ロックマン4
ろっくまんふぉー
概要
「ロックマン4 新たなる野望!!」とは、ロックマンシリーズの4作目である。
ファミコン時代の後半三部作の最初であり、ワイリーに代わる新たな脅威と立ち向かうストーリーが特徴である。
「1」以来のボスを倒した後に再びステージにチャレンジできる仕様が復活した。ただし、ボス撃破扱いなのでそのステージでの再戦はない。(携帯電話版を除く)
アクションアドベンチャーほどではないが、一部ステージに隠しルート・隠し部屋・別ルートの要素が今作から導入された。
この作品からロックマンの基本アクションとなる要素(スライディング・溜め撃ち)が確立された(ただし、『9』『10』を除く)。
新システム
ニューロックバスター
ロックバスターにチャージ機能を持たせて「ソーラーブリット(ロックバスターの弾丸)」三発分の威力があるチャージショットが撃てるようになった。チャージ中は無防備なので注意。
新たなる仲間・エディー
アイテムを1つランダムで出してくれる、新たなサポートキャラであるエディーが登場した。ステージの中で現れる。ちなみにエネルギー缶を出してくれる確率は低め。「3」における「?缶」をキャラクター化したようなもの。
ワイヤー・バルーンのサポートアイテム
今作限りであるが、一部ステージのどこかに隠されている。ワイヤーは真上にアンカーを発射して巻き上げるバイオニックコマンドーのものと非常によく似ている。
バルーンは「2」のアイテム1号とほぼ同じ浮遊式足場を三個まで画面内に出せる。
武器ウインドウの変更
「2」、「3」の武器ウインドウがページ切り替えだったものに対して、「4」からは一覧方式になった。
「3」から引き続き武器のイメージアイコンを採用し武器名が二文字のアルファベットからボス由来の「RING」「DIVE」の表記となった。ロックバスターはこれまでの「P」から「R.BUSTER」表記になっている。今作に限り武器一覧の呼び出しSEがFCロックマンの中では異なる。
ちなみに今作までハシゴに登っている状態で武器ウインドウを開き閉じるとハシゴから手を離してしまうので注意。
残機の改定
今作から残機の上限が「9」に改められた。
E缶の所持数がパスワードで記録されない。
「6」までこの仕様となっている。理由は不明だが、8つのステージに再び入れる事による変更だと思われる。なお、持てる個数の上限は前作同様「9個まで」
ストーリー
ロックマンが巨大ロボット「ガンマ」を撃破してから一年後。
Dr.コサックの作り出したロボットたちが突如にして世界8大都市を占拠し、
世界に宣戦布告をする。
ライト博士と並び称される天才科学者、Dr.コサックが何故…?
新兵器「ニューロックバスター」を装備したロックマンは、
都市奪回の戦いへと赴くのだった。
登場キャラクター
ボスキャラクター
Dr.コサックの製作したものであるが、
ワイリーがさらに手を加えたため、
公式ではドクターワイリーナンバーズとして扱われる。
(ただし、有賀版の漫画では、コサックナンバーズになっている)
それぞれの特殊武器と、ロックマンが使用する際のカラーリングを併記。
DWN.025ブライトマン (フラッシュストッパー / 紫色)
DWN.026トードマン (レインフラッシュ / 黄緑色)
DWN.027ドリルマン (ドリルボム / 茶色)
DWN.028ファラオマン (ファラオショット / 橙色)
DWN.029リングマン (リングブーメラン / 緑褐色)
DWN.030ダストマン (ダストクラッシャー / 灰色)
DWN.031ダイブマン (ダイブミサイル / 藍色)
DWN.032スカルマン (スカルバリアー / 水色)
ザコキャラクター
リング・リング
スケルトンジョー
シールドアタッカー
バットントン
マミーラ
コミカライズ化
ロックマンシリーズでは初めての少年漫画雑誌におけるコミカライズ化が行われた。
講談社のコミックボンボンにおいて池原しげと氏が手掛けており、以後コミックボンボンにおけるロックマン漫画の最初の作品となった。
ロックマン4ゴールドカートリッジ
8体のボスキャラ採用者にはなんと内容は製品版と同一だが、カートリッジのガワが金色仕様の「ロックマン4ゴールドカートリッジ」が贈呈されている。
後にも先にも製品版の特別仕様は今作のみである。ブライトマンが採用された榎本よしたか氏によると、他にもタオルやキャラクターブックがセットになっていたらしい。
当然このゴールドカートリッジはプレミアが付いており、秋葉原のショップでは59万円の価格が付いていた他に、榎本氏所有のものは開運!なんでも鑑定団出演時に40万円の価値が付けられた。現在でも榎本氏にとっては少年時代に得た大事な宝物となっている。
なお、ネットオークションでは偽物が出回っているらしく注意が必要である。
余談
- この作品では漫画家の村田雄介、イラストレーターの榎本よしたかが少年時代にボスキャラ応募して見事採用された事が後年になって有名になった。ちなみに村田氏は次作「5」でも採用された事でも話題となった。
- 今作までコサックステージもしくはワイリーステージのボスでやられた際のリトライポイントはシャッター通路ではなく、ステージのリトライポイントからのやり直しになっている。
- 大型ボスがこれまでよりダイナミックに動き回るタイプが出てきた初めての作品(2のメカドラゴンやガッツタンクにもあったがそこまでダイナミックではない)。これは当時スーパーファミコンでできる事を工夫してファミコンでもやってみようと試みたものである。
- 今作ボスは後にロックマンエグゼのネットナビのモデルになっているが、リングマンだけは性別が変更されている。⇒リング(ロックマンエグゼ)
- ワイリーステージ限定であるが、大型ボスの「タコトラッシュ」に「ドリルボム」をタコトラッシュの弱点に一度でもぶつけると何故かタコトラッシュ本体に触れた場合のダメージ判定が消え、ロックマンが触れてもダメージを喰らわなくなる。ただし弱点部位はそのままなので、タコトラッシュに重なった状態で攻撃するとほぼノーダメージで倒せる。
- 武器獲得デモのBGMをよく聴くと実は「2」の武器獲得デモのアレンジだったりする。ドラムパターンがテンポの違いがあるが同じ。
- ネタバレになるが、逆に今作のワイリーマシンは第二段階を撃破した瞬間に「レインフラッシュ」に切り替えて発動させた場合、脱出するワイリーがレインフラッシュのダメージで消滅してしまい、そこから先に進めなくなってしまう。おそらく、ワイリーが画面外で脱出する事がクリア判定になっている為と推測される。