概要
ゲーム『スプラトゥーン2』の追加ダウンロードコンテンツ「オクト・エキスパンション」に登場するキャラクター。
スプラトゥーン史上初となるタコのプレイアブルキャラクターであり、同コンテンツの主人公を務める。
もとはタコ軍団の優秀な戦闘員だったが、タコツボバレーで3号と交戦していた際何者かに襲われた。その際、ネル社の地下実験施設をつなぐ鉄道・深海メトロに迷い込み、同時に記憶喪失となる。
そして、同じく深海メトロに迷い込み、地上に戻りたかったアタリメ司令、無線で合流したテンタクルズのヒメ・イイダと協力関係を結び、デンワの言う「約束の地」...すなわち地上を目指す10008番目のチャレンジャーとして、深海メトロの各駅を攻略していくこととなる。
デンワからは「No.10008」と番号で呼ばれているが、アタリメ司令からこれを略した8号という愛称を授かり、以後この名前で呼ばれるようになる(それぞれの呼び方はアタリメ司令が「8号」、ヒメが「ハチ」、イイダが「8号さん」)。
とある理由から魂にシオカラ節のグルーヴを宿しており、またイイダと3号に強いあこがれを抱いている。
それでもオクタリアン特有の生真面目な性格はそのままであり、日々のブキのメンテナンスはやらないと気が済まないそうだ。またその腕を見込んで、ブキチの店からスカウトが来ているのだとか。
オクト・エキスパンションのストーリーをクリアすると、ハイカラスクエアでのバトルでタコを使用できるようになる。ギアやブキ、お金などはイカと共通なため安心されたし。
容姿
外見はガールとボーイの2種類。それぞれに髪型が2種類あり、ガールはカーリーヘアとポニテ、ボーイはモヒカンとアフロ。
どちらも黒ベースでレザー質の左袖がないへそ出し服で、機動性を重視した恰好をしている。左腕と右足には蛍光テープの黄色い輪っかを装着している。またインクタンクはしっかりとしたバックパック型。
ファンアートが描かれる際はPVやパッケージに登場したカーリーヘアのガールか、amiiboになったモヒカンヘアーのボーイで描かれる事が多いようだ。またガールはリッター4K、ボーイはホクサイを持っていることもある(どちらもamiibo化されたときに持っていたブキ)。
ファミ通のインタビューにてサウンドスタッフによると、ボイスはガールはお姉さんっぽい色気のある感じで、ボーイは声変わりの途中から完了の間くらいの少年の不安定さとクセのある感じを意識したという。
性格はガールはおっとり、ボーイはしっかり者だがちょっと抜けていてお茶目なイメージらしい。
目元はタコゾネス系と同じ縁取りだが、耳の形は左右で非対称となっている。
これはインクリングがエンペラから由来してるのに対し、こちらは漏斗から由来しているため片側だけ窪んでいるのである。
歯のデザインもインクリングやヒメ、イイダと異なり、左上と右下に尖った歯がある。
種族は「オクトリング」。タコゾネスやイイダ、DJタコワサ将軍と同じ種族であり、人為的に生み出された生物という説は否定されている。
しかしインクリング達は「新しい髪型が流行ってる」くらいにしか見ておらず、やはりオクトリングであることには気づいてない。
その後に発売された『スプラトゥーン3』ではゲーム開始時のキャラメイクの時点でオクトリングを選ぶことができる関係から、舞台となるバンカラ地方はインクリングとオクトリングが共存している地という設定になっており、8号以外のオクトリングは当たり前にいるという世界観が強調された。
関連人物
ウェストサイドスタイルで決めたテンタクルズのふたり。
地上から無線で8号と通信しており、8号を導く。
(イラスト右)
シオカラーズのおじいちゃんにして、大ナワバリ大戦の生き字引。
緑色のトラックスーツにヘッドホンという出で立ちで登場。
老後の趣味でラップを始めており、ヒメとラップバトルに興じる一幕も。
8号共々地下実験施設に捕らわれ、共に地上を目指す。
前作ヒーローモードの主人公。前作のヒーローギアに加えてマントを羽織っている。
アタリメ司令と偵察に出ている所を何者かに襲われ、音信不通となる。
8号にとっては憧れの存在であり「心の中の3号」の強さからもそれが窺える。
同じナンバリング作品の出身であるSplatoon2の主人公。
ゲーム中での接点自体は無い(見た目の切り替えになるので画面上にはどちらか一方しか出てこれない)のだが、どちらの姿でもブキ及びギアやお金が共有されている事や、4号と8号と思われるイカとタコが同じ部屋で過ごしている公式のイラストの存在から、地上へ出た後に司令の紹介で知り合い、その後同棲しているのでは?という考察がされている。
余談
- ハイカラスクエアのテンタクルズが視線に気づいてリアクションを取ってくれるが、タコとイカではリアクションが異なる。
- 鳴き声に由来する代名詞としてイカガールは『Woomy』(うーみぃ、いわゆるマンメンミ)、イカボーイは『Ngyes』(にぇーす)と呼ばれるのに対して、タコガールは『Veemo』(びーも)で一貫しているようだが、タコボーイは『Oomi』(おーみぃ)『Weyo』(うぇいよー)『Ngweh』(んーうぇー)などと一定しない。
- ファイナルフェスでは秩序派だった。
- 次回作、スプラトゥーン3における彼女/彼の行方は(今のところ)不明。スプラトゥーンベースの相関図を参照すると地上に出てからもアタリメ等の人物と未だに関係は続いている可能性が高い。追加コンテンツ第2弾サイド・オーダーに登場することが示唆されているが果たして…。
他のプレイヤーが使っているタコと8号の関係
「8号」というのはあくまでストーリーの主人公である1体を指すものであり、それ以外のハイカラスクエアに集まる他のタコボーイ・タコガール達は全員が8号ではなく別々の個体である。
つまるところインクリングたちと変わらず、公式のインタビューでも「恐らく深海メトロに迷い込んだりもしていない」そうなのであるが、タコである彼らはハイカラスクエアまでに辿り着くのにかなり苦労してるんだとか。
メタ的に見ると「どのプレイヤーも自分が操作しているタコだけが8号で、他のプレイヤーのタコは8号ではない」という、オンライン上を1つの世界として見るなら矛盾した状態になっていると言える。
これはヒーローモードとナワバリバトルの関係と同じなのだが、タコの使用条件が「クリアして地上に出ること」なのでタコ=8号のイメージが強くなりがちで、pixiv上でも「ヒーローでないという設定のイカ」は普通に多数いるのに対して、例えばオクタリアンから脱走してきたなどの「8号以外の出自・経歴を持つタコ」のイラストはまだまだ少数である。
イイダとの関係
ネリメモリーと開発者インタビューから、8号もかつてはオクタリアンに所属しており前作のラスボス戦の現場にいたらしくその中で名を上げていたイイダが前作の決戦からシオカラーズに影響を受けて部隊を抜け出したことを切っ掛けに8号も同じく部隊を抜け出し、その後何らかの形で記憶喪失になり深海メトロに迷い込んだ様である。
"シオカラ節のグルーヴが宿った"ほか、イイダを以前から知っていたことを仄めかす俳句はこれに由来すると思われる。ただし地上を出るまではお互い面識は無かった。(尤もイイダは一方的に注目の的になっていただけで後輩にあたる8号を認識していたという確証はないが。)
外部出演
詳細はハチくんを参照。