「悪い事 考えたぜ」
「ケンカとゲームは…違うんだぜ」
概要
海賊が乗組員を賭けて行う“デービーバックファイト”というゲームを得意としており、特に最終ラウンドのサシ勝負「コンバット」では当時920戦無敗の記録を持っていた。
デービーバックファイトにより多くの海賊を部下としていった為、その組織力はかなり大きく、部下達の人種も魚人、魚巨人(ウォータン/巨人族と魚人のハーフ)等バリエーション豊かである。また、女性の乗組員も多く、側近兼チアリーダーのポルチェや船大工のジーナ等、職業も様々である。
髪型が特殊で、それに触れられるとすぐ落ち込んでしまう(「だったら髪型を変えろ」とツッコんだら負けだろうか?……)。
プロフィール
本名 | フォクシー |
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異名 | 銀ギツネのフォクシー |
年齢 | 36→38歳 |
身長 | 180cm |
懸賞金 | 2400万ベリー |
所属 | フォクシー海賊団船長 |
所属船 | セクシーフォクシー号 |
悪魔の実 | ノロノロの実(超人系) |
出身地 | 南の海 |
誕生日 | 4月4日 |
血液型 | S型 |
好物 | たぬきそば |
CV | 島田敏 |
能力
悪魔の実 | ノロノロの実 |
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解説 | 指先からノロマ光子を放つことができる |
種類 | 超人系 |
体から“ノロマ光子”と呼ばれる特殊な光子の放出ができる「ノロマ人間」。
ノロマ光子はONEPIECE世界に存在する未知の粒子で構成されており、この光を浴びたあらゆる存在は一定時間(30秒間)動作が極端に遅くなる。この影響で遅くなった物体が保有する運動エネルギー等はそのまま維持される為、例えば発射された砲弾に対して使えば、その砲弾が空中を浮遊しているかのようにゆっくりと移動していく奇妙な光景が出来上がる。そして時間経過によってノロマ光子の効力が切れると、その瞬間に元の速力を取り戻して一気に動き出す。
人間がノロマ光子を全身に浴びた場合、移動速度は勿論喋る速度等も大幅に遅くなる。しかし本人の反射神経等は通常のままであり、フォクシーがどんな行動に出るのかは判断できるが、それに対応する為の行動は取れない事態に陥る(厳密にはどんな行動を取ろうにも鈍足化している為に、フォクシーの動きの対処が間に合わない)。鈍足化している間は攻撃されても効いているように見えないが、即座に反映されないだけで確実にダメージとしては蓄積されていき、時間切れと同時に防御も回避も不可能な衝撃となって炸裂する。
デービーバックファイトのコンバットはルール的にノロノロの能力との相性が非常に良く、鈍足化している相手を一方的に叩きのめしたり、爆撃等によって相手を直接場外に吹き飛ばしたりと、普通に戦うよりも簡単に勝利を狙える。フォクシーが「ケンカとゲームは………違うんだぜ」と語る所以がこれである。
ノロノロの能力の大きなポイントとなるのが、「(直接的に)相手を遅くする」能力ではなく、あくまで「ノロマ光子を放出する」能力である点。ノロマ光子そのものを相手に浴びせられなければ、当然その影響を与えられない。しかし、ノロマ光子自体が悪魔の実の能力ではない(ドルドルの実やペロペロの実などの能力と同じ理屈)ので、光が届くのであれば海上・海中の物体にでも影響を及ぼし、更に海そのもの(波)にも影響を与えられる。
ノロマ光子は鏡等にぶち当たると反射して角度が変わる為、場所や状況によっては相手の死角からノロマ光子を浴びせる芸当も可能になる。また、相手の全身に浴びせなくても、腕や足だけに浴びせればその部分だけの鈍足化が可能で、時間制限付きの拘束手段としても利用できる。
手鏡等があればそれをラケット代わりに「光弾」としてテニスボールのように打ち出し、影響を与える範囲をピンポイントに絞れる。
ただし、その鏡こそがこの能力を扱う上での最大の弱点ともなり得る。ノロノロの実の能力はノロマ光子を「操る」のではなく、あくまで「発生させる」だけ。ノロマ光子に対する耐性を持っているわけではない為、反射されたノロマ光子を自分が浴びてしまうと、能力者本人であってもその影響が生じてしまう。もし相手が何らかの理由で鏡(もしくは鏡のように光を反射する物体)を所持している場合、あるいは自身の鏡を奪われてしまった途端、ノロマ光子を活用しづらくなる。
基礎戦闘力
フォクシー本人の基礎戦闘力はルフィ・ゾロ・サンジと比較するとそれ程高く見えないが、常人と比較すると圧倒的に人間離れしており、普通に数m高いジャンプをしたり、残像が見える程の高速パンチ”九尾ラッシュ”で相手を数十m先まで吹っ飛ばす力を持っている。
他にも”九尾ラッシュ”の強化版である”メガトン九尾ラッシュ”なる技もある。
技
ノロノロビーム
手を影絵のキツネのような形に構え、その指先からノロマ光子を放出する。
戦闘中に相手の動きを制限するのはもちろん、レース競技での妨害や飛び道具をのろくして、その上を跳び移りながら移動する等、応用の幅は広い。効果が解ける時間を計算すれば、のろくした飛び道具を急加速させて奇襲を掛けたりも可能。
”九尾ラッシュ”をノロノロの効果時間中に叩き込み、解除と同時にそれまでの衝撃を一気に炸裂させるのが一番の得意戦法。
ノロノロフォクシー顔爆弾(フェイスボム)
フォクシー海賊団の船内にある独特な形状の大砲を持ち出し、相手に向けてノロノロにした爆弾を連射する。
この爆弾は白目をむいた、眉の無いフォクシーの顔の形をしている。思わずルフィが「恐ェな!!!!」とキレ気味にツッコミを入れる程に不気味。次々に撃ち出される爆弾の中に本物のフォクシーも紛れ、相手の不意を突いて殴り飛ばす。そして時間経過でノロノロが解除され、集中砲火で追撃を見舞う(但し、爆発の範囲が広過ぎて、フォクシー本人も巻き添えを食う危険がある)。
ノロマボール鬼コーチ
ノロノロビームを手鏡で反射し、テニスボールのように四方八方へ打ち出す。
鏡張りの部屋で使えばその鏡にも跳ね返り、更に別の攻撃を繰り出せば相手の逃げ場はどんどん狭まる。鏡を破壊されると使えなくなるのが弱点。
ノロノロビームソード
刃がノロマ光子で形成された剣を振るい、相手の動きを部分的にのろくする。
リーチはある程度伸び、距離を取ろうとする相手も簡単には逃がさない。
フォクシー飛行狐(ファイター)
ノロノロビームでのろくした砲弾に、キツネを模した飛行機の翼のような乗り物を被せ、更にその上にフォクシーが乗り、効果時間が切れると同時に砲弾の速度で相手に襲い掛かる。
砲弾の速度を上乗せしたメガトンパンチで相手を吹き飛ばし、更にフォクシー飛行狐本体も特攻させて追い打ちを掛ける。フォクシーの重心移動によって、左右に軌道をずらすのも可能で、逃げようとする相手にも即座に対応が可能。
くやしまぎれ一本背負い
コンバット終了後、ルフィと互いの健闘を称え合うと見せかけて八つ当たり気味に繰り出した投げ技。
しかし、掴んだルフィの腕だけが伸びて投げ飛ばすどころか、自分だけ地面に頭を叩きつける羽目になり失敗(そもそもゴム人間であるルフィはどれほど勢いよく地面に投げ倒されても全くダメージは受けないし、何なら受け身を取る必要すらも無い)。
来歴
過去
15年前まではプロボクサーで、凶器が発覚してライセンスを失った過去を持つ。13年前にノロノロの実の能力者となり、10年前にデービー・ジョーンズの伝説を知り海賊団を旗揚げした。
活躍
原作では麦わらの一味とのデービーバックファイトを描いたシリーズのみの登場で、ルフィに敗れた後、海賊旗をルフィデザインの落書きのようなデザインに変更され、負け惜しみを叫びながら退散していった。
アニメでは上記のエピソードの他に、敗北後に復讐を企てるエピソードや海上リゾートで一味と偶然再会し、戦闘になるエピソードが追加されている。
更にスペシャルアニメ・アドベンチャーオブネブランディアでは、裏切り者に仲間を互いに拐われた為にルフィと共闘、実質的にもう1人の主役レベルに活躍すると、破格の扱いとなっている。
余談
ルフィとの共通項
まず挙げられるのが、能力者の中ではハズレ寄りの能力であり、ゴムゴムの実は能力者の肉体をゴム化、ノロノロの実は相手を鈍くする光子を放つだけと、どちらも単体では機能し難い。
次に主力技が拳をメインにした技が多い。
最後はカリスマ性に富んでいる点で、ルフィはマリンフォード頂上決戦での一件の通り、フォクシーは(イカサマまみれの)デービーバックファイトでかき集めたメンバーの殆どから慕われている。
この為か、ルフィもフォクシーも対立関係にあれどお互いを嫌ってはいない節が散見され、所謂『ケンカ友達』や『ライバルの1人』に近い間柄となっている。
その他
演じる島田氏は、以前にワポル等の笑い方に特徴がある悪役を担当している。