ウェーブマンとは、ロックマン5に登場するボスキャラである。
概要
DWN.034
飲み水をおさえることが世界征服の第一歩と考えた、Dr.ワイリーが水質管理局を占拠する為に開発した水陸両用の戦闘ロボット。
クールな名前と裏腹に荒々しく短気で人嫌いな性格で、怒ると所かまわず右手のモリを突き刺して、怒りを静めている。しかしながら涙脆いという意外な一面を持つ。
趣味は海底散歩で、水道局占拠の為に開発された存在という事もあって、ヘドロを嫌っている。
前半は近づくと吸い込まれるダクト地帯・配管の割れから噴き出すダメージガス地帯・泡を乗り継いで上昇していく竪穴地帯・後半は強制スクロールの水上バイク地帯とこれまでになかった新機軸のギミックが盛り沢山。
特殊武器「ウォーターウェーブ」は、足元から水柱を発生させる武器だが、実際に使う時は同時にモリを飛ばし、更にジャンピングで突進するという三重の攻撃である為、タイミングを掴まないと、いずれかの攻撃に当たってダメージを受ける事になる。
足がフィン状になっている点からも、本来は陸上よりも水中での方が俊敏になると思われるのだが、肝心の特殊武器であるウォーターウェーブが陸上でないと使用できない為、実際のロックマンとの対決時は、陸上での戦闘となる。
武装が射撃専用ばかりな為か、接近戦に弱い。衝撃波で防水性能が壊れるということもあり、チャージキックが弱点である。
この「接近戦に弱い」という設定が攻撃アルゴリズムにモロに反映されており、遠距離だと前述の鋭いジャンプで飛び込んでくるが、接近戦に持ち込むとジャンプの軌道が緩くなるため、タネが分かれば撃破は難しくない。
そしてこの「接近戦でパターンが単調化する」というアルゴリズムは、実はこの「5」では彼も含めた8ボスの約半数に適用されている…。
過去に海外で発売されたMega Man III (DOS)に同名のボスキャラが登場しており、グラフィックはエアーマンが元となっている。
ロックマンワールド5には登場しないが、ウェーブマンステージにあった「配管の割れから噴き出すダメージを受けるガス」が登場している。
ロックマン9のスプラッシュウーマンステージで泡地帯が復活している。
このためファンアートでは共演することも。
入手できる特殊武器
ウォーターウェーブ
高圧力で圧縮した水を一方向に噴出させる事で、鋼鉄も貫く3本の水柱を噴き上げる。
壁は登れないものの、地形に沿って進み、敵の弾をかき消す効果を持つ。
ただし、この特殊武器は地上でしか使用できないどころかグラビティーマンステージの重力反転時、スターマンステージの一部の足場でも打てない。
武器の性能とゲーム(マップ)デザインが噛み合っていないため、道中で活躍させられる場面はほぼない。
弱点武器として当たり前の話であるが、この2体のボスにはかなり有効。
スターマンのスタークラッシュ、ダークマンⅠの弾をかき消すことが出来るため、ロックバスターで戦うより遥かに楽かつスピーディに攻略できる。
漫画版のウェーブマン
池原版では最初のボスとして登場する。ブルース軍団の一番手として水質管理局を制圧しロックマンを迎え撃った。凄まじい水流でロックバスターをも弾くウォーターウェーブを隠れ蓑に、高い貫通力を誇る槍を駆使して攻撃を仕掛ける。しかしウォーターウェーブの消えた瞬間を見計って放たれたスーパーロックバスターに狙撃され狼狽えていたところに連射攻撃を浴びて破壊された。
有賀版では時給戦隊アルバイターの一員だが登場シーンが少なく、地味な印象。遊園地でのアルバイトでは水を操る能力を利用してトイレ掃除を担当していた。
ダストマンやジャンクマンと言い、ゴミを操る能力と掃除は相性が良いのかもしれない。