君の心に才牙は宿っているか!?
概要
『月刊少年ジャンプ』(集英社)にて2002年より連載された作品。
2006年に作画担当の稲田の病気療養のため長期休載となり、以来十年近く音沙汰がない状況になってしまっていた。
2012年春に有志が行った問い合わせによると、現在でも担当者と稲田とは連絡が取れる状態らしく、集英社側は当人が回復してくれさえすればいつでも連載再開の用意があるとのこと。仮に再開となれば掲載誌は後継の『ジャンプSQ』になるだろうとのこと。
※参考
そして病気静養から10年・・・暗黒の世紀は終わりをつげた。
2016年から隔月発売の『ジャンプSQ.CROWN』にてついに連載が再開。「天空王バロン編」の完結にこぎ着けた。
『ジャンプSQ.CROWN』2016年WINTER号から久々の休載となり、1年以上空くこととなった。
このまま再び休載・・・かと思いきや、今度は『ジャンプSQ.CROWN』自体が休刊となり、2018年4月発売の後継誌の『ジャンプSQ.RISE』にて連載が再開された。
2021年現在、漫画アプリ『ゼブラック』にて12巻分まで無料で読むことが可能。
ストーリー
「暗黒の世紀」と呼ばれる時代。魔物を操り人間を殺戮する魔人(ヴァンデル)によって、人類は明日をも知れぬ生活を強いられていた。辺境の地アンクルスの里で育った主人公の少年ビィトは、魔人を退治するヴァンデルバスター(バスター)となり、暗黒の世紀を終わらせることを志し、世界を股にかけた冒険へと旅立つ!
登場キャラクター
ビィト戦士団
ビィト(CV:木内レイコ)
主人公。暗黒の世紀を終わらせるべく旅に出た少年のバスター。明るく前向きで楽天的な性格。天性の素質があり大器。ゼノン戦士団から引き継いだ才牙を操ることができる。
ポアラ(CV:前田愛)
ビィトの幼馴染の勝気な少女のバスター。ビィト戦士団の最初のメンバーとしてビィトと一緒にアンクルスを旅立つ。
キッス(CV:久川綾)
ビィトの友人の美少年のバスター。天才的な素質を持つ天撃使いだが、自信が足りず気弱なところがある。魔人グリニデに捕まって仕えていたが、ビィトたちに救出されビィト戦士団の仲間となる。
スレッド(CV:三浦祥朗)
ビィトのライバルの腕利きバスター。ぶっきら棒な態度が多くビィトとよく衝突しているが、内心ではビィトのことを気にかけている。
ミルファ(CV:宍戸留美)
規則違反のバスターの逮捕権を持つブロード・バスター(BB)。明るい性格で気になる異性にはグイグイ迫る。正体はグランシスタ王女だったことが後に明かされた。
ゼノン戦士団
ゼノン(CV:緑川光)
最強の戦士団といわれるゼノン戦士団のリーダーである凄腕バスター。ビィトの兄。魔人ベルトーゼとの戦いで戦士団の仲間たちとともに行方不明となる。作中しばしばビィトたちを助けに現れる翼の騎士の正体に思わせる描写が多いが詳細は不明。
ライオ(CV:古川登志夫)
ゼノン戦士団のメンバーのバスター。豪放な性格でビィトの良き兄貴分だった。ベルトーゼとの戦いで行方不明になった後、魔人ヒスタリオにゾンビにされビィトの前に立ちはだかる。
クルス(CV:千葉進歩)
ゼノン戦士団のメンバーで美青年のバスター。ベルトーゼとの戦いで行方不明になった後、深手を負って記憶を失いベカトルテで画家として暮らしていたが、のちに記憶を取り戻した。
アルサイド(CV:三宅健太)
ゼノン戦士団のメンバーのバスター。寡黙な性格。
ブルーザム(CV:一条和矢)
ゼノン戦士団のメンバーのバスター。巨漢。
その他のバスター
カルロッサ
現役ブロード・バスターの最高峰と言われる凄腕バスター。ミルファからおじ様と呼ばれる。
ガレル
カルロッサの弟子だが、現在の実力は師匠をも上回りブロード・バスターの中でもトップといわれる。幼いころからミルファに思いを寄せており、勘違いが原因でビィトと戦うことになる。
魔人(ヴァンデル)
ベルトーゼ(CV:石塚運昇)
魔人の中でも最強と言われる七ツ星魔人(初登場時は五ツ星)。戦闘と殺戮を好み「惨劇の王者」の異名をとる。圧倒的な力でゼノン戦士団を壊滅寸前まで追い詰めた。ゼノン戦士団との戦いを何者かに邪魔された後、理由は不明だがキューロック山脈の拠点に座したまま動かなくなった。しかし分身体を使って戦いは続けている。
ムガイン(CV:稲葉実)
アンクルスに近い「死人沼」を拠点とする肥満体の二ツ星魔人。沼の章のモンスターを好む。モンスターの数頼みで攻め、自身はさほど強くないが、策謀を好みポアラが罠に嵌って危機に陥った。
シャギー(CV:中尾隆聖)
魔賓館の館長を務めるウサギのような姿をした魔人。世界中の魔人の評価を行っており、魔人の星の授与は彼によって行われている。他者をおちょくるような性格をしている。魔人を作り出した謎が多い存在である暗黒なる瞳(ダークネス・アイズ)に仕える。
グリニデ(CV:大友龍三郎)
「深緑の智将」と呼ばれたがる七ツ星魔人(初登場時は六ツ星)。知性派を自任し、力押しより謀略で人間社会を追い詰めることを好む。武闘派のベルトーゼを嫌うが、激昂した時に見せる本性はベルトーゼも超える凶暴性を秘めており「血塗られた獣」と呼ばれる。
ロズゴート(CV:草尾毅)
「闇軍師」の異名をとる五ツ星魔人。グリニデの最側近。蝶のような姿の魔人。冷徹な性格だが、とある事件を契機にグリニデには絶対の忠誠を誓っている。バスターの天撃を封じるイリュージョンミストを得意技とする。
フラウスキー(CV:古川登志夫)
「鮮烈の紅弾」の異名を持つ五ツ星魔人。グリニデ配下の殺し屋。植物のような姿をしており、体中が生体武器になっていて、特に銃化した腕を愛用する。性格は冷酷非情にして皮肉屋であり、煙草をよく吸っているなどハードボイルドな雰囲気を漂わせるが、動物や子供など可愛いものに目がないという変わった趣味を持つ。
ベンチュラ(CV:津久井教生)
蜘蛛のような外見をした三ツ星魔人。グリニデ配下の3魔人の中では実力が劣り、軽挙も多いが、グリニデからは細々とした雑用に重用されている。
ガロニュート
「不動巨人」の異名をとる七ツ星魔人。巨体に反して子供のような口調で一人称は「ボク」。性格も子供っぽい身勝手な性根をしており、ゲーム感覚で戦略的に戦うことや卑劣な手段を好む。魔物や星を失った魔人を自身の体のブロックに収納する能力を持つ。
バロン(CV:田中秀幸)
「天空王」と呼ばれる七ツ星魔人。強い人間と戦うことを好み、威風堂々たる戦いぶりで人間界からも認知され「サー(卿)」と呼ばれる。普段の性格は穏やかであり、将来有望なバスターは成長を期して止めを刺さず見逃すことも多い。しかしザンガという残虐な性格の補助頭脳を持ち、赤い月の夜のみバロンは眠りにつき、ザンガが暴虐の限りを尽くすことで星を稼いでいた。
ヒスタリオ
「凶刃」の異名をとる七つ星魔人。骸骨のような姿の魔人。陰気な音色のリュートを弾いて現れる。リュートに仕込んだ形状の変わる剣による居合「牙流転生」を必殺技とする。単純な戦闘力はバロンに劣るが、不死の肉体を持ち、死んだ者をゾンビとしてよみがえらせる能力を持つため、人間にとってはバロンより脅威の存在。
ノア
七つ星魔人の一人。魔と人の研究を極めつくしたとして「魔人博士」の異名をとる。戦いを嫌っているが、弱いわけではなく、かなりの強さであることが示唆されている。人間からも他の魔人からも「カモ」に思われ、襲撃を返り討ちにしているうちに七つ星になってしまったという。ベルトーゼとは性格的に反対だが、友人である。
ロディーナ
「小悪魔」の異名をとる七つ星魔人。人間の女性のような姿をしている。口調も人間の女性のようで優しげだが、狡猾でサディスティックで非情な性格をしている。印をつけた場所に移動できるミスティサークレイを得意技にしている。
アニメ
2004年9月から2005年9月まで全52話が放送された。テレビ東京開局40周年記念作品。
2005年10月から第2シリーズ『冒険王ビィト エクセリオン』に改題し、2006年3月まで全25話の完全アニメオリジナルストーリーを放送した。
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