CV:能登麻美子
概要
『機動戦士ガンダム水星の魔女』の登場人物。スレッタとガンダム・エアリアルをアスティカシア高等専門学園へと推薦し、送り込んだとされる企業『シン・セー開発公社』の代表である女性。ちなみにシン・セーは創業30年程で彼女は3年前代表に就任した。
頭部を丸ごと覆うヘルメット状のヘッドギアを被って素顔を隠した人物で、ガンダムシリーズでは恒例の仮面キャラ。
映像作品に登場する『素顔を隠した女性キャラ』としてはレディ・カワグチに続き2例目。
本格的な登場は第2話からだが、第1話の時点でモニターにその姿が映っている。
スレッタとエアリアルに対するベネリットグループ審問会で姿を現した際、禁忌の技術についての問答の上で「水星の過酷な環境によって己の体の一部をGUNDで補っている」と明かし、証拠として右腕の義手を外し投げ付けた(この事実から、仮面もGUNDの可能性がある)。
そして、エアリアルの開発の正統性を実証する為に「アスティカシア高等専門学園の決闘をテストの場とする」案を提言。プロスペラと過去に何らかの繋がりがあったヴィム・ジェタークもそれに同調する意見を出し、更にペイル・テクノロジーズCEOのニューゲンが、それに便乗してエアリアルの技術情報供与を求めた際にはそれに応じるなど、ベネリットグループ内部に密かに混乱の基を植え付けている。
正体について
CVやGUNDの右腕から、正体はエルノラ・サマヤと見られている。
夫と仲間達の仇を前にしても表面上は平静を装っており、忍耐・度胸・行動力などの資質を備えた女傑とも評価できる。
その一方であまりにもあからさま過ぎるため、一部の視聴者からは「逆に何か一捻りあるのでは?」と疑う声も。この点に関しては「ガンダム」に対してミスリードを駆使した、叙述トリックのような意外性を求めているかどうか次第か。
歴代ガンダムシリーズでは「顔を隠してはいるものの、視聴者からは正体がバレバレ」の前例が多く、それに則るなら彼女の正体も深読みするには値しないかもしれないが、果たして……。
余談
- 名前の由来はシェイクスピアの戯曲『嵐』の登場人物である魔術師・プロスペローであると思われる。
- また、同作には「エアリアル」の名の精霊も登場する。
- 同様の名称はプラネタリウム上映作品『ガンダム新体験‐0087‐グリーンダイバーズ』の舞台となった定期旅客船「プロスペロー号」にも用いられている。
- 柳瀬敬之が仮面デザインを手掛けた。また、ガンダムXに登場したドートレスの顔面にも似ており、同機を思い出した視聴者も多いのではないだろうか。