アニマル横町
あにまるよこちょう
概要
どき☆どき どき☆どき(どき☆どき どき☆どき) 突然 pixivに こんにちは(ハイ!)
集英社の少女漫画雑誌「りぼん」の派生誌である「りぼんオリジナル」2000年2月号より雑誌連載がスタート。「りぼん」本誌では2001年1月号より連載開始しており、「オリジナル」の廃刊に伴い本誌のみの連載に切り替わっている。
連載開始前に「増刊号」で発表された読み切り版および初期は「みんなでクイズ! アニマル横町」および「みんなでマンガ! アニマル横町」というタイトルであった。
コミックスは毎年春に発売されている。
「りぼん」だけでも実に20年以上にわたって連載されており、2021年現在では『HIGH SCORE』に次ぐ長期連載となっている。このことから、同じく長期連載のギャグ漫画である『HIGH SCORE』・『チョコミミ』と並んで「りぼん三大ギャグ漫画」と呼ばれることもあった。
2005年10月から2006年9月にかけて、テレビ東京系列局でアニメが放送された。また、1週間遅れでBSジャパンでも放送されている。
最終回が放送された当時の「りぼん」では「いったんお休み」としていたが、結局続編が放送されることは無かった。
なお、タイトルの正式な表記はアニマル『横町』であって、アニマル『横丁』ではないので注意。
特徴
この物語は人間世界に住むあみちゃんと、動物たちの暮らすふしぎな世界『アニマル横町』をつなぐトビラから現れる動物達とのふれあいを描いた、ほのぼのドタバタギャグ漫画である。
…と、一見すると普通のほのぼの漫画のようだが、妙にコアでレトロなネタ、「ケモノ」「女の子」「男の子」「パロディ」「原作者」など、「オタクの心」を刺激する内容が多くちりばめられ、「作品自体がネタにしてくださいと言っているのではないか?」と思わずにはいられない作風が最大の魅力にして特徴である。
また一部に、擬人化形態(人間バージョン)または擬獣化形態(動物バージョン)を持つキャラクターが公式に存在しているのも大きな特徴と言える。
舞台は「メイジ村」という架空の村で、九州(アニメ版は関東)にあるという設定であり、作中にはにわかせんべいなどが登場した。
いわゆるサザエさん時空を採用しており、キャラたちがこれをネタにすることもある。
人物紹介
レギュラーキャラ
CVはテレビアニメ版のもの。
主人公にして幼稚園の生徒会長も務める、ツッコミ担当の永遠の5歳児である、人間の女の子。
やたらとレトロなネタに敏感なファンタジスタガールである。本名・松崎亜美。12/15生まれのB型、アニ横星座はご座。
お菓子作りと少女まんが「愛と哀しみのドスコイ」が好き。
名前の由来は作者・前川涼の母の友達の孫から。
5歳のはずなのに色々なことを知っているため、度々アニ横トリオからは「お前本当はいくつなんだ?」等と言われている。だが前川はきちんと「5歳ですよ」と言っている。
※公式動物バージョンはネコになる。
この作品最大のトラブルメーカーである、最終鬼畜ウサギさん。
多くの必殺技を持ち、いつもみんなを振り回す。ファンの人気ナンバー1。1/4生まれ、A型。アニ横星座はふたご使い座。
寂しくなると死ぬ(幽体離脱)、耳から何かがでる、耳が取れる等、本当にウサギなのかどうか分からなくなっている。
名前の元ネタは松本伊代。自称16歳もここからきている。
※人間バージョンは金髪の女の子の姿になる。
いつもは温厚。でもちょっぴり腹黒なところがある、ほのぼの担当のパンダさん。
毎回、あみちゃんと一緒にアニ横のタイトルを飾るのが主な役割である。11/23生まれのAB型、アニ横星座はヘビ使い座。
可愛い顔をしているが毒舌家であり、3人を撃沈させたことも。
パンダであるため、漫画では「絶滅」ネタや「ワシントン条約」ネタが使われている。
※人間バージョンは中性的な顔立ちになる。茶髪。
毎回何かといじられる、ツッコミ担当で赤いマフラーがトレードマークのいじられっ子のクマさん。5/6生まれ、B型。アニ横星座はカニ使い座。
マフラーはケンタのおばあちゃんがくれたものらしい。
単行本の表紙に一度もまともに出られた事がない不遇っぷりが、見事にキャラを引き立てている。
(単行本の扱いは年々改善されつつあるが、不遇を期待されている事は自覚している。)
名前の元ネタはケンタッキーフライドチキン。
※人間バージョンは短髪の青年。作中ではダントツの人気を誇っている。
ヤマナミさん(ジャン・トラード・タケオ六世)(CV:堀内賢雄)
多くのビジネスをこなし、ハンドメイドの全身タイツを着こなす、謎多き、アニマル横町屈指の最強サラブレッドである。誕生日はないしょ、永遠の17歳。
毎年クリスマスには、アニ横サンタとしてプレゼントを運んでいる。アニ横サンタは、プレゼントをあげる→部屋にあるものを物色→とってきたものを次の子供のプレゼントにする、といったプレゼント交換と大して変わりのない方法を使う。そのためあみはあまり喜ぶことができず、ヤマナミさんはあみを喜ばせるために毎年策を練っている。でも喜んで貰ったことは一度もない。13巻にて引退するも15巻で華麗に復帰を果たした。
漫画では4巻から11巻まで、「It's ヤマナミSHOW!」をしている。
アニ横住民たち
まっち&ピッチ まっち(CV:加藤奈々絵)/ピッチ(CV:鈴木菜穂子)
※左下:まっち 左上:ピッチ
読者公募により誕生した、マルチなフリーターコンビ。
ちなみに、性別は共に女の子である。まっちは4/4生まれ、アニ横星座は象つかい座。
ピッチは不明(まっちに拾われたから)。まっちは関西弁が特徴。
18巻にして、まっちの人間バージョンが公開された。
同じく読者公募により誕生した、高飛車(たかびー)なトラ。「さん」を付けないと怒る。
アニメ化時は何故か出番がなく、当時の既存キャラの中で唯一声優が与えられなかった。
その代わりなのか、サブキャラで唯一人間バージョンを描いてもらったことがある。
(17巻付近までその状態が続いた。)そして、その姿は18巻にて正式登場した。
「でち」が口癖のかわいらしい幼いネズミちゃん。
主にゲームで活躍した。イヨとケンタが怖いから苦手らしい。10/1生まれでアニ横星座は銀座。
内部で弥生くん?が操縦する…たぶんコアラ。3/3生まれ、アニ横星座は馬追い座…らしい。
マツモトさん(CV:羽多野渉)
『徳』のオーラを放つ、謎のキリン(?)。
ケンタの漫才の師匠である。
Mr.のんこちゃん(CV:福原香織)
イヨの飼っている普通のカメ。梅雨時はカビだらけになる。6/23生まれ。
アニ横星座はうさぎ座。
男牛
読者公募により誕生した、BSE感染歴有りの牛。
ツッコミ担当かと思われたが、実はボケキャラらしい。
無視され続けると溶けてしまう。
チャウしばさん
読者公募により誕生した、柴犬とチャウチャウのハーフ(のおっさん)。
自分のオーラを自在に操る能力を持っている。現在、弟子を募集中。
チャームポイントは肉球。
メル
りぼんのムチャブリ企画により誕生したのんびりやのコアラの女の子。
寝起きが超コワい。しがみつける物を何でも枕にしてしまうクセがある。
生みの親はかるき春先生。
小久保くん
ネガティブな豚さん。
初登場は13巻であるが、正式登場は19巻と言う異色の経歴を持つ。
シマ子さん(CV:高乃麗)
アニメオリジナルキャラクターである、ファッションリーダーのシマウマ。
マグロの抱き枕(CV:羽多野渉)
イヨ愛用の生臭さが特徴の抱き枕。
しゃちほこ(CV:羽多野渉/鈴木菜穂子)
しゃちほこ。
人間キャラ
ファンからの信頼も厚い、あみちゃんの友だちの天然っ娘。本名・竹田久美子。5/21生まれのA型、アニ横星座は☆座(せいざ)。
名前は前川の母の友達の子(妹の方)から。
ケンタが惚れているものの、本人が人形と思ってしまっているため、進展はない。
馬が苦手。理由は漫画とアニメで違い、漫画だと1度食べたものは食材にしか見えないらしく、可愛くないから。
アニメでは幼い頃、馬屋に迷い込んで、馬に近寄ったら噛まれた事があったから。
また、アニメ放送当時、声優が同じであることや、放送時期が近かったこと、外見や性格が柊つかさ(『らき☆すた』)によく似ていることから、ファンの間で話題となった。
光くん(CV:大浦冬華)
あみちゃんの弟の1歳の赤ちゃん。
ケンタに非常によくなついている。本名・松崎光太郎。10/26生まれで、アニ横星座は銀座。
名前の由来はあみと同じ。何年も1歳児でいた結果、おしゃべりができるようになった。
原作以外ではゲーム版第1作のみ登場。
あこ先生(CV:伊藤静)
牛乳が大好きな、あみちゃんの通う幼稚園のメガネっ娘の先生。本名・青森あこ。
タケル(CV:大浦冬華)
口下手でシャイな男の子。あみちゃんとの出会いで、少しだけ心を開いて友だちとなった。
自慢話は嫌いな模様。うそがヘタ。
あみママ(あやこさん) (CV:鈴木菜穂子)
あみと光くんのお母さん。
設定のみで登場機会がなく、アニメでも声のみの出演だった。
…が。ネタの一部として16巻にあっさり登場した。
あみパパ(CV:羽多野渉)
あみと光くんのお父さん。
設定のみで登場機会がなく、アニメでも声のみの出演だった。
…が、こちらもネタの一部として19巻にしてぬるっと登場した。
ひばりちゃん
あみちゃんと見た目が被っている、唯一無二のスーパキッズ(自称)
普通である事を嫌がるが作者曰く、一番ふつうの5歳児。
本名・鷹鷺鳩(たかさぎばと)ひばり
またアニメ版のモブキャラである、リボンカチューシャをつけた女の子も、密かな人気があった。
原作者
向かって左から「前川涼」「前川(姉)」「成さん」
前川涼
この漫画の原作者にして創造神。12/21生まれ。アニ横星座は双子つかい座。
本来、原作者サイドの人々は物語には絡むことはないが、
この漫画では、彼らもまた漫画の登場人物として、受け入れられている。
この漫画の人物設定のほとんどが前川に絡んでいて、特にあみ・光くん・くーちゃんに関しては前川の知人から勝手にとっている。
姉
前川涼の姉であり、原稿のトーン担当。
単行本のオマケ漫画のみの登場であるのだが、何故かファンの人気は高い。
母
前川涼の母親である。リエちゃんの名前は彼女から命名された。
が、本人はネズミが大嫌い。
前川に何も言わずに寝ると、前川に起こされる奇妙な境遇にある。
成さん
6/29生まれのミニチュアダックス(シルバーダップル)のメス。
前川涼のアニ横連載時からの愛犬にして、大天使。
前川家ではお姫様というポジションである。
小豆さん
11/13生まれの成さんの妹分であるチワワちゃん。
T氏
前川涼の初代担当。愛称はトミー。
エリート
トミーの後を継いだ、二代目担当。ケンちゃんが好きらしい。
若(わか)
エリートの意志を継いだ、三代目担当。非常にオタクな方であるらしい。
ヤング
若(わか)のフレッシュさを継ぐ、四代目担当。命名の理由は「若いから」(当時22歳)。
Gさん
ヤングから早くも後を継いだ、五代目にして初の女性担当。黒髪ロング。編集部一の乙女との事。
前川に雰囲気が近いらしく、前川(姉)と勘違いされた事がある。
カニヘイさん
Gさんからバトンタッチされた六代目担当。
前川曰く、呼び名が決まっているのでラクでいいそうである。
りほりほ
カニへイさんからバトンを繋いだ七代目担当。
割と強火のイッサ推し。なんとかなるさ。
短編作品
アニマル横町連載以前に描かれた作品であり、単行本1~4巻にそれぞれ収録された。
連載中に描かれた作品も存在する。
恋は大騒ぎ
アニ横第1巻に収録。
主人公は吸血鬼の血を引いており、
人間離れしていく自分に苦悩しながらとある男の子に想いを寄せるお話です。
どきどき
アニ横第4巻に収録。
幼馴染との失恋にショックを隠せない主人公と無邪気に接する男の子。
ココロのどきどきを感じてみたくなる作品です。
青春いいじゃないか。
前川涼が十数年ぶりに描いた動物の出ない漫画。
2012年頃のりぼん増刊号に掲載されていた。
原稿が間に合わず、アニ横を代わりに掲載するというトンデモ事態になった事も…(14巻参照)
アニメオープニングテーマ
飛んでもNothing~どき☆どき アニマル横町のうたの巻~
うた:あみwithイヨ・イッサ・ケンタ
アーリャりゃ コリャりゃ アーリャりゃ コリャりゃが強烈な超電波そんぐ。
仮タイトルは「ナンチャコフ」
原作者(マエカワ)に「何このセンス!!素敵!!!」(原文ママ)と言わせたお墨付き♪
その他のOP/ED
「ラブ chu ユー!!」(27 - 51話)
作詞・作曲・編曲 - unicorn table / 歌 - りぼんガール
「ファンタジスタ★ガール」(1話 - 26話)
作詞 - 田岡美樹 / 作曲・編曲 - 市川裕一 / 歌 - the Indigo
「Sweetie」(27話 - 50話)
作詞 - 折笠富美子 / 作曲・編曲 - 上野洋子 / 歌 - 折笠富美子