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バルゴンの編集履歴

2022-11-29 08:59:19 バージョン

バルゴン

ばるごん

1966年4月17日に公開されたガメラシリーズの第2作『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』に登場する怪獣。

キャラクター


別称冷凍怪獣
身長80m
重量70t

概要

ニューギニアの孤島にある魔境“虹の谷”に隠されていたオパールに似た卵から誕生した現地で「千年に一度誕生する」と言い伝えられている伝説の怪獣。鼻先から前方へ伸びる大きな角を持つワニカメレオンオオトカゲを合わせたような外見の四足歩行生物である。


カメレオンのような長い舌を持ち、人間に巻きつけて捕捉、そのまま丸呑みしたり、強烈な突きで建造物を破壊することもできる。舌の先端からは零下100度の霧状の冷凍液を噴射する。その威力は絶大で、ガメラの火炎放射とぶつかり合っても一方的に打ち消してガメラを凍結させた程。冷凍液なしでもバルゴンの歩き回った周辺が凍結することもあり、料亭旅館やその周辺がバルゴンが通過しただけでものの数秒で凍結させた。


背筋に並ぶ光り輝くトゲから「悪魔の虹」と恐れられる虹色の殺人光線を放つ。この光線はあらゆる物質を破壊、消滅させ、周囲の人間を焼き尽す威力を秘め、バルゴンを見た者がない島民達から「悪魔の虹」と恐れられる所以である。ただし、この光線は鏡に反射する性質を持ち、それにより無効化され、逆に自分自身にダメージを受けることになる。またこの虹はガメラを誘引するほどの凄まじい熱量を持っている。なにせ赤道直下で噴火している火山にいたガメラがバルゴンの虹のエネルギーを求めてわざわざ大阪まで飛んでくるほどである。バルゴンはガメラの火炎放射ではほとんどダメージを受けなかったのに対し、自分の虹が反射された時は大火傷を負っていたことからもその威力がうかがえる。

ガメラ対バルゴン

また、優れた動物的本能や感覚を持ち、自分の身に何かしらの危険が迫るとその殺気を遠くからでも敏感に感じ取り、「バックミラー作戦」で自らの虹色の殺人光線を跳ね返され、体表を負傷した際には相当なダメージを受けたため、動物本来の本能に従って以降は虹を断末魔まで出さなかった。

弱点は水で、長い間水中に留まると体組織が溶け出してしまい、死に至る。雨が降った程度でも行動不能になり、舌先からの冷凍液が噴射できなくなってしまう。



本来バルゴンは孵化から10年近い年月を経て成長するが、卵に照射された医療用の赤外線の影響で特異体質の突然変異種と化し、孵化からわずか数時間で巨大化した。ダイヤモンドの放つ光に引き寄せられる習性を持つが、赤外線によって急激に成長した突然変異種である為、赤外線を好む性質を持つようになった。

そのため、ニューギニアの部族に伝わるバルゴン誘導のための特別なダイヤが自衛隊の誘導作戦に使われるものの、赤外線を当てて増幅されたダイヤの光でなければ認識できなくなっている。


ストーリー

半年前に打ち上げられたZプランロケットが宇宙空間で隕石に衝突し、中に閉じ込められていたガメラが脱出。ガメラは地球へと舞い戻り、エネルギーを求めて黒部ダムを破壊した後、噴火した火山に潜伏した。

一方、大阪で航空士のライセンスを得たばかりの平田圭介は独立して観光飛行機会社を設立するための元手を集めるために勤めていた会社を辞めて兄・一郎の計画へと参加した。兄は戦時中にニューギニア奥地の洞窟で発見した巨大なオパールを隠しており、片脚の不自由な彼に代わって仲間の小野寺、川尻と共に「戦死した友人の遺骨収集」を名目にした密輸計画が実行されることになる。


その他

その奇抜な能力と弱点、そして何よりもイッちゃっている不気味な目で有名な怪獣。トカゲとワニを掛け合わせたようなフォルムは怪獣としてはありがちで地味ではあるが、この爛々と輝く焦点の合っていない眼と大きく裂けた口、そこから伸びるグロテスクな舌はある種の狂気を感じさせる造型となっており、ガメラ怪獣の中でもとりわけ恐怖を煽る存在である。


ガメラの名ライバルであるギャオスの陰に隠れがちだが、実際はガメラ(炎)のライバル(氷)として先に作られた存在である。この「氷」の属性は当初の敵として構想されていた「宇宙氷人」(後の大魔神)から受け継がれたものである。


また、四足獣同士という意味でも珍しい対戦カードであった。


冷凍怪獣バルゴン

なお、コミックス版限定だが復活して平成ガメラとも戦っており(時系列的には『2』と『3』の間)、ガメラたちと同様に超古代文明の遺産として説得力のある設定がなされていた。

デザインは全身から無数の結晶体を生やしたイグアナに近い細身の身体に、頭頂部に巨大な真紅の結晶体を覗かせたドラゴンのような頭部が特徴となっている。


基本的な能力はオリジナルと同じだが、舌からの冷凍液は広い範囲の海面を瞬時に凍らせ、虹光線に至っては海を叩き割って大津波を引き起こすなどとんでもない威力を誇っていた。また、目を合わせた生物の欲求や本能を刺激して狂暴化させるという能力も持っている。なお、劇中では完全体になる前に倒されたが、それでもガメラと変わらない大きさであり、完全体は更に巨大だったであろうことが推測できる。

  • なお、この漫画は当初『ガメラ2』の敵としてギロンと共に、昭和よりも巨大化したバルゴンが敵怪獣の候補として挙げられていたこととリンクしている。

2006年の『小さき勇者たち~ GAMERA ~』では、限定的に公開されていた敵怪獣の情報からバルゴンの復活と期待されていた時期もあった。が、ジーダスにはきちんと舌とジャンプ力が継承されていった。


紛らわしいので負けたら改名

なお、別会社とある怪獣とは名前が非常に似ており紛らわしい。ただし、先に登場したのは向こうの方である。


関連イラスト

冷凍凶獣の惨殺イラスト集掲載イラスト「バルゴン/経始」バルゴン

関連タグ

ガメラ ガメラ怪獣

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