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シャンデリア百合心中

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しゃんでりあゆりしんじゅう

ひぐらしのなく頃に業「郷壊し編」で行われたダイナミック百合心中である。便宜上、その原因になった本作の核心についても記述する。

この項目にはアニメ『ひぐらしのなく頃に業』における重大なネタバレが含まれます。閲覧する際は十分ご注意ください。

伏線

本作品では北条沙都子が鍵となる人物なのだと海外での原作者へのインタビュー記事で明言されている。

祭囃し編が終わりを迎えた後の5年後に梨花と彼女の身に起きたある出来事こそがこの作品の始まりだとされ、“業”における彼女は全体的に従来のシリーズからすると不自然な行動の数々を見せていた。

  • 祟殺し編でL5再発時には圭一に頭を撫でられただけで、即座に叔父夫妻を想起させての発狂だったが祟騙し編で同様のシチュエーションになった時は撫でられたということから何泊か置いた後に発狂したような描写となっている。これは撫でられたことを確認しての発狂の演技ともとれる。
  • 祟騙し編の終盤ではシャワーシーンがあるが、鉄平帰還という最悪の賽の目を引いた場合は鉄平からの虐待による痣があるはずが痣が無かった。つまりは祟騙し編では鉄平からは虐待なんて受けておらず、虐待を受けたという狂言をしていることに他ならない。
  • その最たるものはいずれのエピソードにおいても相討ちという形で死亡する異常な死に様を見せている。
  • “業”での死亡パターンが一定していない梨花に対して、彼女だけがその異常な死に様だけは一貫している。
  • 猫騙し編では梨花への怒涛の4回連続死亡の主要場面ではその表情を見せず、5回目では他のL5発症者とは違い、未来のことを口にしながら雛見沢を離れようと願っていた梨花を殺害した。また、発症しているにしては冷静かつ理性と正気を保っているように見える。

それらの点から、視聴者の間では沙都子こそが一連の惨劇の黒幕ではないのかと様々な考察がされていた。

そして……

猫騙し編ラストにて、ループ能力者でしかあり得ない、違う世界の経験という反応をしたことによってついに判明した。

それがバレた瞬間に梨花へと拳銃を向ける、普通ではない目つきをした沙都子。

即ち、沙都子こそが“業”における梨花へと降りかかる再開してしまった惨劇の黒幕であった。

色あせたハッピーエンド

山狗率いる鷹野三四との決着から数年後、羽入の消滅、入江の研究の成果もあり、結果として雛見沢症候群は完治。

古手梨花北条沙都子の二人は惨劇を乗り越え、平穏な日々を謳歌していた。

昭和59年、分校を卒業した魅音は進学先で新しく"部活"を作った為、沙都子達とは疎遠になってしまった。沙都子にとっては初めて味わう「進学進級による人間関係の変化」であった。

圭一が"部活"の部長に就任、下級生が"部活動"に参加するようになったのだが、圭一は新メンバーの為に部活規則に「ダーティプレイ禁止」を加えた。

元々学業等の一般知識に弱い沙都子であったが、ここで「正攻法が苦手」という本人も知らなかった弱点が発覚する。また、かつての部活を好む沙都子は今の部活に多少の不満を感じていた。

ある日、梨花と共に本屋へと向かった沙都子。そこで梨花は聖ルチーア学園の赤本を手に取り、雛見沢の外へ出て、今まで経験していない暮らしをしたいと夢を語る。沙都子は梨花の意思を汲み取り、圭一やレナの協力を受け、受験勉強へと励む。

その努力は実り、梨花と沙都子は共に合格し、聖ルチーアへと入学する。

しかし……

無事入学出来た沙都子だが、百年越しの夢の場所である梨花に対して、梨花の夢だからという理由で進学した沙都子。その意欲の差異が表れ、元より嫌いな勉強に励めず、お嬢様学校という校風にも馴染めずに落ちこぼれ、逆にルチーアに馴染んだ梨花とも疎遠になってしまう。

それらの事もあり、少しでも梨花に昔の魅音達との部活の頃を思い出させようと学校のシャンデリアにタライを仕掛け、トラップを作る。

しかし、梨花に対して行ったそのトラップは、結果的に梨花と親しくする他の生徒に怪我を負わせてしまうこととなる。

梨花も沙都子に対する周囲からの印象を少しでも変えようとしていた他、トラップの際も庇ったものの、結果として空回り、沙都子は学校にある独房の様な部屋に入れられてしまう。その際に教師のした沙都子がトラップを作るのが上手いということを生徒から言われたという発言から梨花が教師に教えたと考え、二人の溝は更に広がってしまう。

そんなある日、魅音から部活メンバー達へと集合が掛かり、雛見沢分校にて同窓会が行われる。久しぶりの5人だけの"部活"にて、かつての部活の日々の楽しさを思い出す。

そんな久方ぶりの部活を終え、沙都子は1人で雛見沢を見て回る。そこで沙都子は分校の取り壊しが決まったこと(これが魅音の同窓会開催の理由と思われる)、梨花と共に暮らした家は大雪で潰れ、嫌な思い出しかない生家すら住める状態ではなくなっていた。

それらを見て、最後に沙都子は古手神社の祭具殿へと訪れる。そして、過去を振り返っていると中から奇妙なものを感じた沙都子は祭具殿の中へと入り、原因と思われるオヤシロ様の像へと触れる。

すると像はヒビ割れ、内側から謎の角が現れる。そして、それに触れると……。

角に触れた沙都子は、謎のカケラが空中に浮かぶ謎の空間。そしてそこに居た謎の女性と出会う。

理解出来ないことを語る女性は沙都子の心の内を見抜き、自らが求める面白いものの鑑賞の為、それを対価にカケラを渡り、幾多の世界を死によって繰り返す力を沙都子へと与え、沙都子を繰り返す者とする。

訳の分からない事態に混乱し、逃げ出すようにその場を走り去る沙都子。

煌めくカケラに囲まれながら光に包まれた後、目覚めたその場所は昭和58年6月10日の雛見沢だった。

変わらぬ離別

時を戻った後、半信半疑だったが、再び仲間がいた頃に戻ることができたことに喜ぶ沙都子。

まるで歴史をなぞるかのように、再び部活メンバーは協力して鷹野及び山狗と戦い、これに勝利し、惨劇を回避した。しかし沙都子の心には大きな不安があった。

これから先にまたルチーアでのあの地獄のような日々が待っているのではないかと。

そんな中で沙都子は梨花に対し「自分は勉強が嫌いだし受験が終われば燃え尽きてしまう」「それにあの学校の空気は自分には合わないだろう」と言うことを吐露し、ルチーアへは行きたくないと伝える。

しかし、まさか沙都子がループをしているとは思っていない梨花は沙都子の言葉を受験に対する不安と解釈してしまい、「沙都子のことは自分が助ける」と約束する。

沙都子は梨花の言葉を信じ、再びルチーアへの進学を決意する。

しかしルチーアで待っていたのは、前の世界線と同じ惨めな学園生活であった。

約束がありながらも、前の世界線と何も変わらない梨花の振る舞いに沙都子は怒りを募らせていく。

そしてある日、沙都子は学園のエントランスにて梨花を呼び止める。

正反対の現状に身を置く二人がピリつく会話を交わした後、沙都子は梨花をそっと抱きしめる。

驚くが満更でも無さそうな態度の梨花、周囲で黄色い声を上げる女生徒たちを尻目に意味深な言葉を呟き、まるでその場所から逃がさないかのように梨花を強く抱き寄せる沙都子。

梨花の困惑もよそに沙都子が指を鳴らした次の瞬間、抱き合う二人の上にシャンデリアが落ちた。

「ではごきげんよう」

「裏切り者の梨花」

血飛沫が飛び散り、一瞬の静寂の後女生徒たちの悲鳴が響いた所で第21話は終わるのであった…。

解説

いわゆる百合心中と言われるものだが、「大衆の前で」「抱き合いながら」「手の届かないシャンデリアをわざわざ落として」する非常にレベルが高い百合心中であると言えるだろう。

それに加えて嘘つき裏切り者と罵りながらも梨花への執着が捨てられず、他の女生徒を巻き込まないようにして二人っきりでの死を演出するという点に沙都子の梨花に対する深い愛憎が見え隠れする。

これが沙都子自らの意思で行った猫殺し(繰り返し)の初犯であり、この時点の沙都子には『死んだらやり直せる保証』なんてどこにもなかった。下手すると本気で梨花と無理心中するつもりだったのかもしれない。

作中において二人の間に直接的な恋愛描写はなく、二人に恋愛感情のようなものがあったかどうかはわからないため、これを百合と呼ぶかどうかは各々の見解が分かれるところである。

しかし、このシチュエーションに何か言葉を当てはめるのであれば百合以外の言葉がないというのもまた事実である。

余談

インパクトとその語感、沙都子の愛憎入り交じる行動が人気を博し、第21話放送後には「シャンデリア」という単語がTwitterトレンドにまで食い込む事になった。

このシャンデリア百合心中の後、初めて後期エンディング映像が公開された。(エンディングそのものは郷壊し編其の壱からあったが、映像公開はこの回が初である。)

その映像はまさに直前に二人を叩き潰したシャンデリアのシルエットから始まり、幼少期(本編)・中学生期・聖ルチーア学園入学後…と梨花と沙都子の距離が離れていく様子が描かれ、最後には狂気の表情で腕を広げる沙都子とそこへ落ちるシャンデリアで締められている。

ひぐらしにおいてはループした世界線はそのまま続いていくことが示唆されているが、このシャンデリア百合心中後の世界を考えてみるとなかなか面白いかもしれない。

例えばルチーア学園の生徒たち。

彼女らは梨花と沙都子のバックボーンを知らないため、彼女らからはこの出来事が「求心力マックスなカリスマお姉様と、その同郷だけど今は疎遠になってる落ちこぼれで問題行動の不良が衆目の前で百合心中キメた」という風に映る。

間違いなくルチーアの伝説になるだろう。その光景を見た女生徒たちの中には性癖がひん曲がってしまったものもいるかもしれない。もしルチーアに演劇部があれば平成時代には劇の題材になっているかもしれない。

逆に雛見沢組にとってみれば悲惨そのものである。

遠い場所で仲間二人を失い、さらにシャンデリアが落ちてきたのが原因だと知れば沙都子のトラップを想起するものもいるだろう。そこに思い至ったときの仲間たちの感情はあまりにも悲痛である。

加えて二人をルチーアに入学させるため、入江京介は一千万円近い入学金を出しており、その点からも悲惨と言える。

その後

沙都子はその後も梨花がルチーアに行くことを引き留めようとするものの、梨花の百年の時の間に蓄積された外へ行こうとするその意思は固く、沙都子は何度も世界を繰り返す。

そしてある時、沙都子は謎の女性より梨花も繰り返す者であること、沙都子達が昭和58年の惨劇を乗り越える為に梨花が百年の時をかけたこと、それ故に外へ出ることに絶対の意思を持つこと、惨劇を乗り越える過程で何度も挫けたことを明かされ、そのカケラの一部を見せられる。

繰り返す力をもってしても全てが思い通りに行く訳ではないことを理解した沙都子は、梨花の辿った百年全てのカケラを見て(通称「精神と時の部屋」。一部、その時間を勉強時間に割けよとの声もあるが、先述の通り沙都子のモチベーションは勉学ではなく梨花と一緒に仲良く過ごすことにこそあるため、そもそも勉学については二の次どころか蚊帳の外である。また、後に沙都子は梨花に対して「いくら梨花が(沙都子自身が得意な)竹馬をやろうとしても全然ダメだったように、わたくしも(梨花がこなせる)勉強が大キライ」と語っている)、部活メンバー達や住民達を襲った惨劇の全てを知り、そのルールの全てを理解する。

雛見沢を取り巻く全ての惨劇のルールを理解した沙都子は、繰り返す者であっても心の死からは逃れられないことを理解し、謎の女性の力により、梨花の死後、自身が死ねば同じカケラへ辿りつく力を加えられ、梨花の心を追い詰めることを目的に動き出す。

沙都子は繰り返す者として力を使いこなし、魅音が店で行う部活にて、どこかのカケラで梨花がしたようにその内容と誰がどのようなゲームをする事になるかを圭一に語る。

沙都子の発言を聞き、圭一はまるで梨花の様だと言う。すると沙都子は、梨花よりも面白いものを見せるといい、その言葉通り自らの行うゲームの神経衰弱にて他の相手に一手も渡さず完封勝利する。

一体どんな手段を使ったのかと聞く梨花に対し、沙都子は梨花にも出来ると語る……。

謎の世界にて、沙都子のカケラを巡る姿を見た女性は、猫(梨花)よりも要領がいいと沙都子に言う。それに対し、沙都子は自分と梨花では物事の考え方が違うと語る。

沙都子はサイコロ遊びで例え、梨花は愛嬌と幸運で良い目が出る偶然に期待するのに対し、自身は十分な仕掛けをして良い目が絶対に出るようにする。そう語り、ならば無限の時間を掛けられる以上は自らが負ける道理はないと言う。

そして、沙都子は女性に対して遂に名前を尋ねる。しかし、女性は沙都子が触れて初めてカケラに降りたが故に名前がないと語る。だが、いい機会だと沙都子に自らの名を決める様に促す。

しかし、突然のことに戸惑い、「えっとー、えーっ、うーっ、あーっ」と必死に考える沙都子の声を聞き、自らの名をエウアとすることに決める。

そういう意味で言ったわけではないと言う沙都子だが、エウアが笑ったことでひとまず呆れるように「もういいですわ」と納得(?)して諦め、カケラを巡る中で感じた疑問について聞く。

それは、時折繰り返す者ではない者が記憶を引き継ぐことがあるということ。沙都子が巡ったカケラにおいて、圭一やレナ、魅音達が明らかに異なるカケラの影響を受けていることに沙都子は気づいていた。

エウアは沙都子の抱いた疑問を肯定し、エウアの力が強すぎるが故に、繰り返す者が繰り返す度に小さな影響や変化累積していること、梨花が奇跡と呼んだ記憶の蓄積は不可逆的な現象故に繰り返す程に強固となっていくということを教える。

そして、記憶の継承は繰り返す者と近しい人間、特に親族でもあればその影響は尚更であろうことも……。

エウアが語った様に、沙都子にとって近しい親族たる北条鉄平。彼の身にも記憶の蓄積が起こっていた。鉄平は異なるカケラの自身の死ぬ場面を夢に見ていたのだ。己が自業自得の死を繰り返し見続けることで、鉄平は薬を取るようになった他、その在り方にも少なからず変化が生じていた。

改心とは言い難いものの、自身の過去と現在、そして沙都子と真摯に向き合おうとする鉄平に対し、しかし動揺こそすれど鉄平帰還という最悪のシナリオに対するリスクコントロールとして「せいぜい利用してやる」と言い切る沙都子。

それよりも、同様に記憶の蓄積によって変化した鷹野三四の方を問題視していた。何故なら悪夢によるストレスから終末作戦を放棄したことでルールYが崩壊し、富竹の不審死が起きないことで残りのルールX・Zも効果が薄れ、梨花を雛見沢へ縛りつける要因そのものが沙都子のループによって失われてしまったからだ。

この事態に沙都子は、H173を奪取し、惨劇を任意で引き起こすという暴挙に出る。

理想の世界以外のカケラは夢幻にすぎないと切り捨て、自らを鷹野に代わる新しい『神』『祟りの代行者』とうそぶき、身勝手な理想の為に惨劇へと導いていくのだった…。

残された謎

惨劇の発端が彼女であることが明かされた章だったが、疑問に残る点が多い。

・沙都子がカケラ世界に迷い込む以前から祭具殿の像が旧作品と逆向きであり、欠損がない。

・羽入の行方についての言及が梨花以外からない。(梨花の台詞も経緯がわかるものではない)

・最初の祭囃し編の決着と思われるシーンで、部活メンバーの立ち位置が異なり、特に魅音や羽入が前に出ていない、梨花と羽入の台詞が一部入れ替わっている

特にオヤシロ様の仏像の欠損は沙都子にとって重要なターニングポイントであることから、エウアの干渉以前から、今までの世界とは異なる経緯を辿ったカケラから派生したものではないかという疑惑が出ている。

また沙都子が主体のループの中で、現時点で彼女が袋小路に追い込んでいる古手梨花が、どのカケラから引きずり込まれたのか明確になっていない。

ルチーアでの記憶があること、最初に目覚めた時の姿が制服であることからシャンデリアに潰された梨花ではないかと思われるが…?

(エンディング映像にわざわざこのシャンデリア百合心中を連想させる映像が使われていることから考えても、スタッフがそういう伏線を仕込んでいたと考えても不思議ではない。)

ひぐらしのなく頃に巡 (以下、ネタバレ注意)

コミカライズ版『業』から独自の展開へと進んだ『巡』では動機や惨劇の要因が大きく異なっている。

最も大きな差異は、アニメ版では沙都子が何もしない限り惨劇の起こらない世界だったのに対し、沙都子がどんな選択をしても梨花か沙都子どちらか、またはその両者が事故死する上、悟史の容態が急変し、助かる見込みのない事態になるという悲惨極まりない結果しか訪れていない世界という点(中には悟史が焼死するカケラも描写されている)。

また沙都子自身もより良い未来を堅実に進もうと考え、梨花も強引にルチーアへと引き込んでいないため、本シャンデリアの一件は起こり得ない展開となっている。

裏切りや傲慢から始まり、どんな手段でも幸せな未来を手にしようする者の暴走が描かれた『業卒』に対し、絶対に覆しようがない最悪の未来を突きつけられ、過去へと逃避した者の作る悲劇が『業巡』となっており、まさしく動機が真逆である。

明るい未来を諦めたこちらの沙都子は、昭和58年6月を永遠に繰り返すことで幸せな時間に閉じこもり、梨花に真実を暴かれその末に彼女の選択で殺される未来もアリだという考えになっており、良くも悪くも『神の力を得てしまった子供同士の喧嘩』と化した卒より難易度の高いゲームとなっている。

関連タグ

ひぐらしのなく頃に業 郷壊し編 北条沙都子 古手梨花 聖ルチーア学園

百合心中 シャンデリア

さとりか りかさと エウア

ベアトリーチェ(うみねこのなく頃に)????…大切に想っていた者の無自覚な仕打ちの為に魔道へと堕ちた「07th Expansion」キャラ繋がり。

フェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラ…『うみねこのなく頃に』にて登場する観劇の魔女。謎の女性の正体と予想されている。エウアの名前判明前、作者から彼女がフェザリーヌという名ではないこと、うみねこを知らずとも問題ないことが語られていたため現在は考察の域を出ない。

ラムダデルタ…『うみねこのなく頃に』にて登場する絶対の魔女。謎の女性の台詞やアニメ・漫画版共に強調されている「絶対」、言動の類似、特定の人物(フレデリカ)への異常なまでの愛情と執着を持つ点が同じなど関連性が示唆されている。

なお、うみねこ本編でも沙都子との関係を示唆する場面がある。ただし、同じひぐらし内でも鷹野三四との関連性も多いため彼女と沙都子との関連性も考察の域を出ない。

現在は沙都子が魔女となった姿がラムダデルタなのではないかとも考えられている。

フレデリカ・ベルンカステル…『うみねこのなく頃に』にて登場する奇跡の魔女。ひぐらしのなく頃ににて古手梨花が賽殺し編にて自ら名乗ったことや容姿が似通っていることなどから魔女と化した梨花がフレデリカという説が多い。

また、フェザリーヌはフレデリカに対して『猫』と呼ぶこと、また、エウアが梨花のことを『猫』と呼ぶなどの共通点が存在。

さらに、ラムダデルタから異常な執着をされているなどのことからラムダ=沙都子、フレデリカ=梨花と照らし合わせられることからもそれらの説が濃厚と考えられている。

右代宮戦人…『業』での梨花のポジションは、被害者であり元凶でもあるので、彼のそれに近い。

強くてニューゲーム原作レイプ…沙都子にとっての『ひぐらし業』はまさにコレだろう。「猿にタイプライターを打たせてハムレットを完成させる」の例えに則るなら、タイプライターの打ち方も書くべき物語も全て分かっている状態で、ハムレットの中身を喜劇に改変するようなもの。

本の中のキャラクターが読書に転身するという、本来あり得ない反則が成立してしまった結果とも言える。

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