概要
鳥取県において1987年10月14日にJR西日本から転換された若桜線(郡家駅~若桜駅間、延長19.2km)を運営する第三セクター鉄道会社である。2008年に若桜駅を始めとした線内各種施設が一括して登録有形文化財となった。2009年からは線路・駅施設などを地元自治体に譲渡し、運営形態を上下分離方式に変更した。
郡家駅 - 八頭高校前駅間は2007年3月31日まで運賃が60円と日本一安いものであったが、利用者減少が続いているため、40円値上げすることとなり、日本一安い運賃の座を北大阪急行電鉄に明け渡すこととなったが、2017年からは北大阪急行電鉄も初乗り100円に値上げしたため、1位タイではあるものの再び日本一安い運賃に返り咲いた。
かねてから蒸気機関車による観光列車の運行を計画しており、2007年にかつて若桜線を走っていたC12を購入。客車とディーゼル機関車も用意したが、現在のところ復活の目途は立っていない。C12はイベントで全身ピンクに塗り替えられたことがある。
ちなみに若桜鉄道には隼さくらという萌えキャラが存在する。
保有車両
営業用
WT-3000形:開業時からいる気動車。もともと「WT-2500形」を名乗っていたがエンジン載せ替えを実施し改番。2017年度以降は再改造され水戸岡鋭治氏によるデザインに変更される。
WT-3300形:ステンレス製の気動車が1両在籍。2016年3月20日から、スズキ・GSX1300R Hayabusaのラッピングが施されている。
展示用(車籍無し)
C12:蒸気機関車。167号機が若桜駅で保存されている。圧縮空気による自走が可能で、イベント時に若桜駅構内を走行している。
12系:C12に連結する予定の客車。JR四国が快速「ムーンライト高知」に使用していた車両。
ヨ8000形:車掌車。ヨ8627号車を所有。
ト1形:貨車。長野電鉄にいたト6号を所有。
若桜線の見た夢
かつて国鉄はこの路線を八鹿まで延ばす計画を持っていた。しかし国鉄解体によって幻と消えてしまった。
地元側では宍粟市経由で播磨新宮まで延ばすよう要望もあった。(参考)
一方、日高町有力者は当路線を江原まで延ばし、出石鉄道と接続し、さらに出石鉄道を加悦鉄道とつなげる構想を打ち出し、鈴木商店から但馬軽便鉄道の免許を譲り受け一部を建設したが実現せず未成線となってしまった。
駅一覧
関連タグ
第三セクター 鉄道 気動車 ドーンデザイン研究所水戸岡鋭治デザイン
JR因美線:相互直通運転を実施。