「俺がなぜここにいるか、だと?」
「最強の派閥(ゼウス)が消えた。ならば相応の戦場を求めるまで…それで納得できないか?」
「願わくば、数多の『英雄』が子の前に立ちはだからんことを」
「英雄の洗礼を浴び、より強い冒険者にならんことを」
概要
CV:小西克幸
【暴喰】の二つ名を持つ、悪食を極めたLv.7の冒険者。武人肌で無骨な人物。45歳。
顔に複数の傷がついている、黒い鎧に身を包んだ大柄な男性。
隻眼の黒竜との戦いにて敗れ、壊滅した【ゼウス・ファミリア】の残党。
本人自身は陸の王者ベヒーモスとの戦いが原因で、冒険者を半ば引退していた。
しかし、エレボスの勧誘に乗り、オラリオを破壊し神時代を終わらせるために闇派閥に協力することになる。
人物像
【フレイヤ・ファミリア】の団長で、自分たちがいなくなった後の都市最強のオッタルをガキ扱いし、一蹴することができる実力者。アルフィアと同じく、状況次第では自身より格上の【ゼウス・ファミリア】の団長にもワンチャンあるらしい…。
決戦時にはオッタルとの激突の末に敗北し、フレイヤに看取られ満足げに息を引き取った。
因みに、作者曰くオッタルにとってはザルドの背中=武人だったらしく、彼にとってはゼウス・ファミリアの中でもかなり影響を受けた人物だと言う事が分かる。
悪食を極めすぎたせいか、五感が敏感になりすぎており、ヴィトーの性質をすぐに看破した(ただでさえ、LV.7の五感は出鱈目だと言うのに…)。
そんな彼もヘラは恐怖の対象だったらしく、ファミリアのサポーターだった人物が【ヘラ・ファミリア】の構成員を孕ませたと聞いた時は、ファミリアが壊滅状態であるにかかわらず震えあがりずっと怯えていたらしい。
実は割と食にはこだわるタイプのため、彼が作る料理はおいしいらしい。
また割と愉快なところもあるらしく、飲み比べでガレス達に勝った後、潰れた彼の額に「牛肉(ミノ)」と書いたりしていたらしい。
ちなみに同じ目にあったロキは、後日フレイヤに大笑いされ、腹いせにフレイヤに落書きを試みたが、オッタルたちに殺されかけて断念した。
主神の置き土産に関しては、アルフィアと同じく存在は認知していたが、一度も会っていない。後に、あの馬鹿の息子なら間違いなく俺達の家族、一目見ておくんだったかと語ってはいるが。
能力(ネタバレ注意)
- 神饌恩寵(デウス・アムブロシア)
ザルドが保有するレア・スキルで、その能力は強喰増幅(オーバーイート)。暴喰の文字通り、獣・人・モンスターなど万物を喰らうことでスキルの発動中、自身の能力を向上させる。ざっくり言うと食えば食うだけ強くなるということであり、まさに単純明快にして強力無比な反則同然のスキルと言える。また内臓も強靭になるため、シルの殺人弁当も完食可能。ネタ的な意味でも反則じみている。
食らう物によっては微々たる上昇しか見込めないが、対象が強ければ強いほど上昇値は高まる。特に上昇しやすいのはモンスターであり、事実ザルドが今まで食らってきた物の中で一番多かったのはモンスターだった。
弱点は、自分のレベルと大きくかけ離れた力を発揮することはできないこと。具体的には、Lv.7の器でLv.10相当の力を行使すると肉体が弾け飛んでしまう。そもそも自分のレベル以上の力を発揮すること自体、喰らう獲物のポテンシャルの高さも求められるために、かなりハードルが高い。
かつてベヒーモスと戦った際、ザルドはトドメを刺すためにベヒーモスの猛毒の肉体を喰らうという無謀ともいえる賭けに出た。結果、見事にベヒーモスの討伐に成功したものの、ザルドの身体はベヒーモスの猛毒に侵され、呪いのように身体が内側から腐っていくというあまりに大きな代償を支払い、戦線を離脱することとなった。これが、ザルドが冒険者を半ば引退した真相である。
なお、このスキルは極秘扱いとなっており、フィンやガレス、リヴェリアをはじめとした一部の古参メンバーしか存在を知らない。
魔法
- レーア・アムブロシア
【父神(ちち)よ、許せ、神々の晩餐をも平らげることを。貪れ、獄炎(えんごく)の舌。喰らえ、灼熱の牙!】
ザルドの必殺技。詳細は不明。オッタルとの最終決戦時に解禁したが、オッタルの絶技ヒルディスヴィーニに破られた。
※アムブロシア ギリシャ神話に登場する不死を意味する食べ物
関連タグ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか メモリア・フレーゼ
宇髄天元・・・猛毒を操る災厄との激闘の末に引退した中の人繋がり。なお、こちらは完全に引退したため、最終決戦後も無事生き残った。