「美しい男は何もしなくていい。そのおいしい魂だけ、食べさせておくれ・・・」
概要
30話より初登場。長らく酒呑ハルヤ達が探していた鬼族の姫の正体……と思いきや、姫とは全くの無関係。その正体は五百年前の現世にて若く美しい男を好み、血肉だけではなく魂すらも喰らっていた恐ろしい大妖怪。
ある時に、自身が今まで喰らってきた男達をも凌駕する完璧なまでに美しい男を見つけ、彼を自分の物にしたいと襲い掛かるもその男は強力な霊媒師で、逆に返り討ちに遭って封印されていた。
戦闘能力
背中から生えた8本の蜘蛛の足から出す糸が武器であり、白蛇のような形にして鞭の如く叩きつけ相手を絡め取り、その魂や妖力を吸収する。妖力を吸収すればするほど体が巨大化してパワーアップする。
さらにその糸は耐久力も尋常ではなく、不動明王・天のフドウ雷鳴剣や洞潔のアシュラ豪炎丸などの妖聖剣はおろか、ハルヤの絶大な妖力を持ってしても切り裂く事も焼き払う事も不可能。
また、本体そのものも蜘蛛の巣の形をした非常に強固なバリアーに守られており、ジバニャンの百猫烈弾も完全に無力化。ミッチーのミッチービームも全く効かない、と言うよりミッチーのランクが女郎蜘蛛より低いので論外である。
だがその反面、バリアーが破られると本体は非常に脆く、攻撃を受けると溜めこんでいた妖力が抜け出て体が縮小して弱体化する。
彼女の強力な結界を打ち破るには、妖魔界の宝剣殿にある妖聖剣「ゲンブ法典斧」が必要不可欠とされる。
劇中での行動
何らかの要因で封印が解けた女郎蜘蛛は、その伝説の男の子孫である姫乃アヤメに憑依(アヤメが妖怪が見えたり妖術を使えるのは、直径先祖の血が影響)し、彼女の無意識下では美しき男の魂を喰らい続け妖力を蓄えていた。
更に自身の復活を効率良くする為に、ハルヤ一派に自分が彼らの探している『姫』と偽り、目覚めさせるには『伝説の男』が必要であると語ったのを切っ掛けとして、彼らを利用していた。
自身の復活に必要な伝説の男とは、自身を封じた霊媒師の男そのものであり、既に他界し年月が経ったのにも関わらずに魂は髑髏に留まり続けていたが、ハルヤがその骸を見つけその魂を喰らった事で完全復活を果たし、全てが偽りであると暴露して彼の心を打ち砕く。
更にはアヤメの肉体から抜け出る際に、彼女の魂を喰らうと同時に首筋に蜘蛛の巣状の呪いを施し、洞潔とハルヤの妖気を吸い妖力を増大させるが、それにも飽き足らず、今度はナツメら妖怪探偵団の魂をも喰らおうと襲いかかる。
絶大な力で彼らを圧倒するがジバニャン達が不利と判断、ナツメ達を伴い撤退を許すも、タワー周辺に糸を張り巡らせタワー内の人間たちの魂を無差別に喰らい始める。
ゲンブ法典斧を持ち帰り帰還した探偵団を迎え撃つ為に、障害として魂を抜かれた人間で追撃、不動明王の力を吸い付くし更に巨大化するも、子供化した不動明王ボーイにいたぶられ、酒呑童子に自慢の足を切り裂かれて妖力を放出して縮小して大幅に弱体化。
隙を窺い脱出し、再度力を蓄えて自身を追い込んだナツメ達に復讐すると誓うも最弱な筈のミッチービームを浴びて石化されてしまい、そのままミッチーに落とされて粉々に砕かれるという呆気ない最期を迎えた。
これによりアヤメに掛かっていた呪縛も解かれ、魂を抜かれた人間も元に戻った。
残された謎と真相
結局、鬼族の姫とは全くの無関係だった彼女だが、それなら何故妖魔界の鬼桜が彼女に反応したのだろうか?
実は鬼桜の枝は、直接触れなくても反応する。
ハルヤが桜の枝をアヤメに当てた時、アヤメではなく隣に居たナツメに反応していたのである。
後の話で鬼族の姫を見つけた後、ケースケのズボンに忍ばせた桜の枝が近くに居たトウマとアキノリに反応し、2人の前世の記憶を呼び覚ます描写がある。
妖怪ウォッチぷにぷに
はるか昔から 若く美しい男の魂を食らって生きていた大妖怪。
古の霊媒師に封じられていたがひそかに復活を果たし 人間の男を品定めしているようだ・・・。(妖怪大辞典より)
女郎蜘蛛(シャドウ)として登場。シャドウサイドイベントで入手可能。
SSSランクで、30年前の同名の古典妖怪と同じくブキミー族に分類される。必殺技は「活男(いけめん)いたぶり地獄」。
関連タグ
妖怪ウォッチシャドウサイド 姫乃アヤメ ブキミー族 吐き気を催す邪悪 外道 殺人鬼
女郎蜘蛛(妖怪ウォッチ)…同名の別妖怪。こちらでは男性となっている。
浅倉威…彼女同様に人の命を奪うことを快楽とした凶悪殺人犯繋がり。ただしこちらは蛇モチーフ。
堕姫…着物をまとった女殺人鬼繋がり。サディストな性格はもちろん美しい者を襲っては喰っていた点も共通。