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鳥山明○作劇場VOL.1の編集履歴

2022-03-27 13:08:33 バージョン

鳥山明○作劇場VOL.1

とりやまあきらまるさくげきじょうぼりゅーむわん

『鳥山明○作劇場VOL.1』は、鳥山明による漫画短編集『鳥山明○作劇場』シリーズの第1巻。

概要

1983年7月13日出版。主にデビュー当時の初期作品と愛読者賞で描いた作品で構成されている。全体的な雰囲気は当時連載していた『Dr.スランプ』を思わせるものであり、実際『Dr.スランプ』に受け継がれた要素も数多い。

おまけページに各作品執筆時のエピソードが漫画で描かれている。いずれもタイトルは『ーあのころは青かったーこれをかいていたころのわし』。

ワンダー・アイランド

概要

昭和53年(1978年)52号掲載。15頁。鳥山明のデビュー作。まだ漫画を描き始めたばかりということもあり、漫画というよりもカットの連続のように描かれている。一般常識を全く無視した摩訶不思議な世界観が特徴。元々入選したわけではなく、たまたま紙面が空いたため掲載されたという。週刊少年ジャンプではダントツで人気がなく、アンケートでの順位も最下位だった。

ワンダー・アイランド2

概要

昭和54年(1979年)1月25日増刊号掲載。15頁。『ワンダー・アイランド』の続編。続編といっても直接的な繋がりは皆無であり、前作に引き続き登場するのはピーマンのみ。前作に輪をかけた不条理かつ支離滅裂な内容となっている。劇中のネタは鳥山の趣味が大半を占めており、『ダーティハリー』、『初代ウルトラマン』、『ゴジラ』、『三大怪獣地球最大の決戦』、『STARWARS』、『キングコング』などの作品のパロディが行われている。

ギャル刑事トマト

概要

昭和54年(1979年)8月15日増刊号掲載。15頁。担当編集の鳥嶋和彦の指示に従い、初めて女の子を主人公にした作品。アンケートでの順位は5位とそれ以前の作品より高く、鳥山の転機となった。本作の好評を受けた結果連載を開始したのが『Dr.スランプ』である。

詳しくは『ギャル刑事トマト』を参照。

POLA&ROID

概要

昭和56年(1981年)17号掲載。45頁。読みは「ポラアンドロイド」。宇宙を舞台にしたSF冒険活劇であり、A CT1からACT15までの短いエピソードの連なりで構成されている。年に一度実施される、10人の漫画家が選ばれて45ページの作品を執筆する企画「愛読者賞」にて発表。それまでは長くて15ページ程しか描いた経験のない鳥山にとっては極めてハードな企画であり、時間が足りなくなったため全てサインペンでペン入れされている。そのため、他の収録作品とは絵のタッチが異なる。最終的に本作が1位に選ばれ、他の作者達にわるい気がしてしまったという。1等賞の褒美として、鳥山はヨーロッパ旅行に行くこととなった。

MAD MATIC

概要

昭和57年(1982年)12号掲載。45貢。読みは「まっどまちっく」。前作同様「愛読者賞」で描いた作品。『マッドマックス2』に着想を得ており、タイトルも同シリーズのもじりである。本作執筆時とても時間がなかったため、『Dr.スランプ』のアシスタントを務めていたひすゎしに加え、もう1人アシスタントを雇った。しかし、鳥嶋和彦によって話がボツにされ、必死で描き直してやっと間に合ったのだという。「愛読者賞」での順位は2位。

CHOBIT

概要

昭和58年(1983年)10号掲載。45貢。読みは「チョビット」。「♡おいでませトントン村の巻♡」、「♡その名はチョビットの巻♡」、「♡かえれない・・・の巻♡」の3話構成。本作もまた「愛読者賞」作品である。アメリカのテレビ番組『かわいい魔女ジニー』から主人公がイメージされている。「愛読者賞」で掲載する順番をくじで決める際、鳥山が1番くじを引いてしまったため、結局前2作と同様に時間がない状態での執筆となった。アンケートでの結果は3位であり、鳥山によれば「ひどいめにあった割には人気があまり無かった」とのこと。

あらすじ

トントン村の頼りない駐在の山野麦文は、ある日パトロール中に突如飛来してきた小さなUFOを発見する。

その中から現れたのは、手の平サイズの小さな宇宙人チョビットだった。

登場人物

山野麦文(やまのむぎふみ)

トントン村の駐在を務める21歳の青年。両親は1年前に暴れ牛に轢かれて死んだため、亡き父親の後を継いでいる。

真面目だが、不器用で間の抜けている面があり、村では頼りない印象を持たれている。しかし、気のいい性格で心優しく、故郷に帰れなくなったチョビットの面倒を見てあげた。

チョビット

惑星マイクロンから地球にやってきた宇宙人の女性。とても小さいこと以外は地球人と同じ外見のため、麦文には終始外国人だと思われていた。超能力者であり、「ちょいなちょいな!」と唱えるだけでサイコキネシス瞬間移動巨大化といった能力が使える。

麦文に誤って飲み込まれた上に排泄によって外に出され、挙句栗丸にUFOを破壊されてしまうなど、とことん損な役回りが多い。

麦文から優しくしてもらったことで彼のサポートをする。

単行本表紙では金髪だが、鳥山による別のイラストでは青髪になっている。

山野竹の子(やまのたけのこ)

麦文の妹。5歳だが、兄と違って理知的でしっかり者。家の家事全般は彼女が担当している。

山野栗丸(やまのくりまる)

麦文と竹の子の弟。生後1年半。チョビットの乗ってきたUFOを壊してしまう。

CHOBIT2

概要

昭和58年(1983年)フレッシュジャンプ6月号掲載。18頁。『CHOBIT』の続編。舞台が農村から西部開拓時代を意識した町並みに移されており、鳥山が気に入っているマカロニ・ウエスタンの影響が出た作品。前作のリべンジとして発表したが、また不発に終わった。この頃より、後に鳥山作品にアシスタントとして深く関わる松山孝志が雇われるようになる。

あらすじ

よその町の警察を手伝うことになった山野麦文は、チョビットと兄弟と共にタンタン町にしばらくの間滞在することに。

登場人物

山野麦文(やまのむぎふみ)

トントン村の駐在。村があまりにも平和すぎて暇を持て余していたことから、竹の子、栗丸、チョビットと共にタンタン町を訪れ、町の警察署に所属する。そこで出会った婦人警官のメリーに一目惚れする。終盤ではふい撃ちマックに射殺されるが、チョビットによって蘇生し、結果的に極悪犯とは知らずにマックを警察署に届けて賞金を貰う。

チョビット

地球に滞在することになった小さな宇宙人。常に麦文と行動を共にしており、麦文がメリーに首ったけになると彼女に嫉妬する。ふい撃ちマックを連行した褒美にメリーが麦文にキスをしようとした際、超能力を用いて麦文の顔面にパンチを入れさせた。

署長さん

タンタン町警察署の恰幅の良い署長。ステーキやハンバーガーなど、常に何かしらを食べている。人手不足のため、麦文に手伝いに来てもらう。

メリー

署長のひとり娘の婦人警官。スピード違反車をバズーカで砲撃するなど、取り締まりがやや荒っぽい。署で勤務することになった麦文の頬にキスをする。

ふい撃ちマック

タンタン町のお尋ね者。メリーでも歯が立たない凶悪犯で、200万円の懸賞金がかかっている。彼の指名手配書を見た麦文達は英語が読めなかったため、映画スターだと勘違いしていた。偶然出会った麦文を愛銃で射殺するが、弾丸を何発も撃ち込んでも生き返る麦文に仰天し、気を失って倒れる。

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鳥山明

短編

鳥山明○作劇場

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