概要
悠紀エンタープライズが開発し2006年12月にリリースされた、登場キャラクターが全員女性の2D対戦型格闘ゲーム。固有ジャンルは「ハートフル対戦アクション」。
一作目はSNKプレイモアが発売した『サムライスピリッツ零』シリーズを開発したスタッフによって制作された。
格ゲー界の歴史上でも筐体稼働としては『闘姫伝承』に次いで2番目となる全キャラ女性の格ゲーである。
女子中学生・巫女・スク水ランドセル小学生・オカルト魔術少女・中国拳法ヒューマノイド・メイド剣士など多彩なキャラが登場する。
当時としては非常にニッチな層を狙った作品であるが、格ゲー層以外へのアプローチとなった一面もある。
のちに権利はエクサムに移りシリーズ作品の開発が継続された。
同社で格闘ゲームを制作してきた人々は「チームアルカナ(TEAM ARCANA)」としてまとまっており、2016年からエクサムの業務自体もそちらに移行されていっている。
そして段階的な引き継ぎ事業が終了した2020年2月、母体のエクサムは対外的な業務を休止することを発表した。
開発業務、および運営、製品サポートはチームアルカナ側に完全に引き継がれており、令和2年2月以降は本シリーズは完全にエクサムを間に介さない形での「チームアルカナの作品」、ということになる。
シリーズタイトル
アルカナハート(2006年12月)
アルカナハートFULL! …バランス調整版
アルカナハート2(2008年3月)…続編
すっごい!アルカナハート2(2008年10月)…アッパー版(ver.2.5)
アルカナハート3(2009年12月)
アルカナハート3 LOVEMAX!!!!!(2013年5月)
アルカナハート3 LOVE MAX SIXSTARS!!!!!(2014年12月)…新技、新システム追加実装
アルカナハート3 LOVE MAX SIX STARS!!!!!! XTEND(PC・2021年4月、AC・2022年以降稼動予定)…バランス調整、新キャラ追加
主要スタッフ
原作・脚本
さくらいとおる
ミュージックコンポーズ
吉平元治
キャラクターデザイン
1:瑞姫
2&3:まのひろゆき 三熊和博(メルヘンブレーカー)
メインビジュアル担当
1&2:瑞姫(みー)
2.5以降:赤賀博隆(かぼぱん)
システム
掻い摘んで言えば昨今流行の空中コンボ型格ゲーであるが、特徴的なのは「ホーミング」と「アルカナアクション」の2つのシステムである。
ホーミング
格ゲーにおけるブーストを発展させたもので、地上・空中を問わず相手を追尾する。
行動をキャンセルして相手に向かう「ホーミングキャンセル」、
ガード中に無敵状態で前進する「ガードキャンセル」などが可能で、
使用にはホーミングゲージ(3ではアルカナゲージ)を消費する。
アルカナアクション
各キャラクターには設定上守護アルカナが存在するが、ゲーム中は自由にアルカナを選択することができ、
選択したアルカナによって攻撃力・防御力・ゲージ回復速度に補正がかかるほか、
「属性効果」と呼ばれる特殊効果や固有必殺技の使用が可能。
こちらは『CAPCOM VS. SNK 2』のグルーヴシステムに似たものがある。
愛情ゲー
ほとんどの格ゲーに存在する『ダイアグラム』と呼ばれるものが、このゲームには存在しないに等しい。
ダイアグラムとは、いわばキャラの「おおよその強弱の目安」言えるもので、多くの格ゲーでは大なり小なり確実にランク分けが発生する。無論、ダイアグラムで上位になれば、それだけ他のキャラクターよりも高性能かつ高確率で勝利できる優秀なキャラであることになる。
しかし、本作はキャラ性能自体が『アルカナ』によって変化し、キャラの長所をより伸ばすことも、逆に短所を補うこともできるため、一概にランク付けをするのは非常に難しく、ダイアグラムという概念自体が通用しないといえる。
よって、最終的にキャラの強さを決めるのが「プレイヤーのやり込み具合」であり、そのキャラにどれだけ愛情を注いでプレイしてきたかが試されることになる。
プレイヤーの『愛』すら試す、ある種、究極の愛情ゲームである。
登場キャラクター
1から参戦
2から参戦
2.5から参戦
3から参戦
3 LOVEMAX SIXSTARS!!!から参戦
3 LOVEMAX SIXSTARS!!! XTENDから参戦
オメガ(没キャラクター)
サブキャラクター
関連タグ
鉄壁スカート アルカナハート2 アルカナハート3 LOVEMAX!!!!! NESiCAxLive Steam 格ゲー 萌える格ゲー
- 闘姫伝承:女性キャラオンリーのアーケード格闘ゲームにおけるご先祖様。闘姫が出ていなかったら、アルカナも存在していなかった…は言いすぎかもしれないが、闘姫の存在はアルカナにも少なからず影響を与えている。開発したのはデッドオアアライブのコーエーテクモ〈発売当時は『テクモ』〉
- ぶるらじ:3にアークシステムワークスが関わっているため、はぁと役高橋美佳子がゲスト出演&ヴァイス役の沢城みゆきがボイス出演した。⇒その放送〈ちなみに沢城氏はブレイブルーでもカルル=クローバー役で出演している〉
- BLAZBLUE_CROSS_TAG_BATTLE:上記の通り3にアークが関わっているため、2019年4月稼働のアーケード版にはぁとが参戦
users入り
関連イラスト
外部リンク
悠紀エンタープライズ(跡地)
エクサム関連
公式ブログ(公開終了)
作品別公式ホームページ
アルカナハートモバイル アルカナハート カード・オブ・グローリー