概要
堂島大吾の護衛役を兄貴分である森永悠と勤めていた東城会組員。見る者を威圧する巨体を誇るが、冷静沈着な森永とは違い熱くなると手がつけられない性格をしている。大吾の護衛として森永と共に福岡まで同行していたが、大吾が単独で乗ったタクシーから降りた後行方不明になってしまったため、そのタクシーを運転していた桐生一馬の元に大吾の行き先を尋ねに来た。そこでの「知らない」という桐生の答えを信用できず森永と二人ががりで無理矢理口を割らせようとしたが返り討ちに合う。その後、近江連合次期会長候補の渡瀬勝が福岡に来ているという情報から、大吾がさらわれたのかもしれないと思い渡瀬のもとへ赴く。そこで先に来ていた桐生に説得され、今度は東城会本部長の青山稔が怪しいと聞かされ青山のもとへ向かうが、森永が銃撃をくらい桐生が暴れている間に撤退。その後桐生の元へ現れた森永の手により殺されたかに思われた。
ネタバレ注意
実は森永が殺したという情報は嘘で生きていた。病院から行方を眩ませた森永の情報を求めサイの花屋のもとを訪れる。情報料として闘技場で闘い相手を殴り殺しそうとしていたのを同じく森永の情報を求めてきた冴島大河に止められる。情報が貰えずいじけてながらも冴島大河と戦い負けはしたものの花屋から森永が殺されたという情報を得る。ちなみに刺青は黒鯉。
正体(ネタバレ注意)
実は今回の事件の黒幕の近江連合七代目黒澤翼の実の息子。黒澤は自分が死ぬ前に相沢を極道社会の頂点に立たせることを目論み、今回の東城会を巻き込んだ近江連合の跡目騒動を引き起こした。東城会本部を制圧し、(多少は喧嘩にも腕に覚えがある筈の)直系幹部たちを薙ぎ倒して桐生が来るのを待っており、大吾は会長の器かを問い、力だけが全ての極道で生まれ持った才能だけで全てが決まるなんて間違っていると思い桐生一馬と冴島大河というカリスマが派手に活躍する裏で自分を鍛え続けていた。「強い奴が勝つ。」ただそれだけを信じて。
自分の目的が桐生一馬というカリスマを力だけを鍛え上げた自分が超え頂点に立つことだと告げる。桐生一馬が手負いだったとはいえ、全力で殴りあい、持ち前の怪力で場所を移しながら屋外まで奮戦したが最後はクロスカウンターで雪の上に崩れ落ち、「何年掛かってもまた向かってこい」という言葉を聞いて意識を失う。
しかし今までのシリーズのラスボスが直系組長クラスであるのに対し、相沢は会長護衛役という下っ端。加えてストーリーにおけるラスボスである伏線が余りにも薄いためぽっと出感が非常に強い。また桐生はラスボス戦前に腹部に銃弾を受けて負傷しており、万全という状態でなくても完勝してしまう。そのため彼の上司で数々の裏切りシーンを起こした森永や、ライバル組織のリーダー格である渡瀬の方がラスボスとしてのインパクトがあったと言われる始末。そのためラスボスとしてはあまり良い意見が聞かれない。実際、相沢も「自分にもよく分かんないんすよ」と、これまでろくに知りもしなかった実父の勝手な遺志に翻弄されて、気付いてみれば自分の望みとはかけ離れた場所に流れ着いてしまった道化にすぎない己の立ち位置の自覚を口にしている。
これは一部しか語られていないこともあって推測で補完せざるを得ない部分もあるが、シナリオライターである横山昌義氏によるとこのようなことになってしまったことへの一因には第一章の部分まで書き進めていた時点でさえ誰をラスボスにするかを全く決められず、そのまま最後まで尾を引く形で行き当たりばったりのまま脚本を書き進めた結果、気が付けばラスボスという位置に定められてしまったことによるものらしい。
この一件については上述の批判を受けて横山氏を始めとするスタッフ達も反省したようで、以後の作品におけるラスボスは唐突的な形にならないように、格などはどうあれ中盤辺りから黒幕及びラスボスであることを匂すなど伏線を張るようになった。
バトル面もHPだけはかなり多いが特徴的な技を持たず、ラスボスとしての強さも微妙で馬場茂樹や金井嘉門が強敵の為余計に弱く感じる。
一方でバトル面の演出とBGMや相沢が闘う理由である「コネが横行する極道社会に反発する」「桐生が四代目会長として残ってくれていたらこんなことにならずに済んだ」(とはいえこれまでの事件で桐生の残した禍根も多い為、それはそれで別の問題に東城会は悩まされてしまうことになるのだろうが)などは正論であり、確かにラスボスとしては不相応であるが一ボスとしてならまさに今作のテーマである夢を象徴する敵に相応しいと評価する層もいる。
「ONLINE」の救援イベント「相沢聖人、その覚悟」によると、桐生に敗北後程なくして目覚め、駆けつけた警察によって傷害および殺人の容疑で逮捕、東京刑務所に収監される。(刑期は不明だが、罪状からして少なくとも10年程の服役は免れないだろう)
しかし護送中のパトカーの中の相沢に悲壮感はなく、「このまま終わってしまってはあの世の森永の兄貴に合わせる顔がない」(この台詞から、冴島の言った通り兄貴分=森永に対する忠義は本物であったことがわかる)としつつ、ふたたび挑んでくるよう諭してくれた桐生に感謝し、何年、何十年かけてでも「壁=桐生一馬を越えてみせる」ことを誓うのであった。
戦闘スタイル
巨体を活かして相手に突進する力技の戦法で、桐生一馬に敗れはしたものの、二、三階から叩きつけられても無事なタフさ、バイクより重そうな置物を片手で軽々と持ち上げ振り回す怪力、桐生一馬にボッコボコにされても最後まで諦めなかった気合いとかなりの化け物ぶりを見せつけている。
龍が如く 維新!
新撰組10番隊隊長原田左之助として参戦。長槍を武器に戦う。
上昇志向の強い相沢同様、新撰組で名を挙げ、幕府から旗本に取り立ててもらう事を目標としている野心家であり、身元が判然としない癖に直系幹部に登用された斎藤一=坂本龍馬を好ましく思っていない。
物語後半に起きた大火の際に、火事場泥棒を働くなど、本編の相沢と比べ不義理な悪漢として描かれている。
上記の行為を一に咎められ、彼も手柄を増やす為に邪魔な一を排除しようと襲いかかるが敗北、その後、背後にあった炎上した火の見櫓が倒れ、助けを乞いながらその下敷きとなった。
(この扱いに関しては上項で本編での相沢の在り方を批判していたファン達も「流石にやり過ぎ」という意見も多く存在する)。
CV
関連タグ
宗像征四郎、巌見恒雄、南光坊天海、二階堂哲雄、新城零司、タルーガ…龍が如くシリーズで相沢同様に余り良い意見が聞かれないラスボス達。
錦山彰…相沢と同じく鯉の刺青のラスボス。
林弘…維新で外道に改悪してしまったキャラ繋がり。
浜崎豪、八幡、森永悠、渡瀬勝…維新で小物に改悪してしまったキャラ繋がり。
???…同じ名前のラスボス繋がり。