業スザク
かるますざく
すべて俺の前から消え失せろ!
かつて騎士として忠誠を誓ったこの剣に、俺は復讐を誓ったんだ。
プロフィール
概要
『コードギアスGenesic_Re;CODE』に登場した、本編とは違う歴史を辿った世界における枢木スザク。
外見の大きな違いは、刀を武器として持ち、左目と右頬に傷を負っている。
経歴
皇女ユーフェミア・リ・ブリタニアの騎士選任となった後、式根島でゼロの罠にかかり、発射されたミサイル攻撃でゼロもろともに死ぬ覚悟を決める。しかし、ルルーシュが危機から脱するためにスザクに『生きろ』ではなく、『奴隷になれ』という絶対遵守のギアスをかけたことで歴史が分岐した。
その後、自我を失い、ブリタニアを裏切り、ゼロの意のままとなる運命を辿る。奴隷になったスザクに良心に苛まれたルルーシュは、心を奪ったせめてもの償いにと日本解放、ブリタニア打倒のための強行的な行動に出る。しかし、偶然の重なりでゼロの正体がルルーシュだということが知られてしまい、ナナリーはブリタニア貴族に攫われて惨殺されてしまう。
ルルーシュは、戦う意味を失い、我を失って見境なく自分の復讐を果たすだけの修羅と成り果てる。 そして、日本人を人間爆弾として無差別にブリタニア人の虐殺を始め、奴隷となったスザク自身も多くのブリタニア人を手にかけさせられた。スザクは自我のないままユーフェミアにも手を掛け、狂ってしまったが、ギアスがその後の虐殺の手を止めさせなかった。
何万、何億という死体を越えて、ようやくルルーシュとスザクは皇帝シャルルのもとに辿り着く。しかし、ナイトオブラウンズとなったジェレミアのギアス・キャンセラーによって、スザクのギアスが解かれてしまう。自我が戻ったところで狂ってしまっているスザクは、皇帝シャルルとジェレミアをも殺し、ルルーシュも殺そうとする。ルルーシュは左目を犠牲にしながらも、その知略で逃げおおせ、残されたスザクはルルーシュを探し出し、今度こそ殺すことで復讐を果たそうとしている。
ルルーシュ(ゼロ)を探す中、謎の人物の実験で、自分のいた世界とは異なるフィンブルの冬に呼び出される。
昏き夜、赤い月から来るもの
2022年4月4日、ハーフアニバーサリーイベントにて初登場。
時が止まった世界、フィンブルの冬の空に浮かぶ「終わりの月」が赤く染まるという異常事態が発生。そんな中、お祭りイベント好きのミレイが以前中止になった学園祭を開催し、失敗した世界一のピザを成功させようと企画を立てる。
しかし、学園祭の準備中に「使徒」と呼ばれる仮面の敵と、謎のゼロが襲来する。 そして謎のゼロ達の実験により、イレギュラーとして違う世界から業スザクもフィンブルの冬に呼び出される。業スザクは、ナナリーとユーフェミアと出会い、自身の記憶との齟齬に激しく動揺する。
その直後、響いてきた戦闘の轟音から現場の方へ業スザクは去り、使徒の迎撃のため出撃してきたルルーシュとスザクに出会うこととなる。
業スザクは周囲に攻撃的であり、フィンブルのスザクとも戦闘になる。 2人のスザクの接近は間接接触に似た現象を発生させ、互いの記憶が流れ込む事象を生む。そこでお互いが違う世界を辿ったことをスザク達は理解する。
間接接触によるパニックを起こした業スザクは、ランスロット・カルマを呼び出し逃走。謎のゼロや仮面の使徒も一時撤退する。使徒にピザ窯を壊され、気落ちするミレイやフィンブルの面々だったが、アルやルルーシュの言葉により、再度学園祭の立て直しを図る。
学園祭の準備を再開した後、ルルーシュへの復讐に憑りつかれた業スザクの執着は止まることはなく、再び謎のゼロや使徒とともにルルーシュを襲いにくる。2度目の襲撃では、アルの観測の力でカレンの紅蓮とランスロットを強化し、業スザクを撃退。
記憶を共有した上で、「業スザクにはもう死しか救いがない」とスザク自身が業スザクを殺そうとするも、息の根を止める迷いが生じた瞬間、謎のゼロが業スザクを連れて退散してしまう。
敵が去ったあとのフィンブルの冬の世界では学園祭が開催された。
いのち、その未来へ
1周年イベントにて再登場。
謎のゼロが企てる実験という行為に、不参加表明だけで特に活躍はなし。
この時、「ナイトオブゼロとはなんだ?」という発言をしており、R2まで観測されているはずの枢木スザクと共有した記憶は完全なものではないことがうかがえる。
【1stAnniv.】業スザク実装での追加情報
業世界で、まだスザクがギアスをかけられる前に、ルルーシュからナナリーの騎士にと請われていた。
しかし、マオによって暴かれた幼き日の父親殺しの罪意識から逃げるため、修羅の道を進む親友のルルーシュではなく、優しき皇女であるユーフェミアの手をとった。
原罪の証である血濡れの騎士章を見ると、その記憶が業スザクの中で薄く蘇る。
アニバーサリーで実装された業スザクが立ち絵で持つ2つ剣。
1つは、元々は枢木神社に奉納された縁切義竜の銘を待つ日本刀。
枢木神社でゼロの騎士となった際、その宝殿から持ち出した刀は、数多の命を奪い続けているはずなのに刃こぼれひとつしないため、ブリタニアの人間からは魔剣と恐れられる。
鞘にも入れずに持ち歩くもう1つの刃は、ユーフェミアの騎士となる叙任式で与えられた剣。
復讐に憑りつかれたゼ口に命じられるまま戦い、ついにはこの剣でユーフェミアの命さえ奪う。
その際、一瞬だけ自我を取り戻した業スザクが、自ら刀身を折ったその剣は、後に業世界のルルーシュの左眼を奪った。
業スザクは時折、鳥かごに入れられた白い小鳥を逃がそうとする幼い頃の夢を見ている。
しかし、鳥かごから出そうと掴んだ瞬間、小鳥は血にまみれて死んでしまい、夢から醒めてもなお、手に残る血の感触に、もうどこにも戻ることができないのだと再認識している。
ライン編
最終章にて、最後の決戦「オペレーション・ムーンブレイク」に敵の1人としてルルーシュの前に立ちはだかる。この世界では復讐が叶わないため、世界の破滅を望み、謎のゼロ側に加担。世界を終わらせようとする。カレンと対峙し、「ルルーシュに騙された憐れな女」と吐き捨て、ハドロンブラスターで打ち落とそうとするも、ルルーシュの蜃気楼の絶対守護領域にて阻まれる。
ルルーシュとの対決で「人類が終わる今、別の世界のルルーシュでも良い」と復讐を果たそうとしたが、あと一歩まで追い詰めた所でランスロット・アルビオンに乗ったもう1人のスザクが駆けつける。
力で傷つけ、暴力によって復讐を果たそうとする業スザクに、スザクは「復讐の果たせる人間がいないこの戦いに意味はない。筋が違えばただの暴力だ」と投げかけ、MVSで機体の両手両足とフロートを切り捨てる。
命まで奪わないスザクに対し、「僕はここでも…」と言葉を残して、ランスロット・カルマとともに地上へ墜落。もう1人のスザクとルルーシュの協力する姿を目で追いかけ「僕は…やはりあそこへは行けないのか…ユフィ…」と呟く。
その後、フィンブルの冬と共に消滅したが、消える直前には穏やかな微笑みを浮かべていた。
人物像
一人称は「俺」。口調も荒々しく、閉鎖的。
眼光や纏う黒い空気、顔の傷がスザクとは異なる世界線を辿った存在であり、歩んできた道を物語っている。
自分を狂わせた呪いのギアス、そのギアスをかけたゼロ、世界の全てを憎み、消し去り、自分自身も消え去りたいと願っている。 ユーフェミアを手にかけた時に聞いた断末魔は、耳にこびりつき今も離れることはなく、自身を苛んでいる。
また、ギアスによる命令とはいえ、かつての主のユーフェミアをはじめとした、多くの人々を殺したことに絶望し、業世界のルルーシュを自らの手で殺すことを目的とし固執している。
自分を利用とする謎のゼロに対しては非協力的だが、最後の決戦で世界を消し去るという計画には同調し、ルルーシュ達の敵になった。
搭乗機
「ランスロット・カルマ」と呼ばれる黒いランスロット。
ランスロット・コンクエスターと同等のスペックを誇る機体であり、カラーリングとフロートシステムは黒の騎士団の飛翔滑走翼になっているのが最大の特徴である。
起動キーには測位装置が組み込まれており、その座標まで無人稼働での自走が可能となっている。ロイド、セシル、ラクシャータによって極限まで性能を高められていた機体。
スザクの操縦技術に追従できなくなったため、次世代機の開発が進められたものの、開発者たちも死亡。新型機が日の目を見ることはなかった。
ゲーム内での技
業スザクのスキルは「血染めの太刀」「殺意の顕現」「黒の騎士」、必殺技は「ハドロンブラスター・業」。
【1stAnniv.】業スザクのスキルは「原罪の剣と呪いの刃」「破滅の閃光」「憎悪の黒騎士」、必殺技は「ハドロンブラスター・業滅」。
イラスト人気総選挙にて
アプリの1周年を記念し、2022年8月19日から9月27日の期間にギアジェネ1周年記念キャラクターイラスト総選挙が開催されたが、中間発表と最終結果発表でどちらも見事1位を獲得。
これにより、新規キャラとして実装される事となり、ゲームのメインイラストレーター、whoopin氏による開放イラストのメイキング動画も公開された。
『今度は、業スザクだ』〜業スザクイラストメイキング動画〜
その後12月1日に「【1stAnniv.】業スザク」として実装されたが、ルルーシュの誕生日が近かったこともあり、ピックアップガチャは彼が最も憎む相手であるルルーシュと一緒となってしまった。
余談
業スザクの衣装の元デザインは、R2の四聖剣であり黒の騎士団についたという見た目になっており、身に着けているブリタニアのマントは敵のブリタニア兵から奪い取ったものであったとのこと。白のイメージのあるスザクとは対照的に、黒と赤の色合いの服装になっている。
(出典・ギアジュネらじお56章より)
業スザクはしばしば二次創作において、トマトがモチーフに使われている。
その発端は、イベント毎にイベント特効を持つキャラやCODEリンクがあり、「昏き夜、赤い月から来るもの」のイベントアイテムだったピザの材料の「トマト」獲得量がアップすること。
そして、ピックアップの業スザクも対象であり、丁度業スザクの口元にトマトのアイコンが出ていたことから、トマトを食べているように見えてそのイメージがついた。
経歴の血生臭さから、血のメタファーとも解釈できる。
公式から業(カルマ)の読み方が公開されるまで、「ごうすざく」「ぎょうすざく」とも呼ばれていた。
一部のファンは、業世界のルルーシュは「業ルルーシュ」、フィンブルの冬に呼び出されたルルーシュやスザクを「冬ルルーシュ」「冬スザク」と呼び分けたりしている。