両を導入するんだ」とケチをつけ、クレームを入れる者もいる。
これは先述の保存会と全く同じ思考であり、他人にアレコレ要求しておきながらリソースは一切出さないという低俗な行為である。
大前提として、鉄道会社はバカではないため、中古車の選定にあたり性能はもちろん、路線環境とのマッチングや耐用年数、メンテナンス性などを複合的に考慮した上で決断している。
そこに、知識の浅い外野が首を突っ込む余地は一切ないのである。
(自分では造詣が深いと思っていても、その組織の一員ではない限り素人であり外野の域を出ない)