概要
『ロックマン』シリーズに登場するキャラクター。
CV:高乃麗(ドラマCD)、置鮎龍太郎(『ロックマン8』)、高木渉(OVA)、小西克幸(『ロックマン11』)
ライト博士が作った犬型ロボットで、主人公ロックマンを様々な形でサポートしてくれる。
背中の収納からアイテムを出してくれたり、ロックマンと変形合体したりと多機能だが、本人は改造されるのが嫌いらしい。
登場は『ロックマン3』からで、前作のアイテム1~3号の役割を引き継いだ形となる。
ただのサポートメカであったアイテム1~3号とは違い犬型ロボットとすることでキャラクター性を持たせている。それに加えロックマンの相棒としての側面も持つ。
体つきや短い尾からすると元となった犬種はドーベルマンではないかと思われる。(後述)
バリエーション
- ラッシュコイル
ラッシュの背中から強力なスプリングを出してロックマンが乗った反動で高い所に飛ばす。初期装備として持っている事が多い。
『ロックマン5』のみ腹部からスプリングを出してロックマンが乗った反動でラッシュごと跳ね上がり、さらにロックマンがジャンプする事で二段ジャンプ形式で高所に飛べる。実は『ロックマン7』ではラッシュが敵の攻撃を受けたりトゲの上に出すとダメージを受けて退散する。
『ロックマン2・ザ・パワーファイターズ』ではうっかり重なると勝手に発動してしまうため、暴発に注意。
- ラッシュジェット
乗ると空中を自在に移動できたが、4からは仕様変更され横に自動的に推進し、上下に軌道を変更するタイプになる。また『ロックマン8』のみ、長時間飛行が可能となった為か一部のステージでのみ使える。パネルを取ると、メットールのような3WAY弾をショットボタンを押している間、高速で発射する。ラッシュ初登場から『ロックマン6』ならびに『ロックマン&フォルテ』を除いて全て登場している。『ロックマン9』では5つ、『ロックマン10』以降では4つステージをクリアすると入手するようになった。『ロックマン11』ではラッシュコイルとエネルギーゲージを共用している。
『ロックマン2・ザ・パワーファイターズ』では、ロックマンがフルチャージショットを放つと敵を誘導して体当りして浮かせるため、そこにロックアッパーなどで追撃が可能。
- ラッシュマリン
水中移動用の潜水艇タイプ。水中でしか使えない汎用性の少なさからか5以降は廃止された。
- ラッシュスペース
『ロックマンワールド』シリーズで『2』から見られるようになった宇宙航行できるタイプ。ほとんどイベントデモ専用であったが、『ロックマンワールド5』ではシューティングステージでプレイヤー操作ができる。単独で大気圏突破が可能。緊急回避機能もあり、とっさに避ける事も可能。攻撃はラッシュの口から通常弾とチャージショットが撃てる。どこぞやの波動砲とか言ってはいけない。
- ジェットアダプター
『ロックマン6』でこの形態でロックマンと合体するとジェットロックマンになる。ブースタージャンプ型でエネルギーが切れると地上に降下して自動でチャージされる。
- パワーアダプター
『ロックマン6』でこの形態でロックマンと合体するとパワーロックマンになる。チャージすると特殊ブロックを破壊できる。
- ラッシュサーチ
地上で使うとランダムでアイテムを発掘するが、たまにロクでもないゴミ等を掘り出す事がある。隠しアイテム・通路を探知すると吠えて知らせて隠しアイテムの場合はその後に掘り出す。ラッシュが敵からダメージを受けると中止する。
- スーパーロックマン
『ロックマン7』でのラッシュ合体。ジェットとパワーの両方を兼ね備えたような形態。
- ラッシュバイク
『ロックマン8』の横移動用のバイクであるが、あまり活用する場面がない。
- ラッシュチャージャー
空から回復アイテムをばらまく。『ロックマン8』ではE缶がない為その代用とも言える。
- ラッシュボンバー
上空から爆弾をばらまく。『ロックマン8』では超強力な全体攻撃があるため出番は少ないかも。
- ラッシュクエスチョン
ランダムでアイテムを一個出す。運要素が強い為活用しにくい。低確率でライフ・武器エネルギーを全回復する弥七を出す事がある。
- 正式名称不明のドリルタンク型(ラッシュ変形案・未使用)
『ロックマン3』でのバリエーションの原案にあるラッシュの変形形態。ラッシュジェットに似ているが、口からドリルが飛び出ており、胴体にスノーモービルのようなキャタピラがある事からドリルタンクのようなものとした案だったと思われる。ラフイラストは『ロックマンクラシックスコレクション』のミュージアムモードに収録。ただし、『MARVEL VS. CAPCOM』ではこれによく似た「ラッシュドリル」が存在する。
前身・関連サポートアイテム
- マグネットビーム
『ロックマン1』の空中にビームの足場を出せるアイテム。あるステージに置いてあり、これを入手し忘れると後々進行不可能な箇所に必ずぶち当たるので注意。
- アイテム1号
『ロックマン2』のサポートアイテム。ゆっくり浮上するプロペラ付き足場。最大三つまで出せる。
- アイテム2号
同じく『2』のサポートアイテム。ラッシュジェットと異なり、高速飛行できるが進路を変える事はできない。
- アイテム3号
壁をよじ登る足場。ずっと乗っていると今度は下降していく。
- アイテム4号(だった?)
『ロックマン2』のサポートリストにはないが、技術がワイリーに盗まれたらしく、スナイパーアーマーとして利用された様子。ちなみに、ロックマンがスナイパーアーマーに乗っているイメージイラストが存在し、スナイパーアーマーに『4』とある為これが本来はアイテム4号だった可能性は極めて高い。
- ワイヤー
『ロックマン4』で隠し部屋で入手可能。天井にアンカーを打ち込んで巻き上げる事で高い場所に行ける。
- バルーン
同じく『4』のサポートアイテム。アイテム1号とほぼ同じ機能だが、こちらは乗る一瞬だけ若干下がる。同時に三つ出せる。
- キャリー
『ロックマンワールド』で登場するアイテム1号に似た一個しか出せない空中静止型足場。プロペラなのかよく分からないものが回転している。
- スーパーアロー
吸着型の矢。壁に打つと足場にできる(最大三つ出せる)。撃つとしばらく留まってから飛ぶ為、アイテム2号のように乗って高速飛行できる。どう見ても推進装置が無いのにどういう原理で推進するのかは謎。スターマン撃破後にスタークラッシュと同時に手に入るのだが、そもそも誰が作ったサポートアイテムなのかすら不明。
- 水上バイク
ウェーブマンステージ限定の乗り物。おそらくはウェーブマンステージである浄水施設の備品であるが、後年のライドチェイサーに近い。
- ブルースコイル
ほぼラッシュコイルと同じ機能の台座式サポートアイテム。…どこでこんなものをブルースは手に入れたのか?
- ブルースジェット
ほぼラッシュジェットと同じ機能の飛行アイテム。外観はアイテム2号とそっくり。…まさかアイテム2号をこっそり改造した?
- ゴスペルブースト
フォルテの数少ないサポートアイテム。本来はスーパーロックマンと同じなのだが、いつの間にか飛行に特化している。
ロックマンエグゼ版
姿は原典に比べて、耳の垂れた子犬に近くなった。というか原型がない。同じサポートプログラムのビートやタンゴも同じサイズだが、原典がラッシュ同様のサポートロボットであるゴスペルだけ異常にデカいラスボスな事には突っ込んではいけない。
詳細はラッシュ(ロックマンエグゼ)を参照。
ロックマンX
当時の「メガアーマー」が20年の時を超えて「GIGA ARMOR」
ロックマンXには登場しなかったラッシュがラッシュヤークトにとなり形状もドーベル型に。
またライドチェイサー『ADU-R381B キャバレリー』に変形する。
ちなみにビートも含まれている。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』から参戦したロックマン上必殺ワザ(復帰ワザ)の「ラッシュコイル」として登場。
ラッシュの背中のバネを使用してロックマンがジャンプするというもので、ソニックの上必殺ワザ「スプリングジャンプ」と近い。フィールド上で使用した場合、一定時間残り、他のファイターも使用可能な点も一緒である。
なお、ラッシュ自身は一切動けないため、ステージ外で使用した場合、ラッシュは問答無用で奈落の底に突き落とされることになる。まるでどこぞの配管工の相棒のようである……。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではACEランクのスピリットとして登場。能力は上必殺技強化。後輩のサポート系キャラが共にHOPEなのに比べると格上なのは元祖の貫録か。え?誰か忘れてる?さあ……。
『ちびロボ!』シリーズに登場するロボットの「ちびちび」と、『MOTHER』シリーズに登場する犬の「ボニー」、さらにサポーター属性の台座1つで呼び出せる。
モンスターハンター4G
オトモアイルー用のコラボ装備に、ラッシュを象った武器「ラッシュハンマー」が登場している。
モンスターハンターライズ(サンブレイク)
カプコン自社コラボ第3弾のイベントクエスト報酬として登場。
オトモガルク用のコラボ衣装に、ラッシュを象った重ね着防具「なりきりラッシュ」が登場している。装備するタイプの衣装ではなく、すっぽりロックマン初期シリーズのラッシュの姿に置き換わる。
関連タグ
後のシリーズに登場する仲間たち
フレンダー:新造人間キャシャーンの相棒であるロボット犬。乗り物に変形するなど共通点が多い。ちなみに『ロックマン2』は同名の大型犬型の敵が出てくる。