円谷英二「ヒーローが必要なんだよ、金城君。ヒーローが必要なんだ。ヒーローが……」
概要
『ウルトラマンティガ』第49話「ウルトラの星」に登場する宇宙恐竜。
怪獣バイヤーのチャリジャが操っている怪獣。宇宙一の暴れん坊と呼ばれている割には「ニャー」となんともひょうきんな鳴き声を上げる。
1965年にウルトラマンの手によって竜ヶ森の湖に封じ込められていたが、タイムスリップしてきたチャリジャに発見されて復活した。
口から相手のエネルギーを吸収することができ、ウルトラマンティガのエネルギーを額のティガクリスタルから奪っていた。また強力な再生能力を持っており、不死身だと言われている。
チャリジャの命令によって手当たり次第に暴れまわり、ティガもエネルギーを吸われてピンチに陥った。
だがその様子を見ていた円谷英二の想いのオーラが、かつてウルトラマンが彼に与えた赤い結晶体「ウルトラの星」に届いたためウルトラマンが登場。赤い玉に弾き飛ばされて起き上がった刹那、ウルトラマンから光を与えられて復活したティガのゼペリオン光線と、ウルトラマンのスペシウム光線を胸に受け、ばったりと倒れ込んで大爆発した。
無事に宇宙恐竜を撃破したティガは、ゆっくりと歩み寄るとウルトラマンと硬く握手を交わすのだった。
全てを見守っていた英二は「ヒーローが必要なんだ」と語り、金城哲夫はそれに答えるべくウルトラマン第1話の脚本をかきはじめる事となる。
余談
デザインイメージはベムラーで、封印されていた竜ヶ森湖はベムラーが逃げ込んだ場所と同じだが、デザインの丸山浩はギャンゴのようになったと語っている。
胸から腹部にかけての模様はスタッフの洒落で「円谷」と書かれている。
着ぐるみはゴルドラスの改造。
ヤナカーギーのひょうきんな鳴き声については、2021年11月9日に発売されたサントラ「ウルトラマンティガ 25th Anniversary MUSIC COLLECTION」に封入されているブックレットによると、監督の原田昌樹が「強い怪獣だが凶悪にしたくない」という演出意図から、ベムラーの鳴き声をベースに、スプリクターの河島順子の軽快な咆哮芝居をミックスして制作したと記述されている。
ソフビ人形は放送当時には発売されず、2022年3月19日にウルトラマンクロニクルDで本エピソードが特集されたのと同時に発売された。