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いい仕事してますねぇ

中島誠之助による本番組を代表する褒め言葉


概要編集

1994年4月19日より放送を開始。2024年で放送30周年を迎える長寿番組である。

元々は、この番組の元司会者である島田紳助が過去に司会をしていた深夜番組「EXテレビ」(読売テレビ制作日本テレビ系)の一企画として放送した「家宝鑑定ショー」がルーツである。

当初はEXテレビを放送していた読売テレビのキー局である日本テレビに家宝鑑定ショーを一つの番組にしたらどうかと打診したが断られ、「EXテレビ」最終回時点で司会を務めていた島田紳助か上岡龍太郎のどちらかをそのまま司会者として起用することを条件に企画を売りに出した。その企画をテレビ東京が買ったことで生まれた番組である。


基本の流れは依頼人と依頼人のお宝に関するエピソードを紹介、お宝に関する解説のナレーション、依頼人の鑑定価格提示、鑑定士による鑑定結果である。

最初は必ず「ゲスト枠」で固定されているが、たまに「一般枠」でも「著名人にまつわる依頼人」がしれっと紛れ込む事もあるので油断出来ない(2024年4月23日放送分におけるフィリップ・トルシエの元通訳であったフローラン・ダバディなど)。

鑑定結果以外にも例えば芸術品の場合その芸術家のエピソードにも触れるため単なる結果に一喜一憂するバラエティでは終わらない。

通常放送の場合著名人→一般視聴者→公開収録企画(主に「出張」コーナーだかたまに別企画も)→一般視聴者の順で鑑定が進んでいく。

「出張!なんでも鑑定団」はスタジオを飛び出しお宝を探しに来るので、運が良ければあなたの街にも来る…かもしれない。


なお、テレビ東京系火曜21時台はかつて放送されていた「浅草橋ヤング洋品店(ASAYAN)」の流れ(同番組ではテレ東のみダイクマスポンサーになっていた絡みから、準ローカルセールス扱いとして系列各局が「ダイクマ」を除いた提供クレジットをローカル送出していた。同番組が日曜夜に枠移動後、ダイクマが本番組のスポンサーに復帰したためそれ以降はネットワークセールスに戻してテレ東からの提供クレジット送出になった)からローカルセールス枠として扱われている(なお、2019年10月にTBS系にて「ワールド極限ミステリー」が開始されるまでは「21時台の全編ローカルセールス枠番組」は本番組のみだった)が、視聴率が安定して高い上にローカルのスポンサーも付きやすいため、TXN系列加盟局で全局同時ネットとなっている。しかも日曜の昼に再放送も行っている。BSテレ東でも放送されている。


系列外局への番販ネットも行っており、放送都道府県数は45都道府県に上る。山形テレビフジテレビ系列からテレビ朝日系列へのネットチェンジによる苦境を本番組の番販ネットで助けられたと言える。地上波で放送されていないのは京都府兵庫県のみである。過去の歴史上仕方ないか。


ちなみに、歴代最高鑑定額は2005年9月27日の「柿右衛門様式の壺」で、なんと5億円である。


出演者編集

現在の出演者編集

今田耕司

2代目メインMC(2016年9月までは単独での司会扱いだった)。なお、2011年8月末に正式就任する前とは別に2004年にピンチヒッターとして司会を担当した事があった。

先代の紳助とは異なりお宝絡みの話題には疎いが、持ち前のトーク力で番組を回している。

スタジオに依頼人を呼ぶ際の前口上は「依頼人の、登場です」で、紳助の様なまくし立て感は無い。

2016年3月までは石坂とのコンビで「(本来とは別の意味で)Wコウジ」扱いされていた。

片渕アナとの「目利き」対決(出題者が贋作を作る化かし合い)では完敗(片渕アナ作の贋作に騙され、自身作の贋作を見抜かれた)している。


福澤朗(フリーアナウンサー)

2代目アシスタント→2代目サブMC(2016年10月からは役回りは変わらぬまま今田と同等の立ち位置に昇格)。

基本的には「オープン・ザ・プライス」でボタンを押す担当だが、時折今田と依頼人のトークに混ざる(なんなら今田以上に饒舌になる事もある)事もしばしば。

スタジオに依頼人を呼ぶ際には必ず「ようこそ『鑑定団』へ!」と依頼人に向けて挨拶している。


菅井友香(元・櫻坂46

4代目アシスタント…と言っても、こちらは「◯◯(依頼人が住んでいる都道府県。1人目の依頼人はゲスト枠で大抵は著名人であるため、地方在住でない限り大抵『東京都』となる)からお越しの…」くらいしか言わないため、石坂→福澤→片渕アナとは実質的に役割分担されている感じだった(片渕アナ就任前の2016年4月から9月までは「呼び込み」が不在だったため、スタジオ登場時のBGMしか流れなかった)。

正式なアシスタント就任は2024年4月23日放送分からだが、それに先駆け同年4月2日放送分の3時間半スペシャルにて初お披露目になった。


銀河万丈

メインナレーター。冒頭の画像ネタで言えばギレン・ザビの人でもある。

原則として依頼人紹介(冨永が担当するスタジオ鑑定の前振りの方。出張コーナーは依頼人も含めて銀河が行う)を除く番組全般(番宣CMも含む)を担当する。


冨永みーな

サブナレーター。原則として依頼人紹介のVTRを担当する。

但し、によっては彼女が鑑定VTRを担当する時もある。


原口あきまさ岡田圭右ますだおかだ

「出張!なんでも鑑定団」の司会進行担当。隔週交代で担当する。

過去にはパックンマックン松尾伴内なども司会進行を担当したことも。


吉川七瀬

「出張!なんでも鑑定団」のコンパニオン

菅井が正式就任した2024年4月23日放送分より(唐突に)出演している。


過去の出演者編集

島田紳助

初代司会者(メインMC)。

他番組でよく見られた自由奔放ぶりは本番組では比較的抑えられており、服装スーツ姿ではなくラフな格好で収録に臨んていた。

スタジオに依頼人を呼ぶ際の前口上は「はい依頼人の登場ですどうぞー!」とやや早口でまくし立てながら言っていた。

トーク力に加えて、(普段の顔に似合わず)資産管理などに詳しいのか「購入金額の現在価値への換算」や評価額・鑑定額について自身の見解(例として「掛け軸で100万円を超えると著名な画家の作品が買える」など。実際、紳助司会の他局の番組のチャリティー企画にて本番組での事例を踏まえた発言をしていた事すらあった)を話したりして依頼人を煽る役割を担っていた。


石坂浩二

初代司会者(サブMC)…というよりは実質的なアシスタント(先述した様に女性出演者が「呼び込み」の役回りをこなしているため)で基本的には「オープン・ザ・プライス」でボタンを押す担当となっていた。

自身もコレクターでプラモ作りや絵画を描く趣味(特に絵画の描く趣味を活かして、出張コーナーでは「自筆の裸婦のカレンダー」が鑑定額を上回った際のノベルティグッズとなっていた時期もあった)を持ち、知識と教養からコメントをする事で「紳助・石坂の名コンビ」と称される所以となった(というか、当の紳助も引退後に井上公造からの取材に対し「博識で知られる石坂さんにどうしても出演してほしかった」「番組的にも予算が無いから『自分のギャラの半分やるから司会を引き受けてくれないか』と頼みに行ったら彼は快諾してくれた」「あの人の普通のギャラの半分以下でもオファーを引き受けたんだから、石坂さんが番組に対して特別な思いがあるのは当然でしょう」と語り、追伸のメールでも「石坂さんなしでは、あの番組が成功しなかったのは絶対的な事実」「石坂さんのおかげで品位と格が番組についた。僕だけでは、単なるバラエティーで失敗しただろう」と述べていた)。

一度だけ「依頼人の武藤兵吉」として登場した事がある。


片渕茜テレビ東京アナウンサー)

3代目アシスタント。

2024年3月19日放送分では出身地である佐賀県サガテレビが土曜正午に本放送&日曜昼に再放送)から家族総出で番組観覧をしていた(今田にも後述する婚活ネタでダシにされた)ほか、2人目の依頼人(伊達政宗の書状2通)から「(婚活中の自分の)タイプです」と言われたりもした。

何気に「番組内で『現役の』局アナがアシスタントになる」事例は片渕アナが初だったりする(初代アシスタントの山内木の実は局アナ経験が無い文字通りの「フリーアナウンサー」で、福澤は日本テレビ出身でフリーに転向したため)

2024年4月16日放送分にて「モーニングサテライト」のキャスター(月〜水担当。ただし系列外ネット局に配慮してか、番組内では「朝の報道」とぼかしていた)になる事に伴い卒業。この日は実質的に「片渕茜スペシャル」として放送(途中「出張!なんでも鑑定団」も挟んではいたが、こちらも開催地が香川県丸亀市という事もあり、地元出身のフリーアナウンサーである中野美奈子が楽九代・了入の黒楽茶碗を依頼品として登場、依頼人でありながらそのままゲストも兼ねるという異例の流れとなった)され、番組史上初となる「東京都から参りました、片渕茜です」と自らを依頼人として紹介するという流れを披露し(ただし冒頭で通常通り登場したため、一旦はけた上で再登場)、前半では古伊万里の色絵瓶で100万円の鑑定額を付けた(本人評価額は70万円)ものの、後半の富岡鉄斎掛軸で鑑定額2万円という最後の最後で大爆死するというオチ(本人評価額は200万円だったが、鑑定士曰く「騙そうと思って巧妙に考えた贋作」)が付いてしまった。

しかし今田との「目利き」対決では完勝(菅井も交えて参加した際は今田を騙し通す事に成功し、さらに今田作の贋作も見抜き彼に地団駄を踏ませた)している。


番組内での使用楽曲編集

  • オープニングはビートルズの「ヘルプ!」が一貫して使用されている。
    • 番組初期から2018年9月までは前半の提供クレジットの部分まで使用されていたが、2018年10月に前半の提供クレジット1回目のCM前に移動したため編集が変わっている。
  • 鑑定中のBGMはピンクパンサー…っぽい曲調だが、実は「のらくろクン」の劇伴「サスペンス・タッチ」が原曲(ちなみに同じ局かつ同じ作曲者の「おそ松くん」にも流用されていた。が、何しろ作曲したのがあの「古畑任三郎」の人と同じである)である。
    • また、このBGMは500円ガシャポンで「開運!なんでも鑑定団 サウンド鑑定ねこ」のラインナップの一つとして商品化されている(既存曲であるため、商品化の際に別途申請したのかカプセル内の紙にJASRACのロゴも記載されている)。ちなみに残りのラインナップは「オープン・ザ・プライスの金額(額面違いが3つ)」である。
  • 提供クレジットはADAM atの「Hang New's High」が2021年10月から使用されている(オープニングの構成が変わったため、これまでの後枠1回のみ流れる形から2回流れる形へと変更)。ちなみにそれ以前はキングメイカーの「Stay Free」が使用されていた。
  • 出張!なんでも鑑定団の一部BGMでかつてはウルトラマンパワードの楽曲が多用されていたが、2010年頃以降から「とらドラ!」の劇伴「キ・メ・ゼ・リ・フ」や「侍戦隊シンケンジャー」の「一貫献上!シンケンゴールド」が多用される様になった。

マスコットキャラクター編集

当番組のマスコットキャラクターは招き猫である。


事件編集

島田紳助降板編集

これに関しては2度ある。

まず傷害事件(2004年10月頃)に紳助が謹慎した際に、ピンチヒッターとして今田が司会を担当(この時の今田代打回はBSでの放送はなされず、2012年2月にBSでの遅れネット再開に先駆けようやく放送された)。

そして黒い交際発覚事件(2011年8月頃)で司会者が島田紳助から今田耕司に正式に変更となる。(なお、紳助が引退した際に番組の動向が懸念されていたが、本番組は「お宝鑑定がメインの番組で、紳助さんありきの番組では無い」として早々と放送継続を発表していた。)

しばらくは総集編などで過去の放送が封印されていた。数年後封印が解除されて紳助出演シーンも放送された。



石坂カット事件編集

2010年代に入ってからは石坂浩二の出演シーンがことごとくカットされるという現象が起き、石坂浩二の健康問題ややる気の減衰といった憶測を呼ぶこととなったが、実はプロデューサーとの確執が原因であったため意図的に石坂のシーンがカットされていた(ただ、紳助曰く「双方が酒の席での揉め事はあったが、それが尾を引いてたとは思えない」とも語っていた)。

2016年3月に長らく司会を務めた石坂浩二吉田真由子が卒業し、石坂は木曜夜9時に新設された「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」(BSジャパン、現日曜夜9時)の司会に就任、福澤朗が同年4月に、片渕アナが同年10月に加入した。


曜変天目事件編集

2016年には出品された曜変天目茶碗に2500万円の値がついたが、翌年1月に曜変天目研究家の九代目長江惣吉が偽物だと指摘する事件が発生。新聞などでも取り上げられる騒ぎとなった。少なくとも出品された品は本物の曜変天目とは全く見た目が異なることは間違いない。曜変天目を辞書で引くと「黒釉 地に小斑文 が散在し、そのまわりが青銀色の光沢を放つ(デジタル大辞泉)」と書かれているが、出品された品には斑文のまわりに青銀色の光沢がない。また出品された品には「供御」と書かれていたが、本物には書かれていない。

番組の制作会社は鑑定は番組独自の見解であるとの立ち場を取っている。奈良大学の魚島純一教授の検査では近年の偽物に含まれる物質(発色元素)が含まれていないことが分かった。本物は構造色によるもの。しかし長江氏はこの検査に対してX線の入射角に問題があって検出されなかったと考えている。そもそも斑文の周りが青銀色になっていないのだからこの検査自体に意味があるのか疑問だが。ちなみに多くの専門家は本物ではないと判断している。

その約1年後には陶芸家の中国人が「私が作者です」と名乗り出るものが現れた。実際にその人の作品と非常に似ている。ただし、この人の作品は偽物として作ったものではなくお土産品として作ったものである。これらを総合すると、偽物ではなくお土産品でほぼ100%本物ではないと断定できる。

一方で高い鑑定結果を受けた依頼人に対する嫌がらせのようなこともあったと報じられている。

また、真贋をとは関係ないが「本物なら安すぎるのでは?」といった疑問の声もある。数えるほどしかないのだから本物なら億を超えるはずである。なぜこんなに低い鑑定結果だったのかは不明。

番組や中島誠之助は鑑定結果を否定することなく、BPOは「BPOには判断する能力がない」として審議しなかった。事前に大々的にニュースリリースを行っていたことや、番組側が事後対応を全くしなかったことがかえって事態を悪化させてしまった。


裏番組との競争編集

番組開始当初は裏番組にフジテレビの「なるほど!ザ・ワールド」、日本テレビの「火曜サスペンス劇場」、その後はテレビ朝日の「人気者で行こう!(製作は朝日放送)」、TBSの「ガチンコ!」など強力な人気番組に苦しめられたことで視聴率はあまり高くなかったが、阪神淡路大震災発生時も通常番組を編成していたいわゆるテレ東伝説や本物っぽく見える鑑定品が実は偽物だった、逆にそれほど価値があるように見えない品が実は高価なプレミアがついていたりなどのどんでん返しが人気を呼んだことで視聴率が伸び、「なるほど」を1996年、「人気者」を2001年に終了に追い込み、その後「ガチンコ!」はやらせスキャンダルの影響で2003年、「火サス」も2005年に終了した。

しかし、石坂カット事件や曜変天目事件が視聴率にも影響をおよぼし、他のテレビ東京ゴールデンの番組と同じくらいの視聴率まで下がってしまった。


なおTBSも似たような番組を制作したがこちらは1年で打ち切られた


データ放送編集

2016年からデータ放送で鑑定額予想クイズが開始された。対象となるのはゲストを除くスタジオ鑑定で、金額がピタリ当たるとの招き猫、桁数のみが当たるとの招き猫をゲットできる。銀の招き猫は10個たまると金の招き猫1個となる。金の招き猫を10個ためて応募すると賞品がもらえる。2017年4月からは銀の招き猫の獲得条件が誤差10%以内に変更になった。


関連タグ編集

テレビ東京

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