「惚れた女と家庭持って普通に暮らすなんて、どこにでもある幸せだ。だが極上の幸せだ」
「娘だけじゃない、妻も自慢だ!」
CV.藤原啓治(2003版/FMA)/津田健次郎(ハガレンモバイル)
人物
1885年生まれ。アメストリス軍所属。
階級は大尉(イシュヴァール殲滅戦時)→少佐→中佐(本編開始時)。その後、殉職による二階級特進で准将。元軍法会議所勤務。
ロイ・マスタングの親友であり戦友。眼鏡と顎鬚がトレードマークなダンディなオッサン。
家族を溺愛しており、所構わず家族の写真を見せびらかしたり、娘自慢やのろけ話のために軍の回線を公然と使用するなど、極度の親バカで愛妻家。そのため、しばしば周りに迷惑をかけるものの、同時に気遣いや優しさを家族同様にかけるために、周囲の人物からは非常に慕われていた。
エルリック兄弟に対しても何かにつけ気にかけたり、初対面のウィンリィを自邸に泊まらせ、娘の誕生日パーティに誘うなど、面倒見の良い人物であった。
エド(エドワード・エルリック)から彼が第五研究所で賢者の石の錬成陣を見せられていた為、リオール暴動や各地の戦場の位置を見て国土錬成陣の存在にいち早く気付き、ホムンクルスに命を狙われてしまう。軍法会議所で襲撃してきたラストから逃れ、国土錬成やホムンクルスたちが大総統や中央上層部と繋がっている事を直感しマスタングに伝えようとするが間に合わず、最愛の妻グレイシアに化けたエンヴィーに撃たれ、殉職するという悲惨極まりない最期を迎えた。ヒューズがマスタングに伝えようとした「軍がやべえ!」という台詞の意味を当初マスタングは軍に危険が迫っていると推測していたが、実際には「アメストリス軍自体が既にホムンクルスに毒されて文字通りやばい状態だった」という意味だったのである。
FMA版では死の間際、「エリシア…グレイシア…ごめんな…早く帰るって約束…」と最愛の娘と妻に謝罪しながら息絶えた。またその直前にヒューズを撃ったエンヴィーから「人間ってホント愚かだよねえ。無駄なことに命かけちゃったりしてさ」と吐き捨てられる場面が追加されている。
彼の死はエルリック兄弟やウィンリィ、マスタングらの心に大きな影を落とし、特にマスタングは一見冷静に振る舞いながらもヒューズの仇に対する憎しみに駆られており後に対峙したエンヴィーを怒りと憎しみのあまりに半死半生になるまで焼き尽くしている。結果として、漫画では単行本2巻から4巻のみという非常に短い登場であるが、人気は根強い。後にイシュヴァール戦の回想に登場したりするなど、死してなお物語に対する影響力を持っている。
ちなみに、単行本のカバー背表紙に書かれたイラストには彼とラストが登場していないが、これによりある共通点が偶然にも生まれることとなった。
全てが終わった後、元の体に戻れたエルリック兄弟の話を聞いた妻グレイシアは「あの人も喜んでいるわ…」と亡き夫に想いを馳せていた。
2003年アニメでの活躍
ホムンクルスの襲撃を受けて死亡するところは共通しているが、本作には国土錬成陣の設定がないため、口封じの理由が「大総統秘書官ジュリエット・ダグラスの素性にいち早く気づいた」と変更されている。
アニメ版第1作ではストーリーがオリジナル且つ、序盤の展開が引き延ばされたので、原作よりも長く登場。折り返し地点の25話まで登場した。だが、やはりその分、最期は悲しいものであった。
なお、彼が埋葬された後、アルやウィンリィと共に列車に乗っていたエドが、通り過ぎた駅のホームで笑顔で手を振るヒューズの幻を見かける、という演出がなされた。それは霊だったのか幻だったのかは定かではないが、その様はあたかもエド達に最後の別れを告げに来たかのようであった。
(Wikipediaより一部抜粋、編集)
能力
頭の回転が早く、情報処理に優れている。小説版4巻では力仕事に従事するアームストロング少佐とは対照的に「書類仕事なら任せろ」と豪語しており、事実マスタングを上回る速度で仕事を終わらせている。
とはいえただのデスクワーク派ではなく、かつてはイシュヴァール殲滅戦において前線で戦い抜き、ラストに命を狙われた際は、ラストの攻撃を躱して致命傷を避けつつ暗器のようなナイフを投げてラストの眉間に命中させる腕前を見せた
ちなみに、マスタングが当のラストを焼殺する際、捨て身で突っ込んできたラストにトドメの一発を撃ち込み、ギリギリで勝ちをもぎ取ったシーンがあるが、もしこの時ラストの魂が一つでも残っていればマスタングは死んでいた為、「ヒューズの一撃がマスタングを救っていた」と言われることもある。(尤も、マルコー医師も一度殺している為、全てが全てヒューズのおかげというわけではないが)