当記事は「ワリオ」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
概要
第3作『大乱闘スマッシュブラザーズX』から参戦。
ファイター番号は30、通り名は圧巻の悪漢。
『メイド イン ワリオ』からの参戦扱いのため、服装は同シリーズのバイカースーツがデフォルト。
お馴染みのオーバーオールもカラーバリエーションとして選択可能。
特徴
バイクを乗り回したり、放屁をしたりと「いい加減な動き」を強調したコミカルなモーションと、クセの強いワザを持つ重量級ファイター。それながらトリッキー的なワザを持ち、重量級でありながら横からの復帰力もかなり高い。
ワザ名も「メタボボディ」「ゴキブリつぶし」など変な名前のものが多い。
身体のサイズは重量級ファイターの中ではかなり小さい部類。ちなみに他の作品では大小の差はあれど一貫してマリオより大柄なワリオだが、スマブラでは逆にマリオより背が低くなっている。
あくまで『ワリオランド』からの参戦ではないためか、同シリーズで見せたパワフルなアクションはほとんど取り入れられていない。
もっとも『ワリオランド』シリーズでも、パワフルなアクションはリアクションや変身による物ばかりで、ワリオ単独のパワフルワザは『ワリオワールド』以外では少ない傾向にある。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:ワリオかみつき
口を大きく開けて、触れた相手をかみつく。
攻撃ボタン or 必殺ワザボタン連打でかみつくスピードが上がる。また、相手の蓄積ダメージが多いほど、かみつく時間が長くなる。
相手はスティックを倒したり、攻撃ボタン or 必殺ワザボタンを連打することで早く抜け出せるが、はきだし攻撃は必ず受ける。
『SP』ではかみつくごとに、自分のダメージを0.6%ずつ回復する。
また、一部を除くアイテムや飛び道具(『for』以降)を食べることも可能で、回復アイテムなど一部のアイテムは通常と同様の効果が付く。爆発物を食べるとダメージを受けるが、この時の爆発で攻撃できる。
『for』以降では爆発物などを除くアイテムや飛び道具を食べた時にダメージを1%回復する他、たべものやマキシムトマトなら回復量が1.5倍に増える。
- 横必殺ワザ:ワリオバイク
ワリオバイクに乗って突っ込んでいく。左右入力で方向転換できる。
上入力でウィリーを行い、下入力か時間経過で押しつぶす。
攻撃ボタン or 必殺ワザボタンで乗り捨て、高くジャンプする。すでに自分のバイクが出ている時に使用すると不発になるが、乗り捨てられたバイクの近くで使用すると乗ることができる。このバイクは相手のワリオのものでも可。
バイクには耐久力があり、投げられて相手や地形に当たったり、ダメージを受けたりすると減少し、0になると壊れてしまう。
『X』では乗っている状態で方向転換しようとすると、ランダムで転倒してしまう仕様があった他、壊れて飛び散ったタイヤをとうてきアイテムとして使うことができた。
『for』以降では乗っている時に攻撃を受けてもバイクの耐久力が減り、この時に壊れると少量のダメージを受ける。
クールタイムは『X』では3秒、『for』では着地するまで、『SP』では6秒と毎回変わっている。上方向への復帰に重要なワザなので、なるべく出せる状態を維持したい。
- 上必殺ワザ:コークスクリュー
回転しながら飛び上がる。
空中機動が持ち味のワリオだが、このワザではあまり横に移動できない。
攻撃ワザとしても復帰ワザとしても物足りない性能。ワリオの必殺ワザの中で唯一しりもち落下になるので、復帰としてはワリオバイクを出せず、ワリオっぺもたまっていない時の最終手段となる。
- 下必殺ワザ:ワリオっぺ
時間経過でたまるエネルギーを放出し、おならをする。
たまっていたエネルギーに応じて性能が4段階に変化する。2段階目と3段階目はためた時間が長いほど、より攻撃力が高くなる。
- 15秒未満:ノーダメージで転倒させる。スキが非常に大きく反撃確定。
- 15~55秒:その場でおならをして少しふっとばす。
- 55~120秒:おならの力でジャンプ。最も出が早く、スマッシュ攻撃並みにふっとばす。
- 120秒以上:空高く飛び上がり、出始めを当てると強烈にふっとばす。ただし、飛び上がっている間に上側の撃墜ラインに達するとミスになってしまう。
『X』では最大ためのダメージが40%と凄まじく高いが、ふっとばしはその直前の31%の方が強力だった。
『for』以降では攻撃力・ふっとばし共に最大ためが最も強力。
- 最後の切りふだ:ワリオマン
ニンニクを食べてワリオマンに変身。
大幅なパワーアップを遂げる上に、他の強化系とは違い完全無敵。ただし「ワリオバイク」での自滅には要注意。
『SP』では操作系の切りふだの廃止により、強烈な突進の後に分身乱舞をお見舞いするものに変更された(3人まで巻き込める)。誰が呼んだか「ワリオ版瞬獄殺」。
変遷
『X』では『メイド イン ワリオ』のゲーム性を体現するため、モーションがかなりカクカクしていた。
さらに空中での横方向の加速度がとんでもない高さになっていた(2位の2.6倍)。
また、他のキャラのカラーバリエーションは4~6色だが、ワリオだけは各衣装6色ずつ・合計12色の特別仕様だった。
横スマッシュ攻撃「ショルダータックル」は発生9Fで出だしにスーパーアーマー付きと破格の性能。
数少ない『ワリオランド』シリーズの再現ワザだが、原作では走りながら使用するワザなのに対し、今作では横スマッシュ攻撃という性能上その場で溜めて走らずに繰り出すワザとなっている。
なお、ワリオマンの場合はかなり滑る様に進む。実は後の『SP』を含め、この状態での移動距離が最も原作に近い。
『for』ではなんと隠しファイターに。
モーションが滑らかになり、上スマッシュ攻撃は単発の頭突き「ビッグヘッド」に変更。
他にも横強攻撃で腕を回さなくなったり(それに伴いワザ名も「ぐるぐるパンチ」から「ぶったたき」に変更)、下強攻撃が連射可能になったり、下スマッシュ攻撃の攻撃判定が頭ではなく尻の方に付いたり、前投げと後投げが入れ替わったり、「ワリオかみつき」「ワリオバイク」「ワリオっぺ」に軒並み仕様変更があったりと、変更点は多岐にわたる。
しかし、数少ない『ワリオランド』要素だった「ショルダータックル」が、拳を巨大化して裏拳を繰り出す「全力バックナックル」に差し替えられたという、原作ファンにとっては少々残念な変更点も。
これに関して桜井氏は「リーチを伸ばし、強くするため」だと語ったが、肝心のリーチはそこまで伸びておらず(実際、横強攻撃には負けている)、さらに発生も18Fとかなり遅くなり、持続も3Fから2Fに減少、逆に後隙は33Fから46Fに激増し、スーパーアーマーも無い……と、「ショルダータックル」と比べるとかなり弱い(というよりは「ショルダータックル」が強すぎた、と言った方が正しい)。それでも一応ふっとばし力は強化されたが。
『SP』では「ショルダータックル」がダッシュ攻撃として復活し、より原作に近い形で再現されるようになった。出が早いタイプのダッシュ攻撃の中では破格のパワーを誇り、撃墜手段としても使える。
他にも上強攻撃が連打できるようになったり、横強攻撃がビンタ攻撃の「ひっぱたき」になったり、下空中攻撃が両手を突き出す「さかさまドリル」になったり、上投げで拳が巨大化するようになったり(ワザ名も「ダブルパンチ」に変更)と、モーションや性能が変化したワザも。
その他
勝ちあがり乱闘「オレ様怪力ナンバーワン!」
トリッキーさを重視したワリオとは対照的に、相手は純粋なまでのパワーファイターたち。
全ROUNDが1on1という単純明快なルート。
余談
マリオシリーズでは『マリオパーティ』からマリオの味方側となっているワリオだが、『スマブラ』では初期のように悪役扱いとなっている。『亜空の使者』で亜空軍の一員として登場したことが顕著な例。
『メイド イン ワリオ』シリーズでも毎回のように悪行を働いているので、それを意識したのかもしれないが。