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独立星系連合の編集履歴

2022-06-10 23:23:22 バージョン

独立星系連合

どくりつせいけいれんごう

独立星系連合は映画「STARWARS」シリーズに登場する勢力。銀河共和国からの分離・独立を目標とする惑星・勢力の集合体。

概要

独立星系連合(Confederacy of Independent Systems/通称CIS)は映画「STARWARS」シリーズに登場する惑星連合。新三部作第2作「クローンの攻撃」並びに第3作「シスの復讐」における銀河共和国に対する敵対勢力であり、銀河系を巻き込んだクローン戦争において共和国軍と戦った勢力である。劇中では「分離主義勢力」あるいは所属するメンバーを指し「分離主義者」と呼ばれることが多い。


組織形態

「クローンの攻撃」および「シスの復讐」では銀河系の大企業の重鎮たちからなる首脳陣の会合しか描かれてないため、いかにも「私腹を肥やすことしかない悪役たちの組織」のようにしか見えないが、実際のところは(一応は)民主主義を標榜とする惑星連合である

統治機構

指導者である国家主席のもと、連合全体の方針についてはドロイド軍や資金の供給を請け負う大企業や企業連合の代表者からなる分離主義評議会が決定していた。

首都惑星は銀河系辺境のアウターリム宙域にある惑星ラクサス・セクンドゥスで、この惑星最大の都市であるラクサロンには銀河共和国から離れ、自ら民主主義に根ざした政治を行わんと志す惑星の議員たちによる分離主義元老院が置かれていた。なお、分離主義元老院はカモフラージュでもなんでもなく、分離主義評議会とは別に立法機関としてきちんと機能していた模様(現実世界の議院内閣制における内閣(行政府)にあたるのが評議会、国会(立法府)が元老院ということだろうか?)。

軍事

評議会に属する大企業や企業連合が保有するバトルドロイドを統合した大軍団を保有し、分離主義勢力ドロイド軍最高戦闘司令官のもと細分化された部隊編成で作戦行動をおこなっていた。同司令官には残忍なサイボーグ戦士であるグリーヴァスが就任している。

また、各企業が有する宇宙艦艇からなる大規模な宇宙艦隊も有しており、各惑星の封鎖や共和国艦隊に対する襲撃なども盛んに行われた。なお、各部隊の指揮官も戦術ドロイドやその発展系であるスーパー戦術ドロイドであることも多く、艦艇によっては乗組員全員がドロイドというケースもよくあったため、コストカットに託けて生命維持装置をつけてない艦艇も多かったとか。一方で、マー・トゥークやトレンチ提督など有機生命体の指揮官が直接ドロイド軍を率いる場合もあった。またアンバラン民兵など非ドロイドの兵隊からなる部隊もそれなりにあった模様。

なお共和国が率いるクローントルーパーのことは「非人道的」と非難しており、それに比べてバトルドロイドの軍勢は「人道的」であることを売りとしている。だが、スピンオフ作品を見る限り、市街地での戦闘で思いっきり民間人巻き込んでいるうえに、隠れていた子どもまで念入りに探し出して撃ち殺そうとしていたあたり、どこまで「人道的」と言えるかは疑問である。この出来事はにトラウマを植え付け、重度のドロイド嫌いという傷を残した。

  • ちなみに、なんで企業がこんな大規模なドロイド軍を保有しているのかというと、通商航路での自衛戦力、貴重な財産を防衛するための警備システムなどを大義名分として法の穴を突きまくったからである。以下代表例を列挙する
    • 通商連合:宇宙海賊や自然災害から配下の船を守るためと称して、OOMシリーズバトルドロイド(のちのB1バトルドロイドの前身)やドロイディカなどの固有戦力を保有していた。その戦力はクローン戦争の約10年前の時点で惑星ひとつを自力で封鎖・占領可能な規模だった。この戦力を用いて、自らの意志に従わない惑星などには経済制裁などをおこなっていた。
    • インターギャラクティック銀行グループ:顧客から預かった貴重な財産を守る保安要員としてIG-227ヘイルファイア級ドロイド・タンクなどを保有。なお、実際には保安要員としてよりも債務不履行を起こした顧客に対する「取り立て」に動員されることが多かった模様。お前のような借金とりがいるか。

主なメンバー

この組織の発起人にして、CISの初代国家主席である元ジェダイマスター。

惑星セレノーに代々続く伯爵の家に生まれ、フォース感応者であることからジェダイ騎士団に加えられ長くジェダイの騎士として活躍してきたが、惑星ナブー封鎖前後から硬直した官僚主義や賄賂や汚職が蔓延しとても民主主義国家の体を成していない銀河共和国、および共和国に仕えるジェダイに幻滅し騎士団を出奔。故郷の伯爵家を継承し、「ドゥークー伯爵」を名乗り、銀河全体に対し共和国を糾弾する声明を発表。その後、志を同じくするものを集めてCISを結成する。

高い政治手腕とカリスマ性を持ち合わせており、特に互いに嫌いあっているガンレイとグリーヴァスの仲を取り持つなど組織維持に力を注いでいたが、戦争終盤のコルサントの戦いで議長に唆されたアナキンにより首を刎ねられ無惨な最期を遂げる。


カリーシュ種族のサイボーグである残忍な将軍。分離主義勢力ドロイド軍最高戦闘司令官であり、ドゥークー亡き後は二代目国家主席に就任。

ドゥークーがCISの理念や大義名分を象徴する表の顔とするなら、グリーヴァスは情け容赦のない強大な軍事力の象徴であり、CIS内部でも恐怖の対象だった。

一方で、ドゥークーに比べると評議会のメンバーとの折り合いは良いとは言えず、特にガンレイ総督とは修復不可能なほど関係が悪化していた。

戦争最終盤に潜伏していた惑星ウータパウにてオビ=ワン・ケノービとの一騎討ちの果てに戦死。


銀河規模の貿易や運搬業を行う大企業通商連合を率いるヴァルスロイ(総督)。黒幕に唆され惑星ナブー封鎖・占領を行なった張本人であり、パドメ・アミダラの因縁の相手。ナブー封鎖が失敗した後4度も裁判にかけられるも責任追及から逃れ通商連合の総督の場を守り続け、さらにパドメを逆恨みし彼女の暗殺をドゥークーに依頼。暗殺の遂行と引き換えに協定へのサインに応じた。

評議会の中でも特に発言力のある重鎮であり、ドゥークー亡き後はグリーヴァスとの対立が激化。火山の惑星ムスタファーの秘密基地に他の幹部ともども潜伏するも全ての黒幕が派遣したダース・ベイダーにより惨殺された。

「戦争は終わった!シディアス卿は我々に平和(ピース)を約束した...!」

「シディアス卿はお前たちをバラバラ(ピース)にすると仰せになったんだ」


  • サン・ヒル

銀河最大の金融機関であるインターギャラクティック銀行グループの会長。

銀行グループは開戦直前の秘密会合でドゥークーに協定署名を言い渡した初期からの勢力であり、IG-227ヘイルファイア級ドロイド・タンクなどをドロイド軍に提供していた。なお、銀行グループは表向きは中立を宣言しており、銀河共和国に対しても戦時国債を発行するなど抜け目のない行動を行なっていた。その後、一度は共和国寄りの元元老院議員が会長の席に座るが、最終的に共和国最高議長の配下に組み込まれることとなった。

サン・ヒル会長はのちにムスタファーの秘密基地でダース・ベイダーに殺害された。


  • ワット・タンバー

テクノロジー企業からなるテクノ・ユニオンを率いるスカコアンの男性。出身惑星スカコの環境のせいで、他の惑星では気圧を高める密閉した服を身につけているのが特徴。「エマー」の称号を持ち、テクノ・ユニオンの最高指導者である監督者に就任していた。

テクノ・ユニオンは開戦直前の秘密会合でドゥークーに協定署名を言い渡した初期からの勢力であり、オクトゥプタラ・トライ=ドロイドなどをドロイド軍に提供していた。なお、同ユニオンのドロイドはなんか虫っぽかったり、足が節足動物っぽいことに定評がある。

タンバー代表はのちにムスタファーの秘密基地でダース・ベイダーに殺害された。


  • シュ・マーイ

コマース・ギルドという商業ギルドを率いる会頭を務めるゴッサムの女性。

コマース・ギルドは開戦直前の秘密会合でドゥークーに協定署名を言い渡した初期からの勢力であり、DSD1ドワーフ・スパイダー・ドロイドなどをドロイド軍に提供していた。

シュ・マーイ会頭はのちにムスタファーの秘密基地でダース・ベイダーに殺害された。


  • ポグル・ザ・レッサー

惑星ジオノーシスの大公であるジオーノジアンの男性。テクノ・ユニオン所属。

ジオノーシスにある巨大なドロイド生産工場を保有する重鎮であると同時に、ある秘密計画の研究にも関わっていた。

最後は他の幹部ともどもムスタファーの秘密基地でダース・ベイダーに殺害された。


  • ミーナ・ボンテリ

分離主義元老院に所属する元老院議員。パドメとは知り合いであり、CISと銀河共和国という敵同士になっても和平に向かって手を取り合って協力した。


組織の真の目的

CISの真の姿、それはシスの暗黒卿ダース・シディアスが銀河全体を自らの手中に収めるために作り上げた敵対組織である。つまり、銀河全体を巻き込んだ盛大なマッチポンプを引き起こすための舞台装置。シディアスは自らの弟子であるダース・ティラナス(ドゥークー伯爵)に命じて共和国から分離独立を志す惑星の機運を煽り、共和国との全面戦争に発展するよう仕向けたのである。シディアスがこの戦争で得ようとしたものは以下の通り。

  • シスの宿敵であるジェダイを戦争で疲弊させる。また全員を銀河全域に散開させる。
  • 戦闘の陣頭指揮をとるジェダイに対して戦争に疲弊した民衆の心を離れるようにする。
  • 最終的には仕込んでおいた極秘命令でジェダイを殲滅する。
  • 戦時ゆえの特例として、自らに非常時大権などの権力が集中するように仕向ける。
  • 大権のみならず、そもそも元老院事態が自らなしには成り行かなくなるようにする。

つまるところ、それぞれの利権に固執する評議会の面々はもちろん、真の民主主義を志す各惑星の面々すらシディアスにとってはそもそもどうでもよく、自らが権力を得るためにいいように使い捨てるつもりであった。

そして、極秘命令をもってジェダイ騎士団は壊滅し、シディアスは皇帝として第一銀河帝国の建国を宣言。ムスタファーに潜伏している評議会メンバーを新たな弟子ダース・ベイダーに命じて1人残らず抹殺し、全ドロイド軍に停止信号を送ったことでクローン戦争は終結した。


その後のCIS

帝国建国と同時に評議会メンバーを全員失ったCISは降伏。首都ラクサロンは共和国軍改め帝国軍により占拠され、ラクサス代表の元老院議員アヴィ・シンも帝国軍に拘束された。

また、CISの上層部(特に評議会メンバー)のほとんどが非人間種族だったため、帝国内での非人間種族への偏見が加速することとなった。また、帝国はCISに与した巨大企業が今後反抗することのないように国営化して完全に吸収、巨大な資金源を得た。

一方、帝国の摘発を逃れた元CIS傘下の抵抗組織はそのまま帝国に対する抵抗運動を継続。中にはそのまま反乱組織に身を投じた者もいた。また、ドロイド軍の中には停止信号を受諾しなかった部隊もあり、これらの部隊も独自に帝国への抵抗運動を続けることとなった。また、CISが運用していた兵器群はのちの反乱同盟においても主力兵装として運用されるなど、後世に大きな影響を残した。

新三部作での敵役が、いつの間にやら旧三部作の味方陣営の礎になったという点で、感慨深いことと言えるだろう。


関連タグ

STARWARS

ドゥークー グリーヴァス ヌート・ガンレイ

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