概要
それまで明るい性格を見せていたレナが突如豹変するこのシーンは強烈なインパクトをプレイヤー・視聴者に与え、ストーリー上それまでのどかな雰囲気を漂わせていた『ひぐらしのなく頃に』という作品のその後の展開を想像させることから、竜宮レナ、ひいては『ひぐらしのなく頃に』自体の代表的台詞のひとつとされる。
2006年に放映されたアニメ版でも、このシーンを忠実に再現、竜宮レナの声をあてた中原麻衣の演技も光った。
これ以前にも作中で登場人物が「嘘だッ!」と叫ぶ作品は数あるが、これほどインパクトと深い印象を持つ作品はないと言えるだろう。
このシーンによってひぐらし人気が高まり、すぐに2ちゃんねるでAA化され、対象のレス内容が全くの嘘であることを言いたい場合のテンプレートとして使われるようになった。
またMAD素材としてもよく使われるようになったが、この影響によって作品に対する偏見が生まれてしまい、甚大な風評被害をもたらした。(そのため、この手の多くのひぐらしMADが権利者削除の対象となった。)
タグとしては、「嘘だッ!」のトレスに付けられる場合以外に、「嘘を言うなっ!」のようにキャプションやイラスト内容に対する閲覧者からのツッコミのタグとして用いられる場合がある。
この場面での正式な表記は記事名の通りだが、コメントやレス、タグなどで書かれる時には、「ッ」が「っ」だったり、そもそも「ッ」がなかったり、「!」の数が違ったりと表記にかなりのブレがある。
実際には、雛見沢症候群を発症して、周囲の人間から殺されると疑心暗鬼に陥った前原圭一の幻覚(鬼隠し編にて)であり、彼女は狂っていたわけでも無いし、豹変もしていなかった。(罪滅し編で明かされる。)
(レナがこのセリフの時に怒っていたのか、いなかったかは解釈の分かれるところだが、怒っていたとすると)圭一がこの時に嘘を付いたことで、彼女の中でかつての実母と彼の姿が重なり、反射的に激怒してしまったと考えられる。
彼女のイメージソング「DearYou-Cry-」の歌詞に「お願い 許すから なきやんで」とあることから、「無意識だったとはいえ、結果的に発症していた彼を追い詰めてしまったことを後悔」しているとも解釈できないだろうか。
彼女達は、彼が現実と幻覚の区別がつかなくなっても、最期の瞬間まで、救いの手を差し伸べていた…
関連タグ
ひぐらしのなく頃に解 / 罪滅し編 / 雛見沢症候群 / 幻覚 / 疑心暗鬼
竜宮レナ / ……大丈夫だよ、圭一くん…私を信じて… / DearYou-Cry-
ネタとしての方の関連タグ
嘘だと言ってよバーニィ:作中でのセリフは「嘘だ!」であり、なおかつネットでは似たような意味で用いられている
「あれは嘘だ」
時は流れて……
ネタバレ注意
令和になって新ひ暮らしにおいぐらしにおいて、北条沙都子が使用。
経緯は以下の通り
雛見沢に訪れる災厄を乗り越えた部活メンバーであったが、他のメンバーが充実した人生を送る中、只一人沙都子だけは悲惨な生活を強いられていた。古手梨花のかねてからの夢であった”村の外を出て沙都子と一緒に新しい生活を知りたい”という願いをくみ取りともに勉強して難関の聖ルチーア学園に合格するも、入学して以降は梨花と違い校風に馴染めず中学時代の選択を後悔する日々を送っていた。
そして久しぶりに同窓会で一時は楽しい時間を過ごすも、それが終わって雛見沢を見回ってみると懐かしの我が家も無くなってしまったという事実を突き付けられ、精神的にさらに追い詰められてゆく。
当てもなく村をさまよっていた沙都子は古手神社の祭具殿に誘われるように足を運び、そこに安置されていたオヤシロ像にふれてしまう。
すると、瞬く間に見たこともない空間に誘われ、そこにいた謎の女性に自分の死をトリガーにして世界を繰り返す力を与えられる。
気が付くと過去の雛見沢に移転していた沙都子は再び戦いを乗り越え、目の前でルチーアでの生活に憧れる梨花に「自分は勉強が嫌いだし受験が終われば燃え尽きてしまう」「それにあの学校の空気は自分には合わないだろう」と難色を示すが、念願のループ抜けを果たしたうれしさで気分が高揚していた上に沙都子がループ能力を手に入れたとは思いもしなかった梨花は「沙都子のことは自分が助ける」と約束し一回目のループでは沙都子は梨花の言葉を信じ、再びルチーアへの進学を決意する。
が、現実は非情だった。やはりこちらでも梨花が高校生活を満喫する傍らで沙都子はまたしてもルチーアで孤立してしまう。
我慢の限界が越えてしまった沙都子はそのループの高校一年生の初夏に梨花への愛憎を口にし、困惑する梨花を逃さないように抱きしめながらあらかじめ仕込んでおいたシャンデリアを落として心中してしまう。
此の二回の経験から”高校生となった梨花”にすっかり幻滅してしまった沙都子は、次のループでは本屋で高校生活への憧れを口にする中学生時代の梨花に対しゲンナリした様子でそっぽを向いて立ち去ろうとする。理由が分からない梨花の方は
「入学してからも、ずっと親友として一緒にいて、沙都子を独りぼっちにしないと、約束するのですよ。」
と説得しようとするが
「嘘だっ!!」
と沙都子は怒気をはらみ目を大きく見開いて怒鳴り返す。
「っ!?」
驚く梨花に沙都子は次々と怒りをぶちまける。
「梨花の嘘つき!大嘘つき!何が一緒に叶えたいよ!」
「受験勉強一人だとつまらないから、一緒に付き合ってよ。試験場に1人で行くのが寂しいから、一緒に付き合ってよ。夜のおトイレが心細いから、一緒に付き合ってよ。その程度の事でしょ!?」
「ねぇ、梨花。頑張れば出来ると言うのも、一つの才能なんですのよ?」
「梨花は竹馬や一輪車、あれだけ練習したのに乗れるようになりまして?」
「私が簡単に出来る様になってる横で、不愉快そうに失敗を繰り返していましたわよね?同じ事ですの」
「人それぞれに頑張れば出来る事と、頑張っても出来ない事が決まっていますの。はっきりと言いますわ」
「私、お勉強は頑張っても出来ませんの。したくもないんですの!」
「大っ嫌いですのよ!!」
「梨花の夢とやらのお付き合いだけで、到底我慢できるものじゃありませんの!!」
「その上、2人で入学出来たら梨花は私など忘れて、お上品な友達といつも一緒!おバカな私なんて、すぐに疎遠になってしまう!全部わかっていましてよ!」
「選んでくださいまし!お上品な学校か私か!!」
「どちらかを選んで下さいまし!」
一通り自分の意見を主張した後選択を迫る沙都子だが、その時の梨花には沙都子がムキになる理由が分からない。
「何故そんなに拒絶するの?訳がわからないのです」
「私と一緒に雛見沢でこれからも楽しく過ごすか、雛見沢と私を捨てるか」
「今すぐ選んで欲しいですわ」
「おあいにく様ね。どっちも選べない。だって私、その両方を掴むんだもの」
結局この時の話し合いは平行線。これ以上は埒が明かないと判断した沙都子は……
「梨花。選ぶのはどちらかって、私言いましてよ?」
急に冷静になったかと思うと、梨花の目の前でガードレールの柱の上に立ち、トラックが近づいてきたときを見計らって躊躇なく身を躍らせ轢かれ、次のループへと移行してゆくのだった……。
つまり、こちらの方は幻覚がもたらした誤解ではなく”ループ能力により梨花が聖ルチーアの生徒になったら約束を反故にしてしまうことを知っている沙都子”と”何故沙都子が自分のことを信じられないのか原因が分からない梨花”による、かみ合わないやり取りで発生した件である。