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烏丸蓮耶の編集履歴2023/05/11 21:39:28 版
編集者:シャドウ
編集内容:加筆による記事の更新

概要

半世紀前に99歳で謎の死を遂げた大富豪。実際の年齢は40年前の時点で100歳を超えていたとされる。

その素顔は不明だが、シルエットは首筋まで伸びた髪と高い鼻、そしてやや肥満気味な体型が特徴的。右手には杖を持ち、左肩には自身の紋章にもなっているカラスらしき鳥を乗せている。

莫大な量の財産を所有する名の知れた資産家であり、とある山奥に洋館「黄昏の館」という別荘の扉、床、手すり、食器、チェスの駒からトランプにいたるまで全て彼の特注品で、それら全てに先程のカラスをあしらった紋章が刻まれていた。

作中では烏丸家は既に衰退したとされているが、隠された財力は鈴木財閥大岡家を上回る日本屈指の規模で、裏社会への影響力も日本を超えた世界有数レベル。

約20年前の時期には、「烏丸グループ」という大企業も立ち上げていた事実が明らかになっている。

作中にて

今から40年前、余命幾ばくも無い烏丸は、母親から受け継いだこの「黄昏の館」に隠された財宝を一目見る為、大量の考古学者を雇い調査させる。だが考古学者達はなかなかその手掛かりを見つけることが出来ず、死期が迫り焦っていた烏丸は見せしめとして考古学者達を一人一人殺害していく。その後、結局財宝を見つけ出す事は出来ず、それから20年の間に烏丸は謎の死を遂げ烏丸家自体も衰退。館は烏丸家の手から離れ、至る所に飛び散った血飛沫を残し、この惨劇は人知れず闇に葬られる。

だが事件から20年が経ち、惨殺された考古学者の1人千間恭介の娘であり探偵の千間降代は生前父が残した手紙から、その惨劇と財宝の場所を示した暗号を知る。そしてそれを探偵仲間の大上祝善に漏らしてしまい、大上は財宝を求め館を購入。自分達だけではその暗号は解けなかった為、怪盗キッドの名を使い毛利小五郎ら探偵達を招集させる事となる。

しかし大上が財宝に目がくらみ、かつての烏丸の様に探偵達の殺害を目論んだ為、千間は探偵達に探索させつつも大上を止める唯一の方法として彼を殺害。その後、千間自身も自分が殺された様に偽装するが最終的にコナンを始めとした探偵達の作戦に裏をかかれ、烏丸が行った惨殺事件とこの一連の計画について明らかにした。

ちなみに、犯行がバレる前に千間が正体を隠し犯人として探偵達に烏丸の詳細を伝えた際には「半世紀前に99歳で他界し、それから10年後、財界の著名人達がその死を偲ぶ会と銘打って彼の遺品である美術品のオークションを開催。その際、時を同じくして館に辿り着いた2人の遭難者が持ち込んだマリファナらしき薬草が原因で殺し合いが発生。死者8名と昏睡者10名を残し2人は美術品と共に消えていった。」と語っているが、これは千間が探偵達を心理的に追い込むために父親の残した暗号を元に作った作り話であり、作中でもコナン達の手によって否定されている。

財宝の正体については、当初はコナンが暗号を解いて見つけた純金の壁掛け時計の事を指しているかと思われたが、その時計は財宝を浮かび上がらせるスイッチにすぎず、実際はそれを取り外した事で館の外壁が剥がれ、館そのものが時価1000億円以上の価値はあると思われる大量の純金で出来ている事が明らかとなった。

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以下、重大なネタバレにつき注意!

その正体は、黒の組織のトップであるあの方

17年前にアメリカのホテルで資産家のアマンダ・ヒューズと共に何者かに殺害された羽田浩司が、元は「PUT ON MASCARA」と印刷されていた手鏡を人為的に割り残した「P T O N」は、犯人に瞬時に判断されないために残したものであり、重要だったのは切り取られた「U M A S C A R A」。

当初、コナン沖矢昴は、「ラム」の正体に繋がる手がかりとされるフレーズ「ASACA RUM」と推理したが、後に工藤優作と沖矢昴が「ASACA」と「RUM」の二つに分けるのではなく、一つの名称になると推理した結果、「CARASUMA」の名称が浮上。

優作はコナンに「日本で最も強大な人物を敵に回そうとしている」と示唆している。

人物像としてはベルモットから「石橋を叩き過ぎて壊しちゃう」と言われるほどの用心深さで、少しでも警察に足を掴まれそうになったら長年仕えてきた幹部でもあっさり切り捨ててしまう。

組織の痕跡隠滅を配下幹部らに徹底させ、コナンたちの捜査の手掛かりを何度も握り潰してきたが、逆にその用心深さがコナンたちの窮地を救ってしまうこともあるので、ベルモットが語るように少し用心が過ぎる面もある。

ただし、側近であるラムに関してだけは替えの利かない存在として重要視している様で、17年前に羽田浩司アマンダ・ヒューズレイチェル・浅香黒田兵衛の関わっていた事件で大きな失態を犯した際も、その責任を追及していない。

組織との関連

  • 黒の組織のメールアドレス「#969#6261」をプッシュ音付きの携帯電話で打ち込むと、烏丸が紋章にしていた鳥「カラス」について歌った童謡「七つの子」のメロディとなる。
  • 71歳のピスコが「長年仕えた」と語っており、それなりに年を取っている人物だと予測され高齢の烏丸はその条件に見事に当てはまっていた。
  • 黒の組織は半世紀前から極秘プロジェクトを進めており、同時期に烏丸は死期が迫り焦っていたり、大量の考古学者達を雇い母の財産を見つけようとしている。
  • 宮野明美は黒の組織の構成員達が着ている服を「カラスのような黒い服」と表現している。
  • 過去にコナンも黒の組織を「あのカラスの軍団」と表現した事がある。
  • 原作では黒の組織がメインとなる長編になると、カラスのカットが入る事が度々あった。
  • 劇場版『漆黒の追跡者』の英名が『The Raven Chaser 』となっている(RavenはCrowより大きいカラスのことを指し、不吉の鳥とされる)。
  • 劇場版『純黒の悪夢』の黒の組織の解説シーンで、カラスが飛び交うシーンが出てくる。

など彼にまつわる様々な要素が描写されていた為、あの方の候補としては最有力候補とされ常に考察議論で名前が挙がる人物だった。

また原作者の青山剛昌氏は2006年1月の新聞のインタビューにて、既に単行本が53巻File9「光るトンカチの正体」まで発表されている時点で対談した佐藤健に対し、「実は(黒の組織の)ボスの名前(フルネーム)は既に原作のどこかにでている。探してみて下さい。」とのコメントを残しており30巻に名前が出てきた烏丸はその条件に合致していた。

だがもし本当に烏丸が生きていた場合、現在140歳以上の年齢となっており、その数字は現実世界はおろかコナン達の世界でも類を見ない超長寿的な存在となる(一人だけ、『そして人魚はいなくなった』の登場人物「命様」こと島袋弥琴が130歳という高齢で登場しているが、本物の彼女は作中の説明から少なくとも125歳より若い年齢で死亡しているものと推定される。なお彼女の登場する事件に黒の組織のメンバーらしき人名彼女を含めて登場し、関連事件の一つとして扱われるが、何故名前が登場したかは本編中で未だ明らかにされていない)。

また「コナンや灰原同様、APTX4869を飲んで若返った」「烏丸蓮耶の名は世襲制」「他の誰かが烏丸蓮耶に成りすましている」などファン達の間では様々な説が挙げられているが、今現在その真意は不明なままであり、あの方=烏丸蓮耶と分かった以外は依然その正体は謎に包まれている。

これについて青山氏は烏丸こそがあの方であると明言しており、「あの方の名が烏丸蓮耶」という事は確定事項な模様。

ちなみにその解説はあの方の正体が発覚する見開きページのペン入れ中に語られ、その様子はアプリ「サンデーうぇぶり」内で約20分程の動画として配信されている。

このシーンは「歴史的シーン」と題され、この回が掲載されたサンデーでは「ついに辿りついた組織のボスの正体ー!」というフレーズまでついた。

またバーボンなど潜入組(スパイ)は意図的に描かれていない事が明かされており、烏丸と共に描かれているジンウォッカベルモットキャンティコルンはスパイではない事も判明した。

動画内で青山氏は「(あの方の正体が)バレなかったね」と語りつつも「ネットでは烏丸っていう人もいた」と発言しネット上の推理を読んでいた様子。

また毎年、青山氏にあの方の正体を予想した年賀状を送るという行為が一部のファンの中で行われており、その中で正体が烏丸だと当てる者もおり、それについては当たっていると返事を書こうか考えたが周りから止められスルーすることになったという。

以下、劇場版最新作のネタバレにつき注意!

黒鉄の魚影』において、組織においても事実上の失踪状態にあり、ラムですら直接謁見できない状態である事が判明する。また、ラムが老若認証システムを「最近姿を見せない烏丸の居場所を突き止めるのに使えると思った」と独白した事で、烏丸蓮耶が本来とは別の姿をしている事がほぼ確定となった。

姿は見せないものの適宜メンバーとは連絡を取り合っており、ベルモットより「老若認証システムは開けてはならない玉手箱」と連絡を受け取った事で、すぐさま彼女に対して「〜をつぶせ」と他のメンバーには極秘のメールで任務(ただし画面上では主語が見切られており、具体的にシステムに関連する「何」を潰すよう指示したかは不明)を与えていた。

そしてその後にベルモットが取った行動は、EUの各地に設置された防犯カメラの前に宮野志保そっくりの変装で現れる事で、システムの欠陥を演出するというものであった。これを受け、組織はシステムの掌握ではなく破壊を選ぶことになった。

なお、終盤にはラムにより「あの方本来の計画通りにシステムを破壊する」と表現されている。つまり、ベルモットの密告より前からそもそもシステムを破壊するという「烏丸の計画」と、ジンたちが当初から奔走する(システムを通して各国の防犯カメラ映像を改竄し、組織メンバーの行動を隠蔽する目的で)システムを掌握するという「ラムの計画」が混在している事になる。

当初はラムの計画が進められ、中盤からベルモットが烏丸側に回り、最終的にベルモットが演出したシステムの欠陥を信じたラムやジンも本来の計画通りにシステムを破壊する決定をした。

結果的には烏丸の計画通りにシステムの破壊が優先される事になったが、今作における組織の動きからは烏丸とラムには意見の相違が起こる事があり、烏丸を差し置いてラムの計画が優先され得るという複雑な事情が垣間見える。こうなっているのは、おそらく連絡は取れても行方が分からず謁見出来なくなった烏丸が、現在も本当に存命しているのかどうか、ラムが少なからず疑いを持っている事に起因している為と思われる。

老若認証システムは、特定の人物の写真を解剖学や統計を利用したAIに読み込ませ、その人物の加齢後或いは若い頃の姿を推定し、各地の防犯カメラの映像より所在を割り出すというモノ。作中でも工藤新一及び宮野志保の写真から、二人の若返った姿である江戸川コナンと灰原がそれぞれ同一人物であると導き出す程の精度の高さを見せた。

これを欠陥品として破壊するだけならば、コナンや灰原たちの秘密を隠すベルモットの思惑による行動とも取れる。しかし、烏丸が「〜をつぶせ」と明確に意志表示をしての行動であるため、このシステムは彼にとって致命的な影響を与えるものだったと推定できる。

そしてその影響に関しては前述の若返った姿、またはなりすましがバレてしまうからといった考察がされている。

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