CV:緑川光
概要
ウォルフガングが作り上げた可変ロボ飛龍と轟龍を駆り、舞人と幾度なく戦った。
元正規軍のエースパイロットであり、射撃とロボ操縦の技量は舞人よりも上でハッキングなども得意としている。
無愛想で好戦的な上にプライドの高い性格をしているが、正々堂々と真っ向からの戦いを好み、舞人との戦いを邪魔する者は容赦しない。だが、高所から落ちそうになった吉永サリーを助けたり、野良猫に牛乳を与えたりと優しい一面もある。
舞人に対して執拗なまでに攻撃を仕掛けている理由は、過去の経緯が原因で、彼の「正義の味方」としての振る舞いに対する反感や嫌悪感を抱いているからで、舞人とマイトガインを倒す事で「正義だろうが悪だろうが、力こそ全て」という自らの信念の正当性と、自らが最強である事を示そうとしている。
しかし、クールさやプライドの高さからカッコ良く見える雰囲気に反して、行動原理そのものに関してはひたすら我侭で自分勝手なところがある。例として舞人と戦う為にサリーを人質にしたり(彼女を手で掴んだだけで、マイトガインが登場した直後に解放している)、勇者特急隊として現場に駆けつけねばならない舞人の事情などお構い無しに勝負を仕掛ける(場合によっては舞人に協力する事がある)等、結果的にジョーの妨害が原因で、防げるはずだった被害を防げないどころか、直接手を下しはしないものの、無関係な人間を危険にさらす事も少なくなかった。
マイトガインを現場へ急行させるべくトライボンバーが立ちふさがった際は、邪魔された事への腹癒せも同然でトライボンバーに重傷を負わせている。しかし、機能停止寸前になっても、戦い続けようとするトライボンバーに対して「その心意気に免じてこの位にしておく」「マイトガインは良い仲間を持った」と評した。
また、仕事上で組んでいる自身の仲間でも、卑怯あるいは下劣な言動をとる者等、自分にとって気に食わない者であるなら、冷淡な態度をとる所か殺す事さえも厭わず、一緒にいた仲間が人質を取り保身に走った際は、自分の意に反したというだけでその仲間を本当に殺害してしまった事さえもある。
余りある身勝手さが災いし、飛龍を持ち逃げされ、復讐を邪魔されたヴォルフガングからは暗殺者を差し向けられており、更に後半でも雇い主であるエグゼブの忠告にも聞く耳を持たず怒りを買ってしまった結果、轟龍に爆弾を仕掛けられ、グレートマイトガインもろとも爆殺されそうになっている。
父親と母親の3人家族であったが、母親はすでに他界しており、幼少時は父親と二人で暮らしていた。父・宍戸英二はロボット工学において画期的なオペレーションシステムを開発する程の優秀な科学者であり、彼と何度か共同で研究した事があるウォルフガングは「優秀な科学者だけでなく、人間としても素晴らしい男だった」と高く評価しており、息子のジョーも父を尊敬し、慕っていた。しかし、ジョーが7歳の時に父親が何者(実はエグゼブ)かに脅されて研究を利用された挙げ句、殺されてしまい、その仇を取るべくジョーは軍を脱走したという過去を持つ。
劇中終盤になるまで終止親の仇でも何でもない舞人に攻撃を仕掛ける等、本来の目的からズレた…もしくは忘れてしまっている様な本末転倒振りを見せている(実際、周囲の迷惑を顧みずひたすら自己中心的な行動ばかりとっているジョーのマイナスイメージを払拭する為に、スタッフが急遽追加した設定かもしれない)。
お金持ちの舞人とは対照的に貧乏であり、飛龍(轟龍)を居住スペースとして使っていたり、川で自分の服を洗濯する面があった。(後者はドラマCDで明かされた)
最終決戦では舞人と共闘し、父の仇であるエグゼブのインペリアルと相討ちになり生死不明となるも無事生還し、ハネムーンに旅立つ舞人とサリーを見送っている。
劇中では舞人を一貫してフルネームで呼んでいたが、
ブレイブサーガのサブシナリオ、"サリーのアルバイト物語"で
旋風寺によろしくな。と発言しており、
どうやら仲良くなってからは、苗字で呼ぶようになっていた。
余談
石田敦子の描いた設定画には、アニメ本編にはなかった、恥ずかしがって赤面するジョーや、笑顔で猫とじゃれあうジョーのイラストがある。
父親の苗字が「宍戸」である事から本名は宍戸ジョーであると思われる。ジョーの現在の苗字・「雷張」に関してはアニメムック『アニメミニアルバム 勇者特急マイトガイン2』には「母親の姓ではないのか」と書かれている。
関連タグ
ヴィラル:仲間の由来がライバルであるキャラクター。
ヤンチャー:前作に登場した、ライバルポジション繋がり。「敵によって親を亡くした過去を持つ」「主人公とは対立していたが、最終的に共闘」という共通点がある。こちらは意思を持つロボットがいる。
くろボン:ダークヒーロー繋がり。「一匹狼」「当初は主人公と対立していたが、最終的に共闘」「科学者であった肉親を亡くしている」「相棒的存在のものに『飛龍(ヒリュー)と名付ける』」という共通点がある。ただし、こちらは双子の弟がいる。
虹野明:列車モチーフの巨大ロボが登場する作品のキャラ繋がり。「元々は敵だったが、主人公と共闘」「ドリル関連のメカを使用する」「巨大ロボを居住スペースにしている」「動物好き」という共通点がある。