「お前達が『守りたい』と吐かす命とやら、どれ程取るに足りぬ物か、俺が答えてやる!」
CV:家中宏
スーツアクター:大林勝
データ
身長:209cm (巨大化時52.3 m)
体重:320kg (巨大化時816.0 t)
分類:ダークヘッダー
属性:空
特技:変形能力、突貫の呼び輪
役割:地球救星計画完遂の為に空を汚すネガー・エンドの楔となる
趣味:沈黙
概要
『地球救星計画』の為にブラジラが生み出した「ダークヘッダー」のひとつ。
ギリシャ神話に登場する魔竜ヒドラと羊人のパーンをモチーフに生み出されたため、羊のような顔と複数の頭を持つ。また角や全身の大きなトゲには武器(ドリル)の特性を与えられている。
ビジュアル
ヘッダーでありながら人型形態になることができ、ナモノ・ガタリとバリ・ボル・ダラ同様、まるで阿修羅の如く3つの羊の頭部が融合し、更に中央の頭部の上にもう1つの羊の頭がくっ付いている。
そして他の2体と同様頭部ごとに異なる人格を有しており、黄色い目をした最上部の頭が喜びのロー、同じく黄色い目をした右の頭が怒りのオ、赤い目をした左の頭が哀しみのザー、そして青い目をした中央下部の頭が楽しみのリである。
頭ごとに喜怒哀楽がバラバラであるにも拘らず、全方位に目を光らせる彼らのコンビネーションは完璧という史上最強のヘッダーであり、戦闘ではドリルと化した全身の角を高速回転させながら突撃する戦法を得意とする他、回転数を極限に上げる事で衝撃波を光線のように放つ事も可能。また、バリ・ボル・ダラと同様にヘッダー形態ではブラジラの装備となり、攻防一体の無敵の片腕。
活躍
2つ目の楔を撃ち込む事に成功したブラジラは、ダークゴセイナイトを3本目の楔であるかのように見せかけてアラタを誘き出す。何も知らずにブラジラの筋書き通りに駆け付けたレッドは、彼を説得しようとしてそのまま交戦。
一方、望の看病のためにエリを欠いた3人がそれでもアラタを援護しようとした所、ロー・オ・ザー・リが足止め役として送り込まれる。
戦いの最中、望の看病を終えてエリが駆け付けたのを見計らい、ロー・オ・ザー・リはビービ虫の力で巨大化。リの両目からの光線や両腕のドリルでゴセイアルティメットを追い詰めるが、データスハイパーの乱入により形勢が逆転、そのままデータスダイナミッククラッシュとアルティメットストライクを連続で受け爆散した。
「我が身はブラジラ様の為に!」
その直後、ゴセイジャーの目の前でロー・オ・ザー・リが空を汚す第3のネガー・エンドの楔へと変貌してしまう。そう、ダークゴセイナイトが儀式に必要な最後の楔だというのは5人にロー・オ・ザー・リが楔では無いと思い込ませ、何の躊躇いもなく倒す様に仕向ける為の真っ赤な嘘だったのだ。
まんまとゴセイジャー達を策に嵌め、最後の楔を打ち込んだブラジラ。次回、ついに地球救星計画の最終段階に取り掛かる事となる。
余談
名前の由来はロード・オブ・ザ・リング。
モチーフには先述の3つの他にシーイックゴセイグレートも取り入れられており、手先のドリルはソーシャークヘッダーを思わせる。
声を演じた家中氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となる(その他の特撮作品には『仮面ライダー555』のアークオルフェノクや『仮面ライダー電王』のデスイマジンの声で出演していた)。
関連リンク
デーボス軍:3年後の戦隊に登場する敵組織で、こちらも喜怒哀楽の感情をモチーフにした幹部が所属している。
本編最後の一般怪人