PCゲーム
パソコン用のゲーム。ほとんどがWindows用であり、Macintosh用ゲームの多くはWindowsからの移植である(Macオリジナルのゲームも無いわけではないが)。
家庭用ゲーム機とは違いハードメーカーによるライセンス制度が無く、誰にでもゲームが作れ流通できる環境にあるため、同人ゲームが多く制作されている。アダルトゲーム(エロゲ)も多いが、単に「PCゲーム」と言う場合は、同人ゲームやアダルトゲームを除き、全年齢を対象として流通するパソコンゲームを指す。
(ただし、少なくなったとは言え日本では未だに「PCゲー=エロゲ」という短絡的な認識をしている者も未だにいるのが玉に瑕だが・・・)
PCゲームの世界はマシンの性能が一定でないため、性能不足の場合によってはPCを改造する必要がある。またOSによっても動かない事が多い。Windowsならば9x時代の作品はまともに動作しないことが稀によくある。
歴史
8bitPCの時代から多くの作品が作られ、国産レトロPC全盛期にはマシンの性能を生かしたゲームが多く作られたが、日本ではテレビゲーム(CS機)が隆盛を極めたため、国産レトロPC衰退とともに数を減らしていった。
1980年半ばには既に『ソフトベンダーTAKERU』という、PCゲーム用の自販機があり、ゲームをネットワーク経由で取り寄せることもできた。当時は通信コストが非常に高く、ソフトウェア販売による収益よりも通信経費の方が高く付いたためビジネスとしては失敗だったという。
PC/ATへの移行が完了すると、ゲーム会社によるものは『信長の野望』シリーズ、『三國志』シリーズ、『A列車で行こう』シリーズ、そして美少女ゲームなどの、古くから定番として根付いたものに限られるようになった。
一方、インターネットの普及により2000年代にはフリーゲーム・同人ゲーム黄金時代を迎え、個人~少数制作のゲームが多数発表された。EXE形式だけでなく、AdobeFlashで作られたFlashゲームも多かった。
海外ではPCゲームは依然として人気があったため、国産でほとんど存在しなかったFPSゲームを中心に海外ゲームの輸入が活発化。2010年代にSteamなどのDL配信で手軽になると海外ゲーム輸入の流れはさらに加速した。
上記のようにDL販売が主流となったため、パッケージ販売は殆どされない。
海外ですらパッケージ版が出るのはA~AAAクラスの特別限定版のような「特典が山盛りでつく物」が大半で、販路も「自社通販限定」(+「極一部の特定ショップ限定」な場合もある)だったりする。インストール容量が肥大化していることや、光学ドライブが標準搭載されなくなった影響でパッケージを買っても物理メディアが提供されず、代わりにSteamなどで使用するDLキーコードが同梱される形に変わっている。この点もCS機とは大きく異なっている。
PCから家庭用に移植されるタイトルも多いが、逆に家庭用タイトルがPC用に移植されるというケースも。2010年代にはPCとCSの互換性が良くなってきたため「ほぼ同発」だったり、「CS機から遅れて1年前後」にリリースされることもある。中には希少ではあるが「CS機で出たゲームのHDリマスター版がPCでのみ発売された(※)」なんてのもある。例:英雄伝説 零の軌跡、ロックマンXシリーズ(6と7以外。8は同時発売)、真・三國無双(3以降)など
(※)実例を言えば『バレットウィッチ』や『Killer7』が挙げられる。