概要
「背負い投げ」の一種であり、相手の片腕を掴んで投げるため、(片腕)一本背負い、と呼ばれている。
ちなみに相手の両腕を掴んで投げる背負い投げは「双手背負い投げ」と呼ばれている。
また、「一本背負い」は通称であり、正式名称は「一本背負投」という。
その豪快な投げのインパクトの強さにより、『柔道部物語』の三五十五、『帯をギュッとね!』の粉川巧と来留間麻理、そして「YAWARA!」の主人公「猪熊柔」と、「柔道」を題材としたマンガなどの創作物では、主人公の必殺技や決め技として扱われやすい「花形の技」となっているが、これは作者が、平成の三四郎といわれ、一本背負いを得意としていた古賀稔彦に強いインスピレーションを受けていたためだとされる。
そして、なぜか内股の使い手は軒並みライバルとされている。
また、『名探偵コナン』の毛利小五郎の得意技としても有名であり、犯人が殴り掛かってきた際やコナンが相手を怯ませ、その隙に小五郎が技を掛けて鎮圧させる。
相撲にも同様の決まり手があるが、決めるためには膝をつく体勢にしなければ難しい上に力士自身の体重の重さもあって、滅多に見られない決まり手となっている。