『人の財を奪い、欲望のままに大切なものを踏み躙るとは』
「人の心を持たぬ害獣が……この世に貴様らの生きる場所など無い」
『貴様等には地獄すら生温い。重ねてきた罪のツケ……この伊集院が回収してやろう』
海瀬「お前らか…… この黒焉街でカタギから金を騙し取ってるクソは……」
元「何を戯言を! わかるぞ……貴様は数多の命を奪っている!」
鬼頭「元の言う死の匂いは真実なのだろう…… しかし、世界中の善悪を見てきた私の観察眼が、この人を善と判断している…… それは元も信用出来るだろう?」
「下衆ども、目覚ましの棍棒だ」
「知ってるよ、豚の餌にすらならん社会のゴミクズだろうが。臭ぇ息を撒き散らすな。両目を潰すぞ下衆野郎」
「外道が……貴様らに相応の地獄を見せてやる。流川ぁ、やるぞ」
「どうだ? 腹の中から爛れ、腐っていく気分は?」
「ああ……そうだった…… すまん。手違いがあったようだ。お前らが飲んだ黄色い液体は……ただの小便だったわ」
「さあ飲め…… お前らに相応しいのはこの毒鍋だ」
「お前らが生きていていいワケが無い。ヒト科であろうと、害獣は駆逐するに限るからな」
対象
戸村という一家に強盗を働き母親を刺殺、娘を拘束し輪姦した上で絞殺し、2人の遺体に連れションをした強盗団「蛇咬(じゃこう)」のボス村雨とその腰巾着の共犯1名に執行。残りは流川により全員再起不能にされた。
概要
カエンタケにドクツルタケと言った毒キノコ、トリカブトにマンチニールと言った有毒植物、そして利平監修の蠱毒(昆虫毒)を煮詰めて作った猛毒鍋を無理矢理飲み込ませる拷問。熱でも分解されないキノコ毒と植物毒、そして蠱毒を厳選して作った鍋で、寧ろ煮詰める事によって毒成分が濃縮されており、食べると当然あらゆる毒の症状が発生し、内臓が凄まじい勢いで破壊され、その苦しみにのたうち回ることになる。その毒性の強さは作業に際してガスマスクが必要な程。因みに毒物による処刑はアメリカではメジャーで、「薬殺刑」と呼ばれている。
経過
目覚ましがわりに棍棒で村雨達の歯をへし折った伊集院は、早速悔恨の念は無いかと尋問を開始。しかし村雨達は「あの程度でふざけんじゃねぇ!」「金も女もショボかったから、文句が言いたいのは寧ろこっちだ」と意味のわからないな逆ギレをする始末。キレた伊集院は即行で村雨達に口枷を嵌め、毒鍋を食わせた。そして村雨達は滑舌悪く命乞いをし、伊集院は解毒剤と見せかけ恒例の意趣返しを兼ねて小便を村雨達に渡した。そして村雨達が小便を飲み切った後に解毒剤ではなく小便と暴露。再び鍋の中身を飲ませて苦しめながら毒殺した。
余談
- 今回は伊集院シリーズの中でもゲストが一際豪華である。半グレに騙されている依頼人を救出し情報屋を紹介した海瀬将悟、罪人の新たな標的に選ばれた鬼頭丈二、そしてそのボディーガードである元雲嵐、この3人である。しかも元は伊集院をそのオーラから殺戮者と見抜いて伊集院に襲い掛かり、バグ大でもトップクラスの戦闘者同士のドリームマッチが実現した。
- その上前回の断腸草回が伊集院家皆殺し計画に関わった犯人グループの一人であり誘拐させた人間を薬物中毒にして殺し合いをさせるゲームを企画し楽しんでいたシリーズ有数の外道と言っても過言ではない悪徳政治家大鳥及び、その大鳥に薬物で操られ恋人殺しをさせられた上にその後も薬物中毒者として警察、司法、恋人の遺族全てから石を投げられたと言う伊集院シリーズ史上最不遇と言っても過言ではない被害を受けた依頼者宮内義人が登場した回だった事もあり、それに引き続き今回の罪人である蛇咬の二人が行った「自分達が強盗殺人した被害者母娘の遺体に連れションをする」に対してもドン引きした視聴者が多数存在する事から罪人に関しても二話連続で伊集院シリーズでも有数の外道及び鬼畜蛮行が描かれるという皮肉な流れが実現した。