ツィマッド
つぃまっど
概要
初出はムック『ガンダムセンチュリー』。近年の作品では「ツィマット」とも呼ばれる。
ジオニック社、MIP社と共にジオン公国の重工業を支え、モビルスーツ(MS)の推進装置の開発を得意としていた。その中でもEMS-04「ヅダ」に搭載された土星エンジンが特に有名。
初期のMS開発競争では、ジオニック社やMIP社と競合していた。主力機としてヅダ(EMS-04)を提出したが、ジオニック社の「ザクI」(旧ザク)に敗れた。ザクIが歴史上初の量産型モビルスーツとして開発されて以降は、同社とのOEM生産など協力姿勢を取り、得意の推進装置分野で活躍し、その技術力を買われた。
地上でのホバーリング移動のため強力な推進装置が必要だった「ドム」の開発、及び生産を一手に任されている。また、水陸両用モビルスーツ「ゴッグ」を開発し、初の『本格的水陸両用MS』と評価されたが、MIP社が「ズゴック」の開発に成功するとその高い性能から一気にシェアを奪われてしまった。
次期宇宙戦用暫定主力機開発の折りには、ジオニック社の「高機動型ザクⅡ」に対してドムの改良型「リック・ドム」を提出し、見事制式採用された(ヤッタゼ)。
一年戦争後期には、ジオン公国が次期汎用型主力モビルスーツの開発を決定。ジオニック社が「ゲルググ」を開発する一方で、ツィマッド社は「ギャン」の開発に成功する。しかし、ジオン軍による査定の結果「ゲルググの方が汎用性が高い」との理由から、ツィマッド社のギャンは開発競争に敗れてしまう。しかし白兵戦能力の高さは評価され、後の「ガルバルディ」の開発に至る。
MSの他にも、マゼラアタックのマゼラ・トップ砲やモビルスーツ用バズーカも製造していた。
一年戦争終結後は一部がアナハイム・エレクトロニクスに買収され、ジオン共和国の保有MSの整備や改良を請け負うようになる。
人材面
上記の通り実績こそあるものの、他の企業の後塵を拝してしまうツィマッドだが、後に『機動戦士ガンダムバトルオペレーション』のコミカライズ版では、人材の方も不遇な扱いを受けていた事実が発覚した。
本作品の主役部隊の『ノイジー・フェアリー』のメンバーのミア・ブリンクマンk技術少尉はツィマッの首席研究員を両親に持ち、その才覚を受け継いだサラブレッドなのだが、ジオニックのメイ・カーウィンの登場により、彼女が今まで築き上げた自信が砕かれる事態に陥ってしまった(公式はどれだけツィマッドを不遇に追いやれば気が済むんだ?)。