「スターはファンにすべてを捧げるもの」
「そのすべてをな」
誘導
- 一般的な数字としての「4」については、当該記事を参照。
- フォウ・ムラサメ - 機動戦士Zガンダムに登場する人物。由来は「No.4」から。
- IV(フォー) - アニメ「遊戯王ZEXAL」に登場するキャラクター。本稿で記述。
概要
CV:細谷佳正
ある理由からDr.フェイカーを付け狙っている、「トロン一家」の次男。兄に「Ⅴ(ブイ)」、弟にⅢがいる。遊戯王シリーズ恒例の顔芸デュエリストとして作中随一の人気を誇る。
(Vジャンプでのデュエリスト投票でも一位になっている)
初登場は第26話(正確に言えば、シャークの回想があった12話から登場していたことになる)。
かつてシャークこと神代凌牙をデュエルの全国大会で破り、その後極東デュエルチャンピオンとなった。
このときシャークは大会直前に妹の神代璃緒が事故で重傷を負っていたため、勝ちにはやる気持ちから、対戦相手(IV)のデッキを盗み見てしまいジャッジキル、失格となった。
しかし、それは全て彼が仕組んだ罠だった。
そして、WDC(ワールド・デュエル・カーニバル)が開幕するにあたって再びシャークの前に現れ、そのことを明かし、彼を激昂させた。
彼はシャークにWDC出場を促し、参加証であるハートピースと失格の原因となったカードである「聖なるバリア-ミラーフォース」を渡して去るのであった。
英語名の「Quattro」も4を指す単語である。
性格
普段は「Ⅳほど紳士的なデュエリストはいない」と称されるほど慇懃な好青年を装っている。しかしその本性は、他人が絶望の表情を浮かべるさまを眺めることが好きという捻じ曲がった性格の持ち主であり、勝ちを得る為なら相手の大切な人を犠牲にすることも厭わない外道である。
トロンに対してタメ口をきいたり、彼の命令を無視してシャークと決着をつけようとするなど、他の兄弟に比べトロンへの忠誠心は篤くなく、自分勝手な行動ゆえにⅤともしばしば口論になっていた様子。しかし、Ⅲが遊馬に敗北して昏睡状態になったにも関わらず、トロンがⅢを切り捨てたような発言をした際にはトロンに対して激しい怒りをあらわにしており、彼なりに兄弟のことは想っていたようである。
トロンとの関係は決勝でのシャークとのデュエルでトロンとの口論で父の期待に応えるために
汚れ役をやっている事が判明し、自分を信頼せずにシャークを煽って応援し、「別にいいよ。勝たなくて」とまで言われヤケになっている程であった。
素の性格はというと、短気と嗜虐性は完全に素のようだが、責任感と情に厚い熱血気味の一面も併せ持っている。
一期での外道キャラ時代からも
などの要素から(いろんな意味の)人気を集め
再登場以降もクラゲ先輩との絡みやナッシュ戦での戦いでまた評価が変わったようである。
なお、46話のⅢの回想によると、少年時代の彼はいたずら好きな普通の少年だったようである。
凌牙との決着
WDC決勝トーナメントにて、ついに凌牙と対決。水属性モンスターに不利なマグマフィールドに凌牙をおびき寄せるが、凌牙も対策を施しており、一進一退の戦いを続ける。しかしその途中、トロンからの「君の役目は終わった」という言葉によって動揺してプレイングミスを犯してしまう。その後、なんとか真の切り札「No.88ギミック・パペット-デステニー・レオ」を呼び出して立て直そうとするが、凌牙がトロンの誘惑によって新たな力「CNo.32海咬竜シャーク・ドレイク・バイス」を手に入れたことで敗北する。
敗北後、Ⅳは凌牙の妹・璃緒の事故の真相を語る。
あの事件の際、Ⅳはトロンからの命令で璃緒とデュエルし、その際にトロンから渡された魔法カード「炎獄の祝福」を発動。それを発動した瞬間、辺りはARビジョンを飛び越えて本当に火の海に包まれ、璃緒は炎に飲まれ大やけどを負ってしまう(Ⅲが使用した「アンゴルモア」でも似たような現象が起きたことから、「炎獄の祝福」もまたバリアンのカードと思われる)。
そのような効力があると知らなかったⅣは、璃緒を炎の中からどうにか救出したが、自身も顔に傷を負った。
何より、彼女に重傷を負わせてしまったことに変わりはなく、もう後戻りは出来ないとして、以降はトロンの復讐を成就させるために非情な決闘者へと転身、そのまま狂気に陥ってしまったようだ(ちなみに璃緒を救い出したシーンは、実は3期OPに一瞬だけ映っていた)。
そのことを凌牙に伝え、最後に父・バイロンを救ってやって欲しいと頼み、Ⅲ、Ⅴと共に退場。
その後、WDC決勝で遊馬がトロンを破り、トロンが今まで奪った魂を解放したことで兄弟共々生還した。
過去に一応の決着がついて肩の荷が下りたのか、これ以後は憑き物が落ちたように外道の面は鳴りを潜めた。
再登場
そして、ZEXALⅡ第114話にて待望の再登場。
クラゲ先輩の毒に蝕まれる璃緒と凌牙を救うべく颯爽と現れた。
第一声の「お前の一番のファンの顔を忘れたか!」に始まり、ファンサービスの連呼など相変わらずの調子を見せつつも、デュエルでは倒れそうになる凌牙を鼓舞したり、連係プレーもこなしてみせた。
神代兄妹を傷つけたことについては大きな罪悪感を持っており、「顔の傷と共に一生背負っていく」と述べている。
これは一期でのファンサービス時代も心の底で抱えていたらしく、TFSPの璃緒編(璃緒が一期1話の時点で目を覚ましていたら、というIFストーリー)で目を覚ました璃緒と対面した際には「まあ、目が覚めたんならよかったが……」と本音がぽろっと零れている。
その後、バリアン七皇が侵攻した際には、かつての凌牙を取り戻すべくナッシュとデュエルする。
兄・Vから託された切り札「RUM-アージェント・カオス・フォース」を使い、ナンバーズを次々にランクアップさせることでナッシュを追い詰めたが、後一歩及ばずに敗北した。
その後にナッシュとの決着が着いた後に魂が戻り復活を遂げている。
最終回では今まで通りデュエルチャンピオンとしての活躍を続けていた。
(その時のポーズが26話回想での勝利時と同じ)
ゲーム版での結末
3DSソフト「激突!デュエルカーニバル」ではⅣ視点のストーリーモードが用意されている。途中まではアニメと同じ展開だが、準決勝で怪我から復帰した璃緒が相手として登場し、因縁の相手である凌牙とのデュエルが決勝戦となっている。
エンディングでは凌牙との決勝戦に勝利後、冷酷なサディストやアジアチャンピオンとしてでなく、本当の自分として最後まで宿敵と認めた凌牙とデュエルした事に満足し、決勝の場で凌牙を陥れた事実を全ての観客達に公表。デュエリストとして一線を引き家族とも別れ、一人当てもなく旅立つという本編とは真逆の人生を歩むことになっていた(その際改心したトロンが旅立つⅣを「誰よりも真っ直ぐで不器用な息子」と見送っている)。
デュエルリンクスではイベントで初登場。
どうやらVからなんらかの指令を受けデュエルリンクスの世界に来たようだが、本人はほぼそっちのけでファンサービスに勤しむことに(その間にⅢもやってきた)。
どうやら、そっちの意味でのファンサービスにもファンができた様子。
使用デッキ
「ギミック・パペット」と名のつく、不気味な人形を模した機械族モンスターを中心としたデッキで、エースモンスターは「No.15ギミック・パペット-ジャイアントキラー」、「No.40ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス」、「No.88ギミック・パペット-デステニー・レオ」。
デュエル時は天城カイトと同じように左目にDゲイザーの代わりに紋章が現れる。また、ナンバーズを行使する際は手の甲にナンバーズの数字の刻印ではなく、紫色の紋章のようなものが浮かび上がる。
シャークの回想ではスキドレ墓守を使用していたと思わせる描写がある。
本名
元々「Ⅳ」という名はコードネームのようなものであり、別にトーマス・アークライトという本名が72話で判明した。
Vのクリストファーを略して「クリス」となるよう名前でも無いのでそのままこれが本名と思われる(むしろトーマスがトムと略される)。
ちなみにⅢはミハエル(・アークライト)。
世間でも本名がその後明かされたようで、作中の彼のファンはⅡからはトーマスという名前を使うようになった(遊馬などは引き続きⅣ呼び)。
「トーマス」自体はよくある名前で別におかしくも無いのだが、機関車トーマスの「トーマス」が真っ先に思いついてしまう人が多く、
関連スレはファンサービス状態のⅣには似合わない名前だと思った人達によるⅣ&機関車トーマスのコラ祭りで盛り上がる事となった。
pixivでも放送日からいきなり機関車Ⅳマスなネタ絵が投稿されてしまっている。
Ⅳタグ付きでおそらく最速
元ネタと思われるものは1984年公開の「俺たちの明日」という映画の脚本(クリス・コロンバス)、撮影(ミハイル・バルハウス)、音楽(トーマス・ニューマン)から。
現在の環境に満足できない若者たちが、生きがいを求めて故郷を去っていく姿を描く青春映画である。
関連イラスト
向かって右のこげ茶色のもみ上げは左の黄色のもみ上げより長い。
pixivでは、彼の外道っぷりに圧倒的なカリスマを感じたファンもいる一方で、完全にネタキャラとして扱われている場合もある。