概要
西武鉄道で用いられている鉄道用語。
2023年度以降に導入を計画している他社線区からの譲渡車両の通称。持続することを意味する英単語「sustainable」から取られている。
2022年時点で西武が保有している鋼製車両は西武新101系・西武2000系・西武4000系・西武9000系……と未だに多数が在籍しており、全ての車両を将来淘汰するには予算と時間が掛かる事から、「他社の中古車両を導入し車両調達費を抑える」というやり方で塗装コスト削減と環境負荷の低減を目指す。省エネ化と車両調達費の削減の両立は、COVID-19の影響で鉄道事業者の被った打撃の大きさを象徴している。
他社の中古車両を導入し、車両調達費を抑えるやり方は、経営基盤の脆弱な地方私鉄ではごくありふれた存在だが、JRを含む大手私鉄が他社の中古車両を導入することは、歴史的価値のある車両の動態保存や子会社の余剰車を引き受けた例、新製しても需要があるかどうかわからない、既存車とは設計思想の大きく異なる車両の試験導入などのやむをえぬ特殊事情を有するものを除いて皆無であり、極めて異例である。
投入線区
西武池袋線、西武新宿線、西武拝島線などの主要幹線には投入せず、西武国分寺線や西武多摩川線、西武多摩湖線などの支線系統に導入する予定であることを明かした。あくまで予定なので今後変更となる可能性はあるが、これらの路線には輸送人員が中小私鉄並みの区間もあり、これまでも池袋線や新宿線を退いた自社の中古車両を転用して利用してきた実績がある。調達先が自社の路線か他社の路線かという違いはあるものの、これらの導入予定線区では中古車を利用するという方針は今に始まった事ではないとも言える。
中古車両の規格条件
関連イラスト
予想した該当車両をベースに西武鉄道のカラーに塗り替えた、いわゆるウソ電画像を投稿する鉄道ファンが少なからず存在する。規約上写真を掲載できないpixivにも、ファンによるイラストがすでに投稿されている(メイン画像)。