概要
(1985年)にてマリオの邪魔をするライバルとしてマリオを壁の反対側から妨害してくる。見た目は作品によって多少違うが(詳しくは後述)『レッキングクルー』では茶色のオーバーオールに黄ばんだような色のシャツ、茶色のヘルメットをかぶり、サングラスを掛け顎髭を蓄えている。年齢はわからないが当時は「意地悪おじさん」と呼ばれているのでマリオよりは年上かもしれない。ちなみにクッパより先輩のマリオのライバルである。
欧米版での名称は「Spike(スパイク)」もしくは役職名を付けて「Foreman Spike(フォアマンスパイク、直訳するとスパイク親方)」。
というのも、単に「Spike」だけだと『スーパーマリオブラザーズ3』等に登場するガボンの英名と被ってしまうため、区別のため後者で呼ばれることも多い。
1989年に『ファミコン通信』の読者投稿コーナー「ファミ通町内会」にて『ブラッキー'89』( - エイティーナイン)という4コマ漫画が掲載された。内容はマリオとルイージがそれぞれ「マリオでーす」「ルイージでーす」と挨拶すると観客たちの歓声と拍手に包まれたのに対し、ブラッキーが「ブラッキーでーす」と挨拶すると歓声も拍手も無く、観客たちから「誰だ、それ?」と言われるというもの。
その後、同誌にゲーム業界漫画『あんたっちゃぶる』を連載していた鈴木みそは、『ブラッキー'89』をきっかけにブラッキーを「ゲーム同窓会をどうそうかい」の回(単行本4巻収録)で主人公とした。ゲームを映画に見立てた世界において、ゲーム役者のプライドを保ちながらも仕事が無いまま業界にしがみつくその哀愁漂う姿は読者の人気を呼び、後に『ファミ通』に連載された続編的作品『おとなのしくみ』においても何度か登場した。
『レッキングクルー』以降は同作品の続編にあたるSFC(ニンテンドウパワー)ソフト『レッキングクルー'98』(1998年)にて13年ぶりに登場。今作ではクッパと一時的に手を組みマリオの妨害をする。一瞬だけだがこのゲームでブラッキーの声が聞くことができる。
本作中では「元祖マリオのライバル」を自称しているが、ドンキーコングよりは後である。
またゲームボーイカラー用ソフト『モバイルゴルフ』(2001年)にモバイルシステムGBを使ってブラッキーをダウンロードすることができた。2022年現在、このサービスは終了している為ブラッキーのデータが入ったソフトを手に入れるのはほぼ不可能となっている。
そこからさらに時間が開いた後、『スーパーマリオメーカー』(2015年)にて約14年ぶりにゲームに登場することが判明した。キャラマリオの一人として登場している。
また、『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』にてマリオが選べる色換えのうち茶色の服装は「スマブラ拳」において「ブラッキーカラー」と呼称されている。
そしてまさかの「Nintendo Direct 2021.9.24」にて発表された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』にて、各キャラクターの声優が発表される中で彼の姿が確認された。演じるのはアメリカのコメディアンで俳優の「Sebastian Maniscalco」である。
公開日は2023年の4月28日を予定している。どうやらマリオとルイージの元上司で独立したマリオたちに不快感を抱いている模様。
現在では「マリオに似た姿のライバル」というコンセプトはワリオが受け継いでいる。なおブラッキー、ワリオは共に任天堂グラフィックデザイナーの清武博二がキャラクターデザインを手がけている。
作品ごとの外見の違い
初登場の『レッキングクルー』では上記のとおり、茶色のヘルメットにオーバーオール、サングラスを掛け顎髭を蓄えた外見であるが、『レッキングクルー’98』では現在のワルイージににサングラスを掛けたようなデザインになっており、色も全体的に黒を基調にしているシャツも黒のランニングシャツになっている。『モバイルゴルフ』だと全体的に紫色を基調としたデザインとなっている服はゴルフウェアを身にまとい顎髭も増え(しかも毛の色が紫色に!)ヘルメットではなく黄色の帽子をかぶっている。『マリオメーカー』では初期のデザインでの登場となっている。
出演作品
・レッキングクルー
・レッキングクルー'98
・モバイルゴルフ
・スーパーマリオメーカー
・ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
声優
セバスティアン・マニスカルコ(英語版)-2023年版劇場アニメ
改名
2023年4月20日、任天堂公式ツイッターより、ブラッキーの名称を日本国内においても欧米版と同じスパイクに変更することが発表された。
同月28日に日本公開予定の映画(恐らくは日本語吹き替え版)でもスパイクの名で登場するとのこと。
理由については様々な説が囁かれているが、
1.「Black」という単語が「黒人差別」ととられる可能性があるため(ちなみにブラックマジシャンなど日本語で「ブラック」と付くキャラクターは同じ理由で海外では「ダーク」「シャドウ」などが使われる。)
2.ポケモンの方との名前被りを避けるため
の2つが有力とされている。
大きな話題こそ呼んだものの、マリオキャラの改名は別に今回が初めてではなく、ポリーンは「レディ」だったし、それこそマリオだって最初は「ジャンプマン」だった。
尚、スパイクの名で新たに記事を作成し、本記事の内容をそちらに移行するかについては現時点では未定。
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ブラッキー……ポケモンのブラッキー。任天堂の「ブラッキー」といえば多くの方はまずこちらを思い浮かべるであろう。上述の通り改名の原因になった可能性も囁かれる。