概要
衛星とは、惑星の周りを公転する天然の天体のことを指す。
人間が作った人工天体の場合には、「人工衛星」と呼ぶ。pixivでは人工衛星について「衛星」タグが使われることが多い。
比喩的用法
- 大きな都市の周りにあってその都市の機能(住居、工業、ビジネスなど)を補完するような街を「衛星都市」と呼ぶ。
- 国際政治において、ある大国・強国の強い影響下にあり、外交、軍事等でその国の方針・利害に忠実な国を「衛星国」と呼ぶ。
関連タグ
太陽系の衛星
天王星: ミランダ アリエル ウンブリエル チタニア オベロン 他多数
マケマケ: Mk2(仮称)
- 太陽系の惑星・準惑星の中で最も多くの衛星を有するのは土星であり、その数は83(86とも)に及ぶ(2022年までに発見された数)。
- ただしこのうち直径10kmに満たない極小のものが過半を占める。
- 木星もそれに匹敵する80の衛星が見つかっており、それに次ぐのが天王星の27~29である。小惑星帯の外側の星は多くの衛星が存在する惑星が多い。
- これらの星でも土星同様、極小衛星が多い。
- また、木星・土星・天王星・海王星(これと小惑星カリクロー)には「輪」が衛星とは別に存在する。輪は同一軌道上を中心に帯状に並んでおり、通常衛星には計上しない。中でも土星の輪は有名で、土星を象徴するものとも言える。
- 太陽系の衛星の中で最大のものは木星の衛星ガニメデで、土星の衛星タイタン、木星の衛星カリストがそれに次ぐ。
- 赤道を基準とした直径が3000kmを超える衛星はこれに他のガリレオ衛星2つと月のみである。地球は太陽系で4番目に小さな惑星に過ぎないが、月は200を超える全太陽系衛星で5番目に大きな衛星である(もっとも、地球も上から数えて太陽を除いて5番目に大きくはあるのだが、言うまでも無く上位4惑星と比べると大幅に小さい)。
- 直径が2000kmを超える衛星は、上記6つに加えて海王星最大の衛星トリトンがある。
- 直径が1500kmを超える衛星は、上記に加え天王星の衛星チタニアとオベロン、土星の衛星レアがある。1000kmを超える衛星は、これに加え冥王星の衛星カロン他土星3つと天王星に2つ存在する。
- 地球と月ほど主惑星と衛星の大きさ比率が近いものは、惑星においては他に存在しない。準惑星では冥王星の衛星カロンがある。ただし冥王星系の重心は冥王星とカロンの間にあるほど冥王星はカロンに大きな影響を受けており、二重惑星との指摘もある。
- 直径500km以上2000km未満の衛星はカロンを除けば天王星と土星にしかない。
- 木星の場合、ガリレオ衛星が全衛星で1位・3位・4位・6位の大きさを占め全て直径が3000kmを超えるのに対し、5番目に大きな衛星「アマルテア」は球形では無い歪な形をしており、三軸径250×146×128km、平均半径僅か183km程度しかない。またガリレオ衛星の4つは連続して配置され、間に位置する衛星は一つも無い。
- 対して土星の場合、最も大きなタイタン、1000~1500km級のテティス・ディオネ・レア・イアペトゥス、500km前後級のミマス・インケラドゥスなどがバランス良く存在している。また1000km級衛星の中で連続して配置されるのはレア・タイタンの並びのみ。
- 地球にはかつて、一時的にその重力に囚われて周囲を公転していた自然天体が存在したことが確認されている(ミニムーン)。