概要
この場合の「惚ける」とは、無知を装ってその場を曖昧にしてしまおうとすること。
メスガキやクソガキをわからせしているシチェーションにも使える。
元ネタ
エンタメ界隈で特に有名なのは、クレしん映画第5作目の『暗黒タマタマ大追跡』(1997年)でのワンシーン。
太古の魔神「ジャーク」を復活させようとする珠黄泉一族の陰謀を防ぐべく、彼らから封印の珠を奪い逃走していた珠由良一族の精鋭珠由良ブラザーズの長男ローズであったが、夜通しバイクで走った疲れから途中で春日部市の草むらにカラダを投げ出して惰眠をむさぼっていた。
たまたまそれを目撃していた野原しんのすけであったが、ローズの傍らに転がっていた例の珠をビー玉と勘違いして持ち去ってしまう。
後にそのことを知り慌てたローズは、(どんな手段で調べたのか)深夜に弟のラベンダーとレモンを伴い野原一家の寝室に侵入し、全員をたたき起こす。
深夜に見知らぬ人物に、しかも絵にかいたようなオカマ3人に自宅侵入され一家は恐れおののくのであった。
「「「(自分たちがオカマであることに)なんか文句ある!?」」」
しかし3人は自分たちは強盗にはいった訳ではなく、しんのすけが持ち去った封印の珠を返してほしいだけだと説明する。
ラベンダー「渡さないとひどいことになるわよ?」
野原ひろし「持ってるのか、しんのすけ!?」
野原みさえ「はやく渡して!!」
しんのすけ「あったけど、無い」
(再びドアップ)
ローズ「惚゛け゛ん゛じゃ゛ね゛ぇ゛よ゛こ゛の゛餓゛鬼゛ぃ゛」
ラベンダー「舌引っこ抜くぞ!!」
レモン「ちんちんチョン切ったろか⁉」
そりゃあ、うっかりとはいえ自分たちの大切な大切ものを持ち去られたうえに、相手によく分からない禅問答みたいな返答されたら誰だってブチ切れたくはなるもの。
さすがに大の男3人に凄まれることになったしんちゃんは涙目になって震え上がっている。
この場面は、小さいお友達には非常にショッキングなものとして、大きいお友達には腹筋に打撃を与えた名シーンとして有名である。
そして封印の珠の行方であるが、しんのすけが帰宅後に宝石好きでもある妹の野原ひまわりに強奪され彼女が誤飲してしまったことが発覚。(しんのすけの発言が曖昧だったのは強奪された後の所在が分からなかったため。)そして、そのことがよりによって珠黄泉一族にもバレてしまう。
こうして封印の珠争奪戦はひまわり争奪戦へと変貌し、野原一家と珠由良ブラザーズ、途中で巻き込まれることになった不遇の警察官東松山よねの一行は珠由良一族の本部がある青森県あっそれ山(※)への逃避行を開始するのであった……
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※恐山のパロディ