総務司所属を称する謎の人物。しかし、総務司の名簿上では「存在しない人」となっている。
プロフィール
名前 | 夜蘭(イェラン)(英:Yelan/中:夜兰) |
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レアリティ | ☆5(限定) |
国/所属 | 璃月/岩上茶室 |
使用武器 | 弓 |
神の目(元素属性) | 水 |
誕生日 | 4月20日 |
命ノ星座 | 幽客座 |
オリジナル料理 | 美露エビ(エビのあっさり炒め) |
CV | 遠藤綾 |
「千の顔を持つ」という言葉を聞いたことはあるかい?夜蘭さんは、まさにそういった感じがする。あの人がうちを訪れた時、父上と兄上は礼をもって接し、向こうもまた礼をもって応えてくれた。まるで親切で落ち着きのあるお姉さんのようだったよ。けど、他のところで彼女を見かけた時、全然印象が違ったんだ。
~夜蘭について…行秋
人物
璃月に時折姿を表す、全てが胡乱で神出鬼没な謎の女性。
先祖の代より璃月七星と関わりを持っており、今の"一応の"身分も璃月総務司の役員である。だが夜蘭という名前は総務司の名簿上に存在せず、大半の職員は彼女の存在すら知らない為、何かしらの意図があって自身の存在を隠している模様。
一年のうち七割は職場に姿を見せないが、凝光も何らかの意図があってその自由を特権として与えているのだろう、と甘雨は推測している。
しかし、その聡明さと実力は誰から見ても本物であり、刻晴には総務司にとって有益な情報をもたらし、煙緋と関わった時は厄介な粉飾決算の案件を解決してみせた。
千岩軍が層岩巨淵に残した痕跡を単独で調査した手腕については、あの魈ですら一目置くほどである。
故にこそ厄介事が起これば誰もが彼女の手を借りたいと願い、そして彼女を味方に引き入れられると思いこんでいる。
そのような者たちの前に彼女は異なる身分と態度で姿を見せるが、事件への介入を決めた彼女が当事者に真実と本心を明かすことは決して無い。
彼女が何者か、という問いに対しては常に憶測が飛び交うが、答えを渇望する者たちの耳に真実が届くことは無い。彼女が偽りの身分を脱ぎ捨て真摯に向き合う事をするのは、彼女自身が会うことを望んだ相手だけである。
能力と戦術
2022/5/31~6/21の期間限定祈願「天を諜知せし白袖」にて追加(原神ではピックアップ限定キャラが恒常祈願に加わることは原則無いため、期間が終わると復刻が来ない限りは入手不可)。
機動力を生かして戦う水元素サブアタッカー。多数の敵の合間を駆け抜け、絶えず間合いを変化させて翻弄する変則的なスタイルの持ち主。
ほぼ全ての攻撃要素が最大HPの影響を受けるという独特な能力構成をしており、装備の選定には注意が必要。
- 通常攻撃・匿影隠曜の弓
最大4段。戦闘状態の解除後5秒が経過すると「打破」状態が付与される。この状態で狙い撃ち(重撃)を発動させるとチャージ時間が80%短縮され、フルチャージで発射した矢は「打破の矢」に変化し、夜蘭の最大HPを基準にした水元素範囲ダメージを与える。
- 元素スキル「絡み合う命の糸」
「痛がっちゃ嫌よ」
発動と同時にフィールドを疾走(単押しで直線、長押しで3秒間自由に操作)し、経路上の敵を「命の糸」で絡め取りマークする。疾走状態の終了と同時にマークした敵に水元素ダメージを与える(威力は夜蘭の最大HPを基準にする)。効果終了時に確率で「打破」状態が付与され、この確率はマークした敵1体につき34%上昇する。
命ノ星座第一重(いわゆる1凸)する事で使用回数が一回増加し、連続で二回まで発動が可能になる。
なお、長押し発動中の移動速度は実装時点では全キャラ最速で、さらに移動中でもスタミナが回復する。そのためスタミナ上限を引き伸ばしていると、スキル発動(1回目)→5秒ほどダッシュ→スキル発動(2回目)と動く事で半永久的に高速移動ができるようになってしまう。
風元素の共鳴を同時に用いた場合のマップ走破能力は計り知れない。
- 元素爆発「深謀玲瓏賽」
「糸よ、交錯せよ」
敵に水元素範囲ダメージを与えつつ、キャラに追従する「玲瓏一擲」を生成する。
玲瓏一擲は通常攻撃時に1秒に1回、および夜蘭の元素スキルのダメージ発生時に1回、夜蘭の最大HPを基準にした追撃を行う。
キャラ突破段階4(Lv60~70)で天賦「気随気儘」が開封されると、発動中は時間が経過するほど場に出ている自身のキャラのダメージがアップしていくようになる。
夜蘭のメイン火力。行秋の元素爆発から防御的な要素を全て取っ払い、その分を攻撃要素に全振りしたような性能であり、ことダメージ量においては聖遺物の育成が十全ならば無凸の時点で完凸行秋を上回る。炎元素使いとの蒸発パーティや氷元素使いとの凍結パーティでの殲滅力は凶悪の一言。
クールタイム(18秒)も必要元素エネルギー(70)も行秋より軽めだが、代わりに(主にモーションや装備の幅が原因で)元素チャージをしづらい。元素チャージ効率の差が火力にもろに響いてくるので、HPだけでなくこちらも意識したいところ。
- 天賦「先後の決め手」
キャラ突破段階1(Lv20~40)で開封。チーム内の元素タイプの数に応じて夜蘭自身のHP上限がプラスされる。
夜蘭のスキルはHP上限で性能が上がるため、属性にバラつきがあるほど夜蘭はさらに強くなる。
- 天賦「長考一手」
璃月エリアでの20時間の探索派遣を完了すると獲得報酬が25%増加。
璃月の探索派遣はモラが獲得できる派遣が2つある。申鶴もいるなら雑貨屋で買い物できる程度は小遣い稼ぎになるだろう。
- 命ノ星座
第一重「共謀するもの、似局征局」 | 元素スキルの使用回数+1 |
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第二重「罠に陥るもの、多々益善」 | 元素爆発の追撃に、夜蘭のHP上限の14%分の水元素ダメージを与える水の矢を1本追加する(クールタイム1.8秒) |
第三重「壺振り師、賽子脆計」 | 元素爆発の天賦Lv.+3 |
第四重「騙し取る者、移花接木」 | 元素スキルの「命の糸」が爆発した時、マークした敵1体につき、チーム全員のHP上限+10%(継続時間25秒/最大上昇量40%) |
第五重「胴元なる者、三仙奇術」 | 元素スキルの天賦Lv.+3 |
第六重「勝ち得る者、独り勝ち」 | 元素爆発の発動時に「権謀術数」状態に入る。この際の通常攻撃は特殊な「打破の矢」に変化し、攻撃は重撃とみなされ、与ダメージは通常の「打破の矢」の156%分になる。5発攻撃するか20秒経過するまで有効。 |
余談
- 法術師の家系出身であり、自身を不可視化する技能も法術の一種。元素スキル発動時に行使する他、PVでも諜報活動や追跡でなどで活用する様子が描かれている。
- 彼女の食の好みは香菱でも読めず、あっさりした物が好きそうだと思っていたら彼女の記憶の中で一番辛いものが好きそうな様子で激辛料理を食べ、それでも辛さが足りない様子で絶雲の唐辛子を生で齧っていたのにはさすがの香菱も驚いたとか。
- 実際には濃厚なお茶など、後味が長く続く飲み物が好み。キャラボイスでは風で干した絶雲の唐辛子と瑠璃袋を粉にし、白毫(白茶)と一緒に淹れたものを勧めてくれる。
- 苦手なものはスイーツ。甘味を食べた時の満足感は警戒心の維持の妨げになるからだという。いかにも彼女らしい理由であり、何気に稲妻に同類がいたりする。
- 岩上茶室の現オーナーでもあり、博徒としても巷の博打打ちの間で語られ、チ虎岩の掲示板には彼女に巻き上げられた者達の愚痴が残されている(素性までは知られていない模様)。また待機時や元素爆発の時に賽が描写される。
- 自身も今の自由な立場や秘匿性を維持する事には相当気を使っており、無辜の部外者と同行する事だけは苦手としている。単独行動を好むのも、そうした事情と生来の気質から。
- そんな彼女も文淵、商華、武沛という直属の部下3人を従えており、主に諜報活動を命じている。神里綾人の隠密隊「終末番」に比べるとそれぞれにアラがあり多少不安な所があるが、夜蘭が信頼しているから大丈夫だろうと思われる。多分。
- 落ち着いた佇まいと、投稿されたムービー内での悪人への容赦のなさから当初はサディスティックな気質と凝光のような常に余裕を保ったキャラと予想されていたこともあるが、実際はとても真摯な性格で他人思い。特に過去に同僚を失った経験から自己犠牲的な行動に対しては否定的で、逆に自己犠牲的な精神を持つ魈とは意見の違いから対立しそうになるほど感情的になっていた。
- 右胸元のほくろや立ち絵の脇を強調したポーズ等からpixivの投稿イラストでも2点を強調したイラストが多く、ユーザーの一部から「ほくろキャラ」「脇要員」と呼ばれている。
- ちなみに彼女の首飾りについているサイコロは目の配置が通常と異なる。サイコロの目は対面する目の合計が7になるように作られている(1⇔6、2⇔5、3⇔4)のだが、首飾りのサイコロは2の裏が4、3の裏が5になっている。何か意味があるのか、単なる描写ミスなのかは不明。
関連イラスト
関連タグ
~この先、魔神任務および伝説任務のネタバレ注意!~
ストーリーにおいて(ネタバレ注意)
数多の仮面の下にある真の身分は"天権"凝光と契約を結んだ特別情報官。本能にそう刻まれているかのように危険と刺激を求め、テイワットのありとあらゆる場所へと飛び込んでいく。
層岩巨淵の世界任務で存在を匂わせていたが、魔神任務間章・第二幕で旅人達の前に姿を見せる。
とある依頼絡みで層岩巨淵を調査していた煙緋と、留学時代の卒業証書を取りに璃月まで来ていた久岐忍、そして人の都合を考えない傍迷惑な善意で彼女らを振り回していた荒瀧一斗の前に現れ警告を行うが、喧嘩する気満々の一斗が元素力を解き放ったおかげで崩落が起き、全員まとめて巨淵深部へと落ちてしまう。
一行は不可思議な現象が起こる巨淵深部からの脱出に奮闘するが、その途上である男とある夜叉の記録を発見する。それは500年前に巨淵深部に自分達もろとも魔獣を封じ、終ぞ帰らなかった夜蘭の祖先が記したものであった。
祖先の足跡を理解したとき、彼女は自身の本能たる「危険と刺激を求める気質」が、祖先から受け継いだ英雄の血によるものであることを確信する。勇気によって強くなる故に恐れを抱かず、そして平穏の中に居場所を見出すことが出来ないのである。
このことを記したキャラストーリーはこう締め括られている。
彼女はいつか祖先と同じ道を歩む、後世の英雄となる者だと。